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僕の写真の色 ①

僕の写真を初めて見る方は、その独特なその色に関してよく疑問を持たれます。「パソコンで加工しているの?」とか「どんなフィルム使っているの?」とか。

僕の写真の特殊な色の理由は2つ。一つは「現像方法」、もう一つは「(特殊な)フィルムの種類」のためです。

まず「現像方法」について。僕はポジフィルム(スライドフィルム)で撮影して、現像をする際にネガフィルム用の薬品で現像をする「クロスプロセス現像」というものをしています。「ポジ現像」と「ネガ現像」を"クロス"させることから「クロスプロセス現像」と言うようです。

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この現像方法により、本来のポジ現像よりコンストラストが強くなり、実際の色とは違う色が現れ、またフィルムの粒子がより強調されます。そしてフィルムの種類によってもその差は違い、出したい色を考えてフィルム選びをします。

僕が好んで使っているのはKODAKのポジフィルムです(E100VS, E100Gなど)。理由は青空がとても綺麗に表現されるから。下の写真はE100VSを使用。

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もう一つ使うフィルムとしてFUJI VELVIA100があります。このフィルムは赤みが強くなり、現実の色を全く無視した色を表現してくれます(笑)。下の写真がそのフィルムで撮影したものです。上の写真と同じ場所、時間に撮影したのですが全く違う色となりました(カメラは違うカメラを使用)。

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このクロスプロセス現像を僕は多用しています。その理由は多重露光をメインに撮影する僕として、より現実離れした作品にするために色も重要なのです。実際の色とは異なる色で表現することで、よりその多重露光の作品がクレイジーになり不思議さを増していくのです。

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ただしこの現像方法はあくまでも「化学反応」の結果なのです。ある程度の色の予測は経験によりできますが、毎回同じ結果が現れるかと言うとそうでもなく、「運任せ」なところもあるリスキーな現像方法でもあるのです。だから神経質な方はやめたほうがいいです。しかし、たまにびっくりするくらい美しい色を表現してくれることもあります。だから僕はやめられないのです。

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このクロスプロセス現像はどこのカメラ屋さん(ラボ)でも受け付けてくれるわけではなく、むしろ嫌がられ断られます。理由は次に流すネガが汚れるためなどです。なので国内でこの現像方法を受け付けてくれるところはかなり限られています。僕も近所にはそんなラボはないので郵送で送って依頼をしています。

さて、もう一つの「(特殊な)フィルムの種類」については次回の投稿でお話ししたいと思います。

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