
ある地名の風景
乃木坂に紅い花 nogizaka
たまには国立新美術館にでも行ってみようかと思い立ち、
千代田線で乃木坂駅下車、
地下鉄からの専用入り口にたどり着くと
「本日休館」の文字!
あー猛暑の中せっかく来たのにー
仕方なくそのへんをうろつき、
赤い花咲く乃木坂風景に出会いました。

低い木の枝に小さな赤い花。
キョウチクトウかな・・たぶん。
この暑さに花もちょっとしおれぎみ。
乃木坂というと
赤坂や六本木に挟まれた繁華街をイメージしますが、
マンションが多いものの、どちらかというと住宅街です。
ちなみに”乃木坂”という地名は坂の名だけで
「乃木坂~丁目」なんて住居表示はありません。
その由来は、
明治時代の陸軍大将だった乃木希典に因むものです。
大正元年に乃木大将を祀る乃木神社ができて以来、
赤坂から続く坂道を”乃木坂”と呼ぶようになり、
次第にその周囲も
乃木坂という通称の地名で呼ばれるようになりました。
では乃木神社ができる以前、
江戸時代には何という坂だったのでしょう。
これはいろいろ呼び名があったようで、
行合坂、幽霊坂、なだれ坂、膝折坂・・
行合坂は、すぐそこで六本木から来る道(今の外苑東通り)と
行き合うことから。
なだれ坂は、急な坂ではない、なだらかな坂ということから。
幽霊坂は他にもよく見かけますが、
昼でも薄暗く夜ともなれば何か出てきそうな薄気味悪い坂・・
明治時代初期の地図を見ると
坂道は山道程度で、その両側は茶畑や水田です。
そのままの風景だったら
”乃木坂46”はどんな衣装だったのか・・
そもそも企画自体思いつかなかった⁈(笑)
(港区赤坂9丁目)
