ある地名の風景
甲州街道角筈風景 tsunohazu-2
新宿にかつて”角筈”という地名があったなんて、
たいていの人は知らないでしょう。
前回お話した”角筈区民センター”の他に
もう一つこの消えた地名を伝えるものがあります。
甲州街道に立つバス停です。
バス停にはよく古い地名が残っているものですが、
ここにもありました。
新宿駅南口のバスタを出て、おそらく最初の停留所だと思うのですが、
「角筈二丁目」というバス停。
よくもまぁ、生き残ったものです。
利用する人は、このあたりにそんな町名があるのかと思うでしょうが、
実際は西新宿一丁目です。
それにしても興味を引くのは”つのはず”の意味です。
wikiによると、「角筈周辺を開拓した渡辺与兵衛という人の髪型が、
角にも矢筈にも見えたことから、与兵衛のことを角髪とか矢筈とか呼んでいたものが角筈となった」という説が紹介されています。
”角筈”というあだ名が付いた人が住む場所まで
同じ名前で呼ばれるようになったということでしょうか。
ちょっと想像できない髪型ですね。
図解説明でもほしいところです(笑)
まぁ、一見して地形に基づく地名ではなさそうですが、
”角髪”と”矢筈”が合体しますかねー??
ちょっと都合良過ぎな気もしますが・・
(つづく)
(新宿区西新宿)