進行性思考 その2
みなさんこんにちわ!ワイズヒューマン@ニシムラです!
今回は進行性思考についての記事が1回で終わらなかったので続きの2回目です。ご覧になっていない方はぜひ前回の記事より見ていただけると嬉しいです!
前回のその1はこちらです。
進行性思考を高めるためにまず初めに取り組んだのは社員間で毎朝行っている朝礼で感話のリレーを行う事でした。
それまでの朝礼とは周知共有、姿勢を整える。そのような背景で行う事が多かったのですがそこにトレーニングの要素を組みもうと考えたのです。
感話とは?
感話とはそもそも「感動した話」や「感謝のお話し」など少しハードルを感じるエピソードではなく「日々自分がインプットしているものに対しての感じた話」としました。様々な企業で行われている1分間スピーチのようなものと考えていただければと思います。
ただ、感話の違うところは日々のニュース、出来事、見聞きした事などを話すのですが、その内容を知らない相手にアウトプットするティーチング的要素も含まれている事が多いかなと思います。
感話のリレーとは
進行性思考で大切な要素は3つあります。
・気づいたこと
・感じたこと
・関連して話せるエピソード
この3点を意識しながら話を聞くところにあります。他者の感話を聞きながらリレー形式に次の人がすぐ上記3点について発言するのです。
いざ実践
前述したとおり、この感話のリレーを毎朝の社員朝礼5分間で実施するために、私がいなくても習慣にできるようにスケジューラーで担当を入力しておいたりと事前準備を行い臨みました。
しかし、進行性思考の研修を受けた社員はスムーズに入れるのですが、受けた事のない社員は何をしたら良いか分からなかったり、背景が伝わっていないので何を話したら良いかと質問を毎日違う社員から受けるような日々でした。(スタートのこのあたりが一番大変かも・・・)
でも1ヶ月、2ヶ月と経過すると自分の担当が回ってくる事を事前にスケジューラーで把握し、その日までに2、3分の話にまとめておけるようになってきました。また、その日の担当が話し終えると、次に他のスタッフが「ハイ」と手を挙げ、次の発表エピソードを時間が許す限り繋げる。という感話のリレーが板についてきました。
トレーニングの毎日
感話のリレーは進行性思考がたっぷり詰まったワークだと思います。1人目の話をしっかりと聴き、そのエピソードから思い繋いだ自分の体験談をリレー形式で共有する。(インプットとアウトプットを即時言語化するということ)もしも関連エピソードが無ければその話に対する感想や、自分の想いを発言する。何より大切にしてたのは”手を挙げること”でした。
また、話を聴く間も発表者の意図背景を意識しながら本質を発見し、それに沿うエピソードを思い出し、簡潔に話をまとめ、着地点(落としどころ)を作って話す。朝からすごく頭を使う事ができてきたのです。
でも実はこれってみんな得意かも
これ実は”井戸端会議”と言われるものに似ており、なんだ、それなら休憩中にいつもしてるわ。という方もいると思います。
しかし、社員たちは口を揃えて「難しい」「何話していいかわからない」「これでいいんですか?」などと言ってました。”井戸端会議”との大きな違いになんとなく気づいていたのかもしれないですね。
一番の違いは感話に沿った「関連して話せるエピソード」というルールがあるのでそこに「本質」があることです。
”井戸端会議”はルール無用。何の話になってもいいし楽しい。
”感話のリレー”はルールがある。関連してる話を探る必要がありドキドキする。
このいい感じの緊張感が脳みそをバシバシに刺激してくれてる感じがします。
貴重な朝の5分を使うことの有用性はあったのか
社員のモチベーションを上げたかったり、体質を前向きにしたかったり、主体性を持たせたかったり、誰よりも積極性を持った人財になってほしかったり。いわゆる企業、組織に必要とされる人間力である「個」の力を高めるために発案したのですが、それは、ピンポイントの業績を上げるためでもなく、何か一つの施策の目標を達成させるわけでもありませんでした。
長期的に会社全体がワンランク上の考えで、どの部署も同じ揚力を持って浮上できるように。そうなればと想い始めましたので、効果検証は定性的で且つ長期的だとも感じていました。
ただ、それから数年きちんと継続すると、どんな会議でも要点をまとめて話せるようになったり。どんな場面でも適切な報告、指示を出せるようになってきたり。
部内の判断を迫られた時、上長が社内にいない時、決断に困る時でも身の周りのツールや情報を通して、すぐに自分の頭の中を具体的に表現して判断したり、指示を仰いだりできるようになったと感じています。
このように思考のスピードや方向性を同じにする事こそ、私たちには必要だったのだと実感しています。
今回も長くなってしまいましたが、まだ終わらないのでその3に続きたいと思います。そもそも進行性思考を構成する3要素があります。と前の記事に書いたので、その辺りも深堀りしたいと思います!
ワイズヒューマン@ニシムラでした!
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