「布マスク」ならば「隗より始めよ」!
日本政府が全世帯に支給する「布マスク2枚」にかかる経費は、466億円だという! 当初見込まれた金額の2倍である。あまりにもバカげた税金の使い道に驚愕せざるをえない。即刻中止して、今からでも「不織布マスク」や「人工呼吸器」の経費に充てて、最前線の医療機関に回せないものなのか?
そして、厚生労働省・経済産業省が推奨する「布マスク」の「洗濯方法」は、次のとおりである。
用意するのは、衣料用の洗剤、塩素系の漂白剤、清潔なタオル 、スプーン、大きめの桶、台所用手袋、洗濯バサミ。 1. 洗剤で洗っていく。
まず桶に衣料用洗剤を入れる。 商品に記載の使用料を確認。 水2リットルに対して0.7gほどが目安。 洗剤を入れたら、スプーンなどで水に溶かす。 その中に、マスクを入れて10分放置。 10分後。軽く押し洗いをする。 軽く押し洗いするのは、「繊維を痛める」から、もみ洗いはしないこと。 洗い終わったら、桶に入った水を流す。 桶に水道水をため、マスクの洗剤をすすぐ。 2. 汚れが気になる人は、塩素系漂白剤を使う。 その際、必ず台所用の手袋をはめる。 桶に水をため、漂白剤を入れる。 水1リットルあたり15ミリリットルが目安。 マスクをその中に入れ、10分間浸す。 10分後、桶の漂白剤を流す。 桶の中で、たっぷりの水道水ですすいでいく。 漂白剤がしっかり落ちるよう、もう一回水道水をためてすすぐ。 3. 桶から出したら、タオルで挟んで、たたいて水気をとる。
4. 水気がなくなったら、洗濯バサミに挟んで乾燥させる。 その際、「陰干し」で自然に乾かす。 乾燥機は使わないこと。 洗濯で、たとえ縮んだとしても、品質に影響はない。 そして、1日1回洗濯するよう呼びかけている。 ただし、「汚れたら、その都度洗うようにする」と良いという。
この「洗濯方法」は、厚生労働省・経済産業省の流しているPR動画を文字化した次の記事から引用させていただいた。
隗より始めよ!
さて、この政府推奨の「洗濯方法」に従って、支給された「布マスク」を洗濯して何度も再利用する国民は、現実に、どれくらい存在するだろうか?
全国民の 0.1%? 0.01%? 0.001%? 私は、限りなく少ないだろうと予測する。なぜなら、作業が非常に面倒であり、かなりの時間を費やすから。これなら、キッチンペーペーとマスキングテープで「使い捨て紙マスク」を作る方がよほど簡単で、時間もかからず、しかも衛生的かつ効率的である。
優秀な国家公務員ならば、もちろん知っているだろうが、「隗より始めよ」という故事成語がある。何かを成し遂げるためには、身近なことから始めよ、まずは言い出した者から率先して始めよ、といった意味で用いられる。
「布マスク2枚支給」を企画した「政府マスクチーム」をはじめ、この面倒な「洗濯方法」を推奨する厚生労働省・経済産業省の大臣以下関係者一同には、ぜひ自分たちが推奨する方法で洗濯しながら「布マスク」を着用していただきたい。国民に推奨する以上、企画者や決定者が「隗より始めよ」と率先して実行することは、当然の義務であり、また最低限の責任でもあろう。
何度でも言うが、「布マスク2枚の配布」に466億円もの税金を費やすという日本政府の「愚策」は世界で嘲笑されている。そして、(おそらく)自分では実践できもしない「洗濯方法」を「口先」で推奨さえしておけばよいという政府上層部の無責任でいいかげんなセンスに、心底呆れ果てている。
この話題については、次の2つの記事もご参照いただきたい。
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