ネガティブな感情に着目することで、自身の判断基準が明確になる
今回はTwitterの強み分析の企画で「この人やばい…」と感じたせっちゃん(@seiji_setsuko)のコーチングを受けてきたので自己理解のためにとりまとめを。
「しばた、おまえ最近コーチング受けてきたばっかりだろ?」
というお声があるかと思いますが、おっしゃる通りです(笑)。たまたま日程が近くなってしまったというか…まぁでも、結果的にはよかったかなと思ってます!
今回の切り口は、ネガティブな感情を深掘りすることで、内面に抱えている潜在意識をメタ認知する、という切り口でした。
詳細はここから先に記載させていただきますが、結論から書くと「幼少期の家庭の影響はとても大きく、特に恐怖の父親は僕の行動原理を作った。でも、それでよかった。」といった感じです。
なので、自分自身の判断の原則や、感情に迷いのある方は是非せっちゃんにコーチング受けてもらったら良いかと思います。
というわけで、早速具体的な内容について書いていってみたいと思います!
コーチングを受けるきっかけ
実はせっちゃんとお会いするのは今回のコーチングが3回目で、1回目の出会いはTwitterの企画で20人以上集まる飲み会で出会い、2回目は食事会。そして、1回目にお会いする前から、前述の強み分析の企画でせっちゃんのことは認知しており、せっちゃんがくるからこの飲み会に参加した、といっても過言ではないくらい、ある種、憧れと興味の対象でした。
というのも、ツイートを見たときに、心に対する入り込み方の深さが尋常ではなかったから。そんなきっかけで、1回目ではあまり深く話ができなかったので、2回目に二人でお会いしたときに、いろいろ話をさせていただきました。その中で、少しだけ露わになったのが僕が「正しさ」を、人以上に大切にしている、という事実でした。そして、2回目のこのコーチングの「さわり」が、今回のコーチングを受けるきっかけになり、実際にコーチングを受けることになりました。
「正しさ」に対する執着の根本
この「正しさに対する、ある種「執着」のようなものが、どこからやってくるのか」ということを皮切りに、今回のコーチングはスタートしていきました。コーチングの仕方は、ネガティブな感情の揺れ動きに着目し、原因を探ることで、心の輪郭を浮き彫りにする、というスタイル。
例えば、今回であれば「正しさを否定されたときにどのような感情になりますか?」といった切り口で深掘りしていくイメージですね。そして、それが起きたシチュエーションを振り返り、一つずつ感情の原因を紐解いていきます。
その中で、まず僕は、自分の正しさを否定されると悲しみなどよりも「苛立ち」という、反発の感情が芽生えることがわかりました。そして、この反発の感情は非常に強く、話をしていく中で、その反発の感情の原因が前述の通り「父親から叱られる」というところにあることがわかってきました。
僕は長子で長男。父親は非常に厳しく、何か間違ったことをすると、平手打ちをされ、家を追い出されていた過去があります。その恐ろしさたるや、小学校高学年の頃には父親と会話をするのに敬語になるほど。
そして、ここでポイントになってくるのが「何か間違ったこと」というのは、父親の主観に基づくものであっても、当時の僕は、生きていく上ではそれに従わざるを得なかった、ということ。
その結果、「間違いは絶対だめだ」という概念につながり、結果的に否定をされることに対して反発の感情を覚えるようになっていったのだということがわかりました。
そして、この「正しいと思っていることを否定されると、苛立ちを覚える」という僕の性質が、「自信のなさ」につながっていたんですよね。
「自信がない」ことに対する本当の理由
少し話を変えます。物事に対する、僕の基本的な考え方は「みんな違って、みんないい」という考え方です。自分が大切にしている要素である正しさなんていうのは、人にとっては正しくないことが大いにしてあるわけで、それを他人に押しつけるのはエゴだと思っておりまして。
ただ、この考え方、少し見方をかえると、「人は人、自分は自分」であって、人の主張に対して過度な干渉はしないけど、その代わり自分の主張に対しては干渉してこないでね、ということですよね。
そして、そこに加えて、前述の「自分が正しいと思っていることを否定されると苛立ちを覚える」という性質をもっているため、「自分の主張」を持つことが、仮に主張を違える相手がいた場合に、結果的に自分を苛立たせる原因を作ることになる。だからこそ、僕は防衛本能的に自信を持たないようにしている、ということがわかってきました。
自分自身が主張をしなければ、人から仮に否定されようが何を言われようが苛立つことがなく、ネガティブな感情を持つ機会を減らすことができるわけですよね。
そう考えると、僕が仕事上の様々な事(例えば、議事録や資料の作成など)に対してある種適当なのもこれが理由なのかもな、と。一生懸命やって、一つのことを突き詰めていくと、当然僕自身の自信につながっていくわけで。でも、その自信を持つことが、結果的に誰かに否定され、苛立ちを作るきっかけになるのであれば、そこそこの内容で仕上げて、早い段階でチェックをしてもらうことで、苛立ちを覚えなくてすみますからね。今回の気付きはそんなところにもつながってきそうです。
なぜ効率を追い求めるのか
そして、父親に叱られた過去を思い出すと、よく言われたのが「早く風呂にはいれ」、「早く飯を食え」、「早く服を着替えろ」などなど、とにかく時間に対する要求が多かったように思います。
だから、僕自身なんとなくですが、どちらかというと機敏に動ける人間ではなく、おっとりした性格なのかな、と思っていたくらい。でも、今思い返してみると、大人の何かやるスピードに対して、子供が同じスピードで動くことは普通難しいはずで、父親の発言が僕を「おっとり屋」だと思い込ませていたことに気がつきました。
また、だからこそ、何をするにおいても効率を求め、無駄なことをしたくない、という僕の行動原則に落とし込まれていったのだと思います。
判断の価値を改めて選択しますか?
これらの事実を踏まえると、やはり父親の影響によって、僕の判断や考え方の原則ができあがってきているのはたしかです。そして、ここまで明らかになった上で言われたのが、
「でも、今は父親からの干渉は受けていませんよね?それでも、今の感情を選びますか?」
ということでした。
そして、おそらくせっちゃんのするコーチングセッションの中で、ここが大きなターニングポイントなんだと思います。後から聞きましたが、人によっては、ここで過去の感情の支配から解き放たれ、新たな道を選ぶことができるそうです。
が、僕は「今の感情を選ぶ」と回答しました。だって、効率的に仕事をする意識や、過度に自分を信じないというのは、僕にとって美徳だと思っている部分でもあるから。(これこそ、自信なのかもしれませんが。)
そして、だからこそ、既に他界してしまっていますが、ここまで厳しく接してくれた父親には感謝をしています。
振り返った上で見えてきた「何でもできる」という不都合(?)な真実
ここまで振り返った上で言われたのが「しばたさんは、お父さんの影響で、周囲の様々な細かいことによく気がつき、効率をスピードを追い求められた結果、効率的に動くことができるし、頭の回転も早くなった。でも、その分だけ、なんでもできるけど、逆に言えば何か一つの領域に特徴がない、とも言えます。」という言葉。
これ、僕の中では驚きよりも、「やっぱりか」、という思いの方が正直強かったです。過去にストレングスファインダーで自己分析をする中で、結果をみると、なんでもできるけど、どこに向かったら良いか方向性がないんだなぁと感じました。
でも、その先で問われたのが「では効率的に進んでいる状態ではどのような感情になりますか?」と言う問い。僕の中で、何かが順調に進んでいる時って、障害物のある道のりを探検しながら突き進んでいって、ゴールにある宝物が近づいている感覚や、霧が少しずつ晴れていく感覚に近くて、ワクワクするんですよね。見えないものが見えてくると言うか、知的好奇心が満たされていく感じ、と言うのか。
だから、その結果言われたのは、「その中で、ワクワクできることを見つけたら良いと思う」という言葉。やっていて退屈なことはやらずに、楽しいと感じることをやれば良い、と。きっとワクワクできている状態と言うのは、僕が大切にしている「効率」を上手く使い、波に乗ることができている、と言うことなのかな、と。だから、やり始める前から「ワクワクするかな?」と考えるのではなく、かじってみて、ワクワクするか試して、合わないと思ったら次いってみれば良いと。これだけ見るとなんだか浮ついた人間に見えるのかもしれないので、ワクワクできるものを見つけたら、ちゃんと取り組む。その姿勢が大切、と言うことですね。
「今、否定されたと感じたな」と都度思うことが大切
そして、最後に、僕が大きく感情を動かす「否定」に対する向き合い方についてアドバイスをいただきました。それは、まず、何か否定された時には「今、否定されたな」と自覚することだそうです。「否定」を自覚することで、嫌な気分になることを避けるために、生存本能として、「なぜ否定をされたのか」と言うことを冷静に分析できるそうです。そして、その否定の結果は、多くの場合は僕がやった何かや、僕に関する何かであって、僕自身を否定し、傷つけているわけではないことに気がついてくるそうです。
と、まぁ逆に言えばそれくらい今の僕は人から否定されることを極度に避けようとしている、と言うことが浮き彫りになってきますね(笑)。
まとめ
と言うわけで、今回のコーチングはこれまでの僕の人生を形作った、感情面、特にネガティブな感情面に主に焦点を当てて受けてきました。受けている最中は、その精神的な苦痛を直面しないといけないので、軽く胃が痛くなるくらい(笑)。でも、だからこそ自分自身の内面をしっかりと掘り起こし、内省に繋がるきっかけにつなげることができたのかなと。
その中でも特に、「否定されるのが嫌だ」と言う感情には、全く気がついていませんでした。なので、これがわかるだけでも、様々な現象に対するものの見方が変わってきそうだな、とこれからのことが楽しみです。
この気付きや「ワクワクすることを探す」と言うことを軸に、やはり僕の中で「何が本当に大切なのか、大切にしたいのか」と言う部分も、色々フラフラしながら考えてみたら良いかな、と考えております。