DAEMON X MACHINA のRTAを始めるにあたって
はじめに
はじめまして、ローエンです。
DAEMON X MACHINAのRTA走者をやっていましたが、今は引退しています。
しかし、このまま次世代に私の持つ情報を一切残さず引退してしまうのももったいないと思ったため、RTAにおける様々なことについてここに書き記しておきます。次世代がいない可能性については目を瞑っておきます。
RTAに必要なもの
PC(低スペックでも可)
ゲーム本体と後述するソフト2種類が同時に動くのであればなんでも良いです。
もちろん、画質やフレームレートにこだわるのであれば高いに越したことはないのですが…
ちなみに、私のプレイ環境を以下に記しておきます。
……はい。劣悪環境もいいところですがこれでもちゃんとRTAはできます。
LiveSplit
RTA用タイマー。私はSubsplitsでタイマーを格納(これはしなくてもよかったかも)したりDetailed Timerで詳細なタイマーを出したりといったカスタマイズをしていました。
OBS Studio
配信用ソフト。別に他のソフトでも問題ありません。
DAEMON X MACHINA
ゲーム本体。Nintendo Switch版ではロード時間やセーブにかかる時間に大きな差が生じることが知られていますが、PC版は未検証。どうせ完走後にIGTが出せるのでそこまで厳密にやる必要はないのではという気持ちもあります。
いざRTAの道へ
レギュレーションの確認
RTAを始める前にレギュレーションを確認しておきましょう。レギュレーションは海外のRTA記録集積サイト「Speedrun.com」で確認できます。
抜粋するとこんな感じ。
キャラクリの後、キーコンフィグや諸々の設定を変更したセーブデータを事前に作っておける
↑のデータを読み込んだところからタイマースタート
ドミネーター撃破後、最後の選択肢を選んだところでタイマーストップ
記録はIGT(ゲーム内時間)に基づいている
アウターの見た目を変えるDLCは使用してもよいが、特典などでゲーム開始時に追加でもらえる武器は使用禁止(ゲーム開始時に使える武器はグリムリーパーとタイタンプレートのみです)
タイマーの設定
もう私の記録をそのまま使ってもらって構いません。
LiveSplitの「Open Splits」から「From Speedrun.com」を選び、検索欄に「DAEMON X MACHINA」と入力して検索することで以下のような画面になると思います。
ここから黒文字になっている私の記録を選択してダウンロードして、あとは自分好みに配置や文字をカスタマイズして保存してください。
とりあえず走ってみよう
チャートが不安…うまく走れるかわからない…
でも大丈夫。とりあえず1回完走してみましょう。目標設定としてもそうですが、走ってみないとわからないこともあるので。ここだけの話、私はany%ですら最初3時間半かかりました。
RTAで重要なこと
最適射程で攻撃を当てる
このゲームでは武器ごとの最適射程で攻撃を当てるとダメージが2倍になります。
はい。1.2倍なんかじゃないです。2倍です。
すなわち、最適射程で攻撃を当てるのはポ◯モンで言う弱点を突くのと同じです。やらない理由がありません。
ちなみにハンドガンは3倍になります。なおさらやらない理由がありません。
というわけで、武器ごとの最適射程を把握することと、最適射程から攻撃を当てる練習を重ねることが非常に重要となります。
ブーストを連打する
どういうことだ、と思われるかもしれませんが、まずは以下の動画をご覧ください。
こちらの動画にあるように、ブーストを連打することで通常よりも大幅に速く移動することができます。
海外勢の方曰く、「キーボードとマウスで操作したほうがやりやすい」とのことですが未検証です。そもそも私の環境だとコントローラー使えないし。
というわけで、移動時にはなるべくブーストを連打した方がいいでしょう。
アサルトシフト・ウイングシフトは使い切らない
各種シフトについての詳しい仕様は以下の通りです。
この記事にあるように、0<現在のシフト残量<1/3のときにシフトを回復すると2/3まで回復します。いわゆるシフト二段階回復というやつです。
シフトの回復は1/3→3/3のほうがいいのはそうなんですが、目安がないのでオフにするタイミングが分かりにくいため、ギリギリまで使うようにしています。
ちなみに、私はアサルトシフトを使い切りそうになったらミラージュを使い、アサルトシフトが2/3まで回復したらミラージュを切る……というようにしています。
敵の無敵時間をなるべく作らない
このゲームでは、ダウン時および一部の武器に被弾した際のノックバック発生時とそこから復帰した後しばらくは無敵になります。
通常プレイであれば仕切り直しの時間とも取れますが、RTAではただただ無駄な時間でしかありません。加えて、その間に撃った弾はすべて無駄弾となってしまい、最悪の場合弾切れのリスクも生じます。
そのため、なるべくダウンさせないこと、ノックバックを与えないことが重要となります。
また、このような無敵時間に攻撃を加えないことも弾切れ防止の観点から重要です。
しかし、この「ノックバックを与える武器」が曲者で、具体的にはバズーカ・メイス・レールガンが該当します。
中でもバズーカは使用する傭兵が多く、ストライや敵アーセナルにドカドカ撃ちまくると大変なことになります。特にジャックくんは名指しされるレベルでこうなります。お祈りが大事。
アセンブル
詳しくはこちらのwikiを参照。
ヘッド
自由枠。サイトサイズの広さと入手機会からゴリアテ・フランベルジェが有力ですが、ロングソードでもフラッシュファントムでもいいでしょう。好みとドロップの調子に合わせて。
ボディ
ヘカトンケイル・デュランダル・レディアントグリームから選択。どれも無い場合はフランベルジェ。
ヘカトンケイル
序盤から手に入るボディにしては極めて高性能なボディ。
ブースト移動速度は比較対象の2種と比べて最も速い13880で、単純にタイム短縮につながります。
さらに、やけに高耐久なのでガンアーム-MGに換装するまでの事故率を下げられます。
一方で通常移動速度は3430と致命的です。スタミナ切れで大幅に遅くなるだけでなく、敵との距離の微調整もやりにくいのが痛いです。私はこの欠点が理由であまり高い評価を出したくありません。
前述の通り序盤から入手できますが、そこでのドロップチャンスはたった1回。その後は鋼鉄の兄弟からのドロップですが、これも1オーダー限定でチャンスは2回。あまり入手は容易ではないでしょう。
デュランダル
本作屈指の優秀ボディ。
メモリ容量は全ボディ中で上から2番目に位置するにも関わらず、移動速度やスタミナ周り、防御面まで手堅くまとまっています。
RTAにおいては通常移動速度が7000あるのが偉く、敵との距離の微調整がやりやすいです。
一方でブースト移動速度は11940と3種の中で最も低いため、長距離の移動が多いオーダーでは明確な弱点となります。
ドロップはSHELL一行から。オファーC序盤にSHELL戦があるため、そこで拾うことが多いでしょう。
レディアントグリーム
看板機体。
デュランダルと性能が似通ったボディですが、速度面ではこちらの方が優れています。
しかしながらRTAでは入手機会が装備開発のみであるため、開発のためのタイムロスが生じてしまいます。
その上、原料となるフラッシュファントムのドロップ機会がたったの1オーダーしかないので、実際に使うことは少なかったです。
フランベルジェ
スタミナ周りが極めて優秀なボディ。
ブースト移動速度は15100と速そうに見えますが、実際は軽量であることが祟ってヘカトンケイルに抜かれてしまいます。
また、ダウン耐性のなさや防御力・耐久値の低さが原因で事故りやすいのも欠点。
あくまで保険として使うことになるでしょう。
ドロップは装甲の王冠から。入手自体は容易です。
アーム
ガンアーム-MG一択です。
リロードが要らないマシンガンというだけで強い上に、アタッチメント無しで2F連射ができ、なおかつ弾一発あたりの火力も並以上ある……というトンデモ武器を使わない理由がありません。
消費メモリが激重なのが難点ですが、RTAではメモリオーバーは踏み倒すので問題ありません。
ガンアーム-MGまでの繋ぎはレギオンで十分です。上記のMGを開発するために必要なゴリアテの原料にもなるので絶対に必要になりますが、拾う機会は結構あるので大丈夫でしょう。多分。
なお、All Missionsではガンアーム-BZも使います。詳しくはAll Missionsの記事で。
レッグ
できれば軽くて消費メモリが小さく、なおかつ着地硬直時間が短いものが望ましいです。
これに合致するのはオサフネです……が、ボディと比べて活きる場面が少ないため、レギオンなんかでもいいと思います。
アームウェポン
前述の通り、ガンアーム-MGをメインで使います。
それまでの繋ぎとしてはグリムリーパー、バスタードゥーム、トリックスターを使います。
グリムリーパー
アサルトライフル。初期装備だからといって使えない性能ではなく、普通にオファーD終盤まで使える性能です。
最適射程は150~190、連射速度はレギオン腕で9F、オルサ腕で11F。
バスタードゥーム
ブレード。オファーDガンフォート戦およびその直後のテラーズ戦で使います。
これが2本あるのとないのとでガンフォート戦およびテラーズ戦で合計1分以上の差が出るレベルです。もはや必須。
トリックスター
ハンドガン。大抵はナイトメア戦でのみ使いますが、ドロップ次第ではそれ以前でも使うことがあります。
数字だけ見るとグリムリーパーの劣化ですが、上述した最適射程でのダメージの伸びからグリムリーパーと同じかそれ以上のダメージを叩き出し、しかもリロード速度が全武器トップタイで、ダウン値も非常に小さいため扱いやすい武器となっています。
最適射程は20~60、連射速度はレギオン腕で9F。
ショルダーウェポン
前述の通り、ランペイジハンマーを主に使っていきます。
なお、一部のオーダーではランペイジハンマーよりも熱誘導ミサイルであるガルーダのほうが速いことが知られています。これについてはカテゴリごとの記事で後程。
オーグジュアリ
リザーブマガジンで固定。手に入らなくても完走できますがあると安心感が段違いです。
なお、All Missionsでは一部のオーダーでダウンブースターを使っています。
左右パイロン
ガンアームを主軸とする以上、使いません。ただし、All Missionsではガンアーム-BZの重量調節のために使うことがあります。
おわりに
ここまでご閲覧ありがとうございました。
現在、any%およびAll Missionsの解説記事を執筆中です。完成までもうしばらくお待ちください。