ある地名の風景
群青の波が散る!大船渡の乱曝谷 ofunato-2
”大船渡”は中世以来の地名らしいのですが、
どうもその由来ははっきりしないようです。
「大きい船の停泊地」などという説は字面だけのものでしょう。
なぜ”大”がついたのかはわかりませんが、
”船渡”は渡船場です。
大船渡は海に面しているため、船と言えば海だと思いがちですが、
私は市街地を流れて大船渡湾に注ぐ
盛川(さかりがわ)についた地名ではないかと思うのですが・・。
と言うのも、宮沢賢治の故郷、花巻には”小船渡”(こぶなと)があります。
ここは北上川の渡船場の意味だといいます。
口絵の”乱曝谷”(らんぼうや)は大船渡の岬にある名所。
高さ数十メートルの断崖が作る隙間に荒波が打ち付けています。
(岩手県大船渡市)
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