ある地名の風景
犬目の落ち葉
埼玉県の所沢に「犬神家の一族」の“逆さ足”出現!
こんなニュースを見ました。
「角川映画祭」なるイベントを記念したものですが、
ありましたねーこんな名場面。
ところで、この犬神家の“犬神”って知ってますか?
飢えた犬に食べ物を見せて、我慢しきれなくなったと見るや
その瞬間に首を打ち落とし、その首を祀ったのが犬神だといいます。
首を器に入れて、犬の霊を使う呪術者を“犬神使い”といい、
犬神に取り憑かれた人は精神に異常をきたす・・
そんな伝説もあります。
もちろん俗信なのですが、
西日本ではまことしやかに語り継がれる場所もあるとか。
地名にも“犬”のつくものあは多くあります。
犬山、犬塚、犬田、犬養、犬村、犬川・・・
まるで「南総里見八犬伝」ですね(笑)
私の近くにも犬蔵という地名があります。
また、変わったところでは宮城県白石に“犬卒塔婆”(いぬそとば)、
兵庫県たつの市に“小犬丸”(こいぬまる)など。
沖縄県平良市に“いんがー”と呼ばれる井戸があり、
漢字にすると犬川だそうです。
研究者によると、
神聖な泉や井戸を「斎忌川」(いみかわ)と呼んだものが、
いつもまにか「犬川」と当て字され、犬にまつわる伝説も生まれた・・
そんな場所もあります。
前回は猫、今回は犬というわけですが、
東京の八王子に“犬目”という地名があります。
以前から気になっていたのですが、
犬の目なんていったい何でしょう?
神秘的なハスキー犬の目や
クリクリしたチワワの目を連想しますが
はたして・・・
(つづく)
(東京都八王子市)
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