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【完全版】移住オススメはドバイ vs シンガポール vs マレーシア、どこ!?

今回の記事では、特に税制のメリットを受けたいと考えている日本人富裕層の方々から最近人気が高まっているドバイ、シンガポール、マレーシアについて、様々な観点からこの3カ国を比較検討し、それぞれ◎、○、△で評価していきます。

(◎、○、△はこの3カ国の中での相対評価です。)

この記事さえ読めば、さまざまな観点からドバイ、シンガポール、マレーシアについての比較ができる【完全版】となっておりますので、気になる側面だけでも、確認していただければ幸いです。

また最後には、その比較検討を踏まえて、それぞれの国が、どのような人にとっておすすめの移住先となっているかを整理してお伝えできればと思っています。

1. 税制について


税金の計算・申告は忌々しいものです、、、

ドバイの税制:◎

ドバイの個人に対する課税では、所得税、相続税、贈与税、キャピタルゲイン課税などほとんどの個人に対する課税が一切ありません

個人の暗号資産の売却や保有に対する課税もゼロです。

法人税も、フリーゾーン法人と呼ばれる、ドバイ国外向けのビジネスを主とする、規制が緩和された法人形式ですと全くかかりません

税金が比較的低いシンガポール、マレーシアと比べてもこの税制は驚異的な低さです。

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シンガポールの税制:○

シンガポールの個人に対する課税は個人の所得税が最高で22%、キャピタルゲイン課税、相続税などはゼロです。

暗号資産の利益も原則キャピタルゲインとして非課税です。

対して法人税は最高税率17%ですが、部分免税制度も充実しています。

マレーシアの税制:○

マレーシアの個人に対する課税は、個人の所得税が最高で30%です。そのほか固定資産税が、100㎡の物件に関して年間およそ3万円程度かかります。そのほかの住民税や相続税、キャピタルゲイン税(不動産以外)はかかりません。

暗号資産の税金も非課税です。

法人に対する税金では、一律で24%の法人税が課されるため、原則23.2%の日本よりもケースによってはこの点は高くなっています。

しかし、タックスヘイブンとして有名なラブアン島(中国における香港のような立ち位置)の法人は規制や税制のメリットを享受することができ、法人税率が3%となります。


2. 生活環境について


ドバイ

ドバイの生活環境:○

ドバイの物価は、日本よりも高くなる傾向にありますが、ハワイやニューヨークに比べ物価は控えめです。

物価は日本の約1.5倍で、エリアによって開きがあることも特徴です。

また自炊の活用などによっても生活コストを下げることが可能です。

治安は、調査によっては、東京よりも治安が良いとされるほど安全です。

気候は年間を通じてほとんど雨が降らない暑い砂漠気候ですが、実は冬もあり、冬の1月の平均最高気温は25度となっており、比較的過ごしやすくなるのも特徴です。

日本よりも車社会ですが、メトロの発達なども進んでおり、タクシーも初乗り200円ほどで日本より安いため、エリアによっては車がなくても快適に生活できます。

人口の約90%が、UAE国籍以外を持つ移民で、その移民のうち、67%がインドやパキスタン系、25%がイラン系で、8%が西洋系という、多様な人種構成になっています。都市部に行くほど、このうち西洋系の人口が増える印象です。

公用語はアラビア語ですが、それと同じくらい英語が通じるのが特徴です。

シンガポールの生活環境:○

シンガポールの物価は日本の約1.75倍程度で、特に近年物価の上昇が激しいと言われています。

治安は厳格な法制度が運用されていることから大阪よりも高い評価を受けています。

赤道直下のシンガポールでは、一年を通して高温多湿で雨が多い気候です。

公共交通機関はMRTと呼ばれる地下鉄が発達しており、バス路線も含めて、シンガポール全土に路線が張り巡らされており、車の総台数を制限する政府の方針もあいまって、約83%のシンガポール人が主に公共交通機関を利用しているなど、車社会ではないのも特徴です。

人種構成は、人口の75% が中華系、マレー系が15%で、インド系が7.5%からなる多民族国家となっています。

このため公用語も、英語、マレー語、標準中国語、タミル語の4つがあります。

マレーシアの生活環境:○

マレーシアの物価は日本のおよそ0.4倍と、大変安い物価であることがわかります。

治安の維持には政府も力を入れているため、治安が良い方なのですが、ドバイやシンガポールと比較すると悪いという評価が下されています。

マレーシアもシンガポールと同様の熱帯雨林気候のため、高温多湿で降水量が多い気候となっています。

マレーシアは車社会として有名ですが、近年になって鉄道網も発達してきており、住む地域によっては車なしでも生活できる環境が整ってきています。

人種構成は、マレー系70%、中華系23%、インド系7%となっており、こちらも多様な多民族国家となっています。

そのため、公用語はマレー語、中国語、タミル語、英語となっています。

3. ビザ取得方法と条件


ビザの取得

ドバイのビザ取得方法と条件:◎

ドバイでビザを取得する方法は大まかに分けて ①法人設立 ②不動産投資ビザ に分かれます。

①法人設立

ドバイでは、法人設立を行い、その株主/代表者としてビザを取得する方法が一般的になっています。

ドバイには、フリーゾーンとメインランドという2つの法人の種類があり、このうち移住には、ドバイ国外向けの法人形態である、フリーゾーン法人が、規制や税制上のメリットを受けられることからよく使われます。

国が積極的に移民を受けて入れている段階ということもあり、このフリーゾーン法人設立・ビザの取得は大変容易です。

特定のライセンスを除き学歴の指定や、その他細かい条件なども原則設けられておらず、早くて申請から1ヶ月ほどで法人設立2ヶ月で移住が完了します。

法人の設立とビザ取得の合計費用は約170万円から250万円ほどで、法人の維持費用はおよそ100万円ほど毎年かかります。

②不動産投資ビザ

不動産ビザの場合は、約3500万円以上の物件を購入すると3年間の、約1億8000万円以上の無券を購入すると5年間のビザが取得できます。

いずれの方法でも、他の国に比べて圧倒的に規制が少なくスピーディーに、比較的安価でビザを取得することが可能になっています。

シンガポールのビザ取得方法と条件:△

シンガポールでのビザの取得は大まかに ①法人設立 ②投資家ビザ(GIP) の2つの方法があります。

①法人設立

ドバイと同様に、法人を設立し、設立した法人から労働許可を申請して、就労ビザを取得する方法です。

申請条件としては、月給約45万円以上を会社から給与払いすることが可能で、かつ優れた大学の学位や専門資格を有していることが必要になります。

法人設立にかかる費用は約130万円です。

②シンガポール投資永住権(GIP: Global Investor Programme)

こちらの取得条件は複雑なのですが、簡単にいうと、年商200億円以上の創業オーナー社長が、シンガポールの認める投資先に2.5億円以上の投資を行うと永住権の取得が可能になっています。

以上のように、シンガポールのビザ取得は難しく、年々増えた外国人に対応するために、現在シンガポール政府はビザの発給を厳しくしています。

マレーシアのビザ取得方法と条件:○

マレーシアのビザ取得も主に ①法人設立 と ②MM2H と ③PVIPに大別されます。

①の法人設立は、マレーシアにおけるタックスヘイブンのラブアン法人を設立し、その法人から就労ビザを出すのが一般的です。

ラブアン法人の設立はおよそ120万円程度になっています。

②MM2H

MM2Hビザは、昔から移住のために人気があったビザでしたが、近年規制が厳しくなっています。要件は以下のとおりです。

【MM2Hの主な要件】
・申請時点で35歳以上
・収入条件:月約122万円
・流動資産条件: 年齢に関係なく約4,575万円
・マレーシアの銀行での定期預金条件:年齢に関係なく約3,050万円
扶養者一人あたり5万RM(約152万円)加算ただし、不動産取得、医療、教育目的で最大50パーセントの引き出しが可能

https://fsigma-co.com/explaining-the-latest-malaysian-visa-for-2022/#index_id13

③PVIP

PVIPは富裕層向けの長期滞在ビザで、条件は以下の通りです。

【必要申請費用】
申請者本人:20万リンギット(約630万円)
帯同者 :10万リンギット(約315万円)/人
【最低収入条件】
海外収入が月4万リンギット(約126万円)または年間48万リンギット(約1,512万円)以上であることが求められます。
【最低デポジット条件】
最低100万リンギット(約3,150万円)の定期預金を預ける必要有り
(1年間は引き出し不可、1年経過後は不動産購入、医療、教育などを目的として、最大50%まで定期預金口座から預金を引き出し可能。)

https://fsigma-co.com/explaining-the-latest-malaysian-visa-for-2022/#index_id17

マレーシアも近年シンガポールほどではないのですが、ビザの取得条件を厳しくしています。

4. 住宅事情


住宅

ドバイの住宅事情:○

物価は比較的東京より高いドバイですが、住宅事情は東京と同程度か、エリアによっては東京より安い場合もあります。

例えば都心部の車から10~15分のエリアで、2LDKほどの広さのタワーマンションの家賃相場で20万円から程度です。

物件を購入する場合で、分譲型のタワーマンションの場合で5000万円以上から、といった具合です。

シンガポールの住宅事情:△

物価が高いシンガポールで特に高騰しているのが家賃です。

都心部で1ベッドルームの物件を借りると、およそ30万円以上の家賃が発生します。

マレーシアの住宅事情:◎

物価と同じくマレーシアは家賃も安く、中心部で1ベッドルームの物件を借りても月約6万円程度です。

三カ国を比較したときに圧倒的にマレーシアが安いのがわかりますね。

5. 教育事情


インターナショナルスクール

ドバイの教育事情:◎

日本の約3倍ほどのインターナショナルスクールが存在しており、私立のインターナショナルスクール数は世界一です。

人種の多様性も豊かで、国際感覚が磨かれることは間違いありません。

学費はインド系の安いインターナショナルスクールで年間40万円程度からで、高い評価を受けるハイクラスのインターナショナルスクールで年間およそ320万円程度です。

シンガポールの教育事情:○

シンガポールも教育水準が世界トップレベルであることが知られ、シンガポール国立大学は世界大学ランキングで21位を獲得しています。

そのため、インターナショナルスクールも60校以上数多く、レベルの高いインターが揃っています。

学費は、少しドバイより高く、およそ年間200万円〜400万円程度です。

マレーシアの教育事情:◎

マレーシアにもインターナショナルスクールは数多く、180校以上あると言われています。

多民族国家ならではの国際的な環境で、かつ比較的安価な価格でリーズナブルにインターナショナルスクールでバイリンガル教育を受けさせることができるのがマレーシアの大きな魅力です。

学費はスクールによって開きが大きく、年間約35万円〜280万円まで多岐に渡ります。

6. まとめ

ドバイに移住すべき人のタイプ

ドバイは現在積極的に移民を受け入れ、次のビジネスハブになろうと野心的に成長している国です。

まだまだ引き続き発展途上のため、いまだに比較的実は生活コストなども含めてコスパが良いため、コスパ志向の方にとってもまだまだ魅力的な国です。

かつ野心的な、ドバイの成長を肌で感じたい人にとって最適な国と言えます。

そして規制も現在は緩いので、移民に伴う面倒な手続きが苦手な人にも比較的おすすめになっています。

また、幅広い税が無税なことも特徴なため、どうしても税などの国家の介入を嫌うリバタリアン的な人々の、居住のステータスの国としても最適です。

シンガポールに移住すべき人のタイプ

シンガポールはなんといっても既に完成されたアジアのビジネスハブです。

そのため、高い生活費への対応も含めてすでに巨万の富を築いた人にとっておすすめと言えます。

国をあげてファミリーオフィスの整備などにも乗り出しているため、そうしたビジネス・資産運用にも関心がある人にとって最適な国と言えるでしょう。

マレーシアに移住すべき人のタイプ

マレーシアはなんといっても、その物価の安さが特徴です。

とにかく日々の生活コストを抑えたいという人にとって、マレーシアは魅力的な選択肢になるでしょう。

その中で、特にコスパよくインターナショナルスクールなどの国際的な環境で教育をさせたいという人にとっても、最良の選択肢になると考えられます。

7. 最後に

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