見出し画像

「研究共同体」への参入:2023年度最終日の日記

今日で2023年度が終わる。
年末年始から年度末までの時間の早さは異常だ。
2024年度が始まれば新しい人たちが研究室にもやってくる。
今の所属先は博士後期課程も毎年新しい学生が来る。

1年間この研究室で過ごしてすごく感じたことをひとつだけ書いて3月31日の日記としよう。

▶︎自分の関心分野の研究共同体には早めに参入を

今の所属先では日々研究室に来ているだけで、各種研究会の情報や読書会の開催日時、奨学金や助成金の情報なんかも知ることができる。ラップトップと格闘しながら椅子に座っているだけで「次、こんなのありますよ!」となる場合もある。
私も今の所属先は1年目で外部からやってきた人であるため、こんなに日々いろんなイベントがあるのには驚いた。しかも研究会の参加者は学内だけでなく、なんなら国外からも来ることがある。素晴らしい。

だがこういうのは、とても大きな声で大々的に広報活動されている場合と、手身近な人に声をかけて小さく行われているものとがある。大々的に広報されているのには少しの勇気だけで参加できるが、小さなものには小さく開催することになった理由がある。そのため、主催者に「この人に声をかけてみよう!」と思わせなければ、誘われないし参加できないことがしばしばある。

どんな研究会も研究会自体は一見さんお断りな訳ではない。
他方で、自分と同じ分野の院生同士の読書会や小さなイベントでは様々な情報交換が行われ、最先端の芽のようなことが起きている場合もあり、それに参加できるかどうかはその「研究共同体」に参入できているかどうかが決め手となってしまう。

院生も教員も豊富で日々のイベントも豪華な大学に学部から内部進学で突き進んできた人たちにはこのことは理解されないと思う。しかし、当座の如く、こういうところの内部と外部の情報格差はものすごいある

私は家やカフェで勉強するタイプではなく、出張や日本にいない日を除いたほとんどの日を研究室で過ごしているのだが、この毎日通うスタイルのお陰で、今年度研究室にやってくる同僚、先輩、大先輩、先生たちから、幾らかの利益を得たのは間違いない。(みなさま今年度はいろんな機会をありがとうございました)

研究はある意味で研究共同体の中での活動でもあるし、共同体内部の流行をキャッチできるかどうかが新たな展開への鍵にもなってくるように思う。
来年度もまた何かしらの研究共同体に参入できればいいし、今の共同体の中でも積極的に活動していけたらいい。来年度は今年よりもっと充実の1年間にしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?