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世界中の荷物情報を整理し、流通を最適化する

Logpose Technologies(ログポーステクノロジーズ)の羽室と申します。

当社の公式アカウントを作成して初めての投稿です。

元々、データサイエンス力を強みに、企業様のデータ課題を解決するデータコンサルティングを主なサービスとして提供してまいりましたが、
2020年から物流業界向けのプロダクト開発に挑戦をしており、今期(2021年10月)からは本格的に物流業界にプロダクトを提供し、業界に貢献したいと考えております。

主に今後どういうことを成し遂げたいかを中心に書いた記事となりますので、ご一読いただけますと幸いです。応援してもらえると嬉しいです!


Logpose Technologiesとは何者なのか

Logpose Technologiesというチームは、データサイエンスの力で、物流業界全体の"最適"を支えるプラットフォームを提供しようと考えています。「世界中の荷物情報を整理し、流通を最適化する」。これが僕たちの掲げる大きな使命です。

そして、僕たちはまず、物流の中でも約7割の営業収益を担っているトラック運送事業者にサービスを提供していこうと考えています。

なぜ物流なのか?なぜトラック運送事業者なのか?

結論から言うと、自分達が保有している技術と非常に相性がよく、社会的価値が非常に高いと考えたからです。
業界では大きないくつもの課題が顕在化しており、その課題の根本を見ていくと、投じるべき必要な技術が見えてきました。そこと自分達の持ち合わせている技術が非常に相性が良かったのです。

加えて僕自身は元々物流業界でコンサルティングをおこなっていたこともあり、「これは、取り組まないといけない」と強い想いを持って事業を進めるに至りました。

業界が抱えている大きな課題

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物流業界では、これらの課題が顕在化しています。多くの素晴らしいプロダクトが生まれ始めていて、少しずつ良い方向に向かっているのは間違いないですし、僕の知り合いでも各企業の課題を改善するために動いている人が何人もいます。

しかし課題の進行も速く、業界全体としては一気に解決できるトリガーが必要なのではないかと感じています。

これらの課題を一気に改善できる方法はないのでしょうか?

課題の本質はどこにある?

僕たちはこれらの課題に向き合って、多くの企業様にヒアリングを行いました。そこで見えてきたのは、多重下請け構造と複雑な配車業務にあるのではないかということです。

多重下請け構造。間に企業が入れば入るほど薄利になっていき、加えて1社あたりの荷物も分散されていきます。しかし、下請け仕事を受けている企業の中には、上からの発注がなかったら困ってしまう企業もあり、多少賃金が悪くても、多少非効率でも運ばざるおえない。そんな現実があるようです。これによって、低運賃(=低賃金)や積載効率の低下が生まれています。

さらにもう一つの問題が、複雑な配車業務です。物流は本当に複雑で、自社の保有するトラックの積載量、荷物の情報や時間制約、ドライバーの勤務情報などを考慮した上で、どうすれば利益高く運べるかを考える必要があります。非常に難しく、できる人が限られてしまいます。

その影響から、例えば新規で荷物を獲得しようと思っても、その荷物の受注は正しい判断なのか、どれくらいの料金なら利益が出るのか。といった難しい決断が必要だったり、効率的に運ぶことができる配車・配送計画を作るのに時間がかかったり、そもそも非効率で走ったり。多くの課題があるようでした。

聞けば聞くほど、この二つが業界の課題と絡み合っていることを感じ、僕たちはこの課題を解決するためにプロダクトを作ってみようと考えました。

どうしたら解決できる?プロダクトを開発するまでの試行錯誤

そこで僕たちが考えた解決アイデアは「共同文化」と「テクノロジー」の組み合わせです。

共同文化。例えば、共同配送という配送の方法があります。従来、個別の配送を行っていた複数の企業が、トラックやコンテナなどを共同化することによって、配送荷物をまとめて配送する手段です。

まとめて運ぶため、積載率の向上や労働力不足の緩和、コスト削減や走行車両台数を減らすことでのCO2の削減などメリットは多くあります。

しかしメリットの一方で、難易度が高い方法でもあります。

一緒に運ぶことができない荷物や、料金設定、他企業との連携など考えることが非常に多く、取り扱う荷物の種類も増えるので可視化が非常に重要になります。

ハードルは高いですが、課題解決の施策として非常に有効なので、この実現ハードルをどうすれば落とせるかを考えました。

そこで「テクノロジー」です。

僕たちの専門はデータサイエンスなので、こういった複雑な条件をシンプルにするのはできるだろうと考えました。しかし、今までもそこに技術を投じている人はいるはずで、何が足りていないのかを知る必要がありました。

色々と調べていくと、「物流全体の最適化という思想で作られたアルゴリズムはそもそもないのではないか」ということに気がつきました。

どういうことかというと、1社を最適にする技術を提供しているサービスはいくつかありました。有名な技術で言うとメタヒューリスティックやTSP(巡回セールスマン問題)などを組み合わせたものです。しかしこれらの問題だけでは、現場の柔軟性と共同文化に耐えれる複雑な問題を解くことが難しいということに、僕たち自身も開発してみてわかりました。(僕たちも最初はその手法を試してみました)

そこで、完全にオリジナルで開発する方針に切り替え、どんな複雑な条件下でも自由に最適解を出せるようなアルゴリズムを作って、共同文化を実現しよう。という想いでプロダクトの開発に着手していきました。

LOG アルゴリズム

今回僕たちが開発したのは「LOG(ログ)」というアルゴリズムです。

AIと数学的な工夫をとりいれて開発したもので、複数の拠点があったり、積み地や降ろし地を柔軟に考えながら最適なトラックへの割り当てとルート探索を同時に行います。

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このアルゴリズムでは、先に述べた共同文化を支える上で必要な機能を搭載しており、今後さらに条件が複雑になった場合にも、柔軟に対応することが可能です。さらに、AIによる学習で、例えば最適な料金はいくらなのか、どういう条件なら利益が出るかといった問題を、多くのデータから導いてくれます。

今後、このアルゴリズムにユーザーインターフェースを載せて運送会社への提供を行ないます。また、既存の市場にあるサービス・システムとも連携をさせていただきながら業界に貢献をしたいと考えております。

一緒に最高の事業を創りませんか?

僕たちは今後いくつものやりたい展開があるのですが、圧倒的に人が足りていない状況です。

例えば、アルゴリズムが開発できても、インターフェースを作るための人材が全く足りていません。

さらに、アルゴリズム開発についても、今後のビジネスのコアになっていくものですので、もっともっと精度を高めていく必要があります。僕たちの目指すところは物流のGoogleです。

チームは、一人一人のスキルが非常に高く、面白いメンバーが集まって構成されています。エキサイティングな仕事がたくさんあり、一から事業を創っていくことにワクワクを感じる方には最高の環境だと考えています。

是非みなさんのお力を貸してください!一緒に社会を変える仕事をしましょう!


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LOG アルゴリズムについて


株式会社Logpose Technologies
https://logpose.co.jp/

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