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エンプラBDRのKPIはカバレッジ&パイプライン

エンタープライズ企業への営業活動において、BDR(Business Development Representative)のKPIを「月間アポイント数」とすることは、必ずしも最適な指標とは言えません。

限られたターゲットアカウントに対して、短期的なアポイント獲得に注力するだけでは、リストの枯渇や関係性の希薄化といったリスクが高まります。本記事では、エンタープライズBDRにおける適切なKPI設定として、「カバレッジ率」と「パイプライン金額」の重要性について考察します。


月間アポイント数をKPIとすることの限界

エンタープライズ営業では、ターゲットとなる企業数は数百から多くても数千程度に限られます。例えば、1社あたりの主要キーマンを3名と仮定すると、アプローチ可能な人数は数千人程度です。この限られたリストに対して、月間アポイント数をKPIとし、短期間で大量のアプローチを行うと、リストが短期間で枯渇してしまう可能性があります。一度チャンスを逃したターゲットに再度アプローチすることは難しく、結果として持続可能な営業活動が困難となります。

カバレッジ率とパイプライン金額をKPIに設定する意義

エンタープライズBDRのKPIとして、「カバレッジ率」と「パイプライン金額」を設定することが有効です。

  • カバレッジ率:ターゲットアカウントに対して、どれだけ有効なリード(キーマン候補)を獲得できているかを示す指標です。すぐに商談に至らなくても、有望なリードを継続的に獲得し、長期的な関係構築を図ることが重要です。

  • パイプライン金額:創出した商談の総額を示す指標です。エンタープライズ案件は1件あたりの受注金額が大きいため、パイプライン金額をKPIとすることで、質の高い商談を重視した営業活動が可能となります。

これらの指標を重視することで、短期的な成果だけでなく、長期的なビジネス成長を見据えた戦略的な営業活動が実現できます。

長期的視点での戦略的アプローチ

エンタープライズ営業では、短期的な成果を追求するだけでなく、長期的な視点でターゲットアカウントとの関係構築を進めることが求められます。例えば、上場企業約4,000社にアプローチする場合、全体の0.01%程度の企業に対して、年単位での継続的な接点を持ち、第一想起される存在となることが重要です。

ロゴトルでは、キーマンへのバイネームアプローチや、定期的なコンテンツ提供、クロースドイベントへの招待など、多角的な手法を組み合わせ、長期的な関係構築を支援しています。これにより、ターゲットアカウントとの信頼関係を深め、持続的なビジネスチャンスを創出しています。

まとめ

エンタープライズBDRのKPI設定において、月間アポイント数だけを重視するのではなく、カバレッジ率やパイプライン金額といった指標を導入することで、持続可能で効果的な営業活動が可能となります。短期的な成果にとらわれず、長期的な視点でターゲットアカウントとの関係構築を進めることが、エンタープライズ営業の成功につながるでしょう。

ロゴトルは、エンタープライズ企業向けの営業支援において、豊富な経験と実績を持っています。ターゲットアカウントのカバレッジ率向上や、質の高いパイプライン構築に課題をお持ちの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。


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