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ある地名の風景

六本木龍土の十字架     ryudo

前回の乃木坂の続きみたいですが、
うろつきついでに
乃木坂の南隣、六本木まで足をのばすことに。

昨年から私も日傘男子デビュー!
ちょっと恥ずかしかったのですが、
使ってみると驚くほど楽!

遮光率99%!
馬喰町の小宮商店ありがとう(笑)

日傘のおかげで長時間歩き回り、
めったに来ない六本木で
”龍土町美術館通り”という標識を発見。

美術館は近くにある新国立美術館のことだとして
”龍土町”?

ここ一帯は六本木1~7丁目までで、
周囲にも”龍土町”なんて町名はありません。

さてはまたしても消えた地名か・・!

初めて見る謎の地名に
頭の中が金田一耕助です。
ちょうどあんなチューリップハットもかぶってたし(笑)

後から調べてみると
江戸時代、今の六本木あたりは六本木村ではなく
なんと”龍土村”だったことがわかりました。

そして江戸時代中頃から龍土町、龍土材木町、
龍土坂口町、龍土六本木町などに分かれたようです。

どうも”六本木”という地名は通称地名として
狭い範囲で使われていたようですが、
”龍土”はこれを含めた
今の六本木1~7丁目全体ほどの範囲だったことがわかります。

なるほど・・

でも現在では六本木が行政地名、龍土は通称地名・・
その位置が逆転してしまいました。

なぜ”龍土”が消えてしまったのか。
また、その由来も気になるところです。

「龍の土」なんて。

(つづく)

(港区六本木6丁目)

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