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飛騨高山、城下町にバードコールが啼く

この旅行記はファクションです。
太字の部分はフィクションで書かれています。
マーダーミステリーのハンドアウトを意識しています。
マーダーミステリーについては割愛しています。


今日のあなた

午前7時に自転車で最寄り駅までに向かう道のりは、12月に入って冬がはじまったにも関わらず暖かかった。
キャリーケースを運ぶのでも軽く汗をかいていた。
キャリーケースの中には人を一人殺めるだけの毒物を大量に入れてある。
持ち運ぶにあたりあまり衝撃を与えないようにするのも一苦労だった。

最寄り駅までは約15分、そこから30分程かけて新大阪駅についた。
事前に取ってもらっていた新幹線のチケットをもって名古屋経由で岐阜県高山市に向かった。

新大阪駅からのぞみとJR特急で約4時間半かけて高山駅に到着。
事前調査をほとんどせずに旅行の計画に同乗した私は、温泉街とか古い街並みがあるっていうのだけは聞いていたので、かなりの田舎なんだろうと思っていたけど、予想よりも高山駅が栄えていることに驚いた。

そのままそれなりに交通量が多い道路の歩道を歩いていきホテルについた。
クロークに荷物を預けて観光しようと手荷物だけを持って高山に駆けた。

高山駅の周辺で有名なスポットは「古い街並み」と呼ばれる城下町の中心、商人町として発展した高山の上町、下町の三筋このあたりが有名とのことで、徒歩で向かうその間に目に入った施設に入ってみようと歩き出した。

ここに到着するまで飛騨の有名な人形「さるぼぼ」のことさえ知らなかったので、赤い人形が大量に吊られている光景に目を奪われた。

この場所は飛騨国分寺とのことで寺院仏閣があると入ってしまう私は事前情報なしに入ってお参りをした。
この記事を書くときに調べてみると大イチョウが有名とのことだったが、冬が近づいていたのでこの日は枯れてしまっていた。

この辺りは食べ歩きが有名で飛騨牛の串や、みだらし団子(みたらし団子とは別の名産品)のお店が並んでいたのと、お昼が近づいていたのでラーメン屋さんに入った。
高山では鶏ガラベースのあっさりとした醤油味である高山ラーメンが有名とのこと。
醤油ベースの中華そばでここにも同じく飛騨牛が入っていたりする。
新海誠の映画『君の名は』にもでてきたことによって知名度が増したとのこと。
高山には『君の名は』に出てきた宮水神社のモデルになったといわれる神社もあるような場所だった。
私は飛騨ねぎラーメンを注文した。
この時キャリーバックから試験管に移して持ってきておいた毒薬を数滴入れたことはおそらく気づかれてはないと思う。
少し遠くにいてた年配の男性がこちらを見てきているような気がした。

鍛冶橋の通りから宮川を渡ればそこから先は城下町、古い街並みが顔を出す。
木造平屋建ての古い建物が並ぶその街並みは、国選定重要伝統的建造物群保存地区として保護されているとのこと。
関西でいうところの京都の街並みのようなノスタルジックに浸れる雰囲気を味わえる。
並ぶのはお土産屋と食べ歩きができる食べ物屋が多く、特に飛騨牛の串、飛騨牛の肉寿司、みだらし団子等の甘味が多かった。
飛騨のみだらし団子は通常のみたらしではなく、醤油をつけて焼いた焦がし醤油的な味になっている。
一本買って食べてみたけど、甘いみたらし団子と思って食べると少し違うかなと言った感じになったので気をつけたかった。

何かお土産を買おうと雑貨土産屋にも寄った。
「高山うさぎ舎」といううさぎの食器類、うさぎのアクセサリー等、うさぎに関する雑貨が揃っている土産屋で店内を回ってみると、バードコールが売られていた。
バードコールは鳥の鳴き声に似た音を出す道具で、気に嵌った鉄を回した擦れる音によってピ、ピ、ピ、キューキュー、みたいな音が鳴る。
本物の鳥が反応するとのことで、家で飼っているセキセイインコに買っていってあげることにした。
このバードコールの音が今いる組織の合言葉になる。
むやみにならすと混乱を招く可能性があるので試奏することはできなかった。

また少し古い町並み通りを歩くと昭和レトロミュージアムという昔の駄菓子や文房具が売られている懐かしい雰囲気のお店があった。
私は昭和の時代は生きてはいないので懐かしいというと間違っている気もする。
その店の反対側から目深く帽子を被った英国人であろう男性がこちらをずっと見てきていた。
組織の反対勢力だと確信した私は悟られないように
店の中に入った。
そこに置いてあった10円玉をはじいて遊ぶゲームがあったのでやってみた。

山を少し登っていくと櫻山八幡宮という神社があったので、そこでも参拝をした。
普段から御朱印をもらうようにしているので、ここでも書いていただきました。
御御籤は末吉。2022年は半分くらいが大吉を引いていたが、年最後は末吉で締められた。
御御籤を引いた後に本殿横にあったトイレに行くと言ってその場を後にした私はその足で宝物殿の方へ向かった。
この宝物殿には数十億円の価値があるというかの有名な芸術家が作った「真実の聖杯」が納められているという。
この聖杯を元の持ち主の手に返すことが今回この神社に来た目的だ。
宝物庫には簡易的な鍵しかかかってなかったので簡単に開くことができた。
奥の部屋にそれらしき聖杯が置いてあったのでそれを持っていたカバンの中に詰めて宝物庫を後にした。
聖杯は見た目に反して軽く感じたのが違和感に感じた。

ホテルに戻ってご飯を食べて温泉に入ってゆっくりした後は、持ってきたトランプで少し遊んで、明日もあったので早めに就寝することにした。
温泉に入った後にバードコールが無くなっていることに気づいた。
おそらくバードコールを買った後に見かけた反対組織の英国人が盗んだのであろう。
あのバードコールがない限り帰るとはできない。
なんとしても取り返さなければならない。

今日はもう遅いので明日取り返すことにし寝ることにしよう。

あなたの目標

・ 事件の真相を推理フェイズで当てる(6点)
・ バードコールを奪い返す(4点)
・ 秘密を明らかにされないこと(あてられた人数ごとに-1点)

あなたが秘密にしていること

・ 料理に毒を仕込んだこと
・ 櫻山八幡宮の宝物殿から聖杯を盗んだこと

タイムライン

6:00 準備をするため、いつもより早めに起床
7:00 準備が終わり家を出発
8:00 新大阪駅に到着、車内で食べるサンドイッチを購入
8:30 新幹線で名古屋へ向かう
9:30 名古屋駅到着、JR東海道本線に乗り換え
12:30 高山駅到着
13:00 ホテルに荷物を預けて高山市内を散策する
13:30 飛騨国分寺に到着し参拝する
14:00 「中華そば 鍛治橋」を見つけ高山ラーメンを食べる
14:15 持ってきた毒薬をラーメンの中に仕込む
14:30 古い町並みを散策しお土産屋さんを回る
15:30 みだらし団子を食べ歩く
16:00 レトロミュージアムに入る、店の反対側で反対組織と会う
16:30 櫻山八幡宮を参拝する
17:00 宝物殿に忍び込み真実の聖杯を盗み出す
18:00 ホテルに戻り、部屋でゆっくりする
19:30 晩御飯を食べるためにレストランへ行く
20:30 ご飯を食べ終わり部屋へ戻る
21:00 大浴場へ行く
22:00 部屋に戻りトランプで遊ぶ
23:00 バードコールが無くなっていることに気づく
23:30 就寝
24:30 夜中に廊下から何かを引きずるような音が聞こえた

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