読書記録 4
10月の記録📚📙📕📔📖📗📘📚📙📕📔📖📗📘
・『百年の孤独』 ガブリエル・ガルシア=マルケス 著
鼓 直 訳 新潮文庫
・『子宝船 きたきた捕物帖二』 宮部みゆき PHP文芸文庫
・『人類滅亡的人生案内』 深沢七郎 河出文庫
・『ココ・シャネル 99の言葉』 酒田真実 扶桑社文庫
―――――誰の孤独なんだろう?
世界46言語で出版され5000万部販売。ノーベル文学賞受賞作品。Netflixで映像化。と、これ、あちこちで話題になり気になったので挑戦してみました。ご存知の方、読了された方は多いかと思います。
手ごわい文体でした。冒頭から33行改行なし。一つ一つのセンテンスがやたら長い。読みにくい事この上ない作品でした。
なのに、なのに、なぜだろう気になるんです、「百年の孤独」という言葉の意味が。(谷川俊太郎の詩『二十億光年の孤独』がふと頭をよぎりました)
誰が百年も孤独を感じるのだろう?擬人化された何かなのか?
結局「ブエンディア家一族」各々の孤独ということなのでしょうか・・・。
登場人物の多さ、その上同じような名前の多さにも閉口しましたが、とにかく途中で投げ出さず読了できてホッとしています。(感想がそれだけなのかと笑ってください┐(´д`)┌ヤレヤレ)
―――――癒しの時間。
『百年の孤独』を読了して、無性に宮部作品を読みたくなりました。
癒しの時間を求めてしまいました。
宮部みゆき作品、特に時代物が大好きです。『ぼんくら』『日暮らし』『おまえさん』『あかんべえ』『桜ほうさら』などなど。『ソロモンの偽証』などの現代ものも好きですが、私はやっぱりこの方の時代物が大好き。疲れた時に読みたくなります。
この『子宝船』は『きたきた捕物帖』シリーズの第二段。最近第三段の単行本が発売されました。楽しみです。
”捕物帖”なので「十手持ち」「岡っ引き」と呼ばれる人たちが登場します。凄惨な事件も発生するのですが、作者の語り口の優しさに不思議なくらい癒されます(個人的感想です)。またまた宮部沼にはまりそう。(●'◡'●)
―――――「人間なんて食って寝て糞たれるだけの生きもの」
フィクションの後にノンフィクションを読みたくなったりしますよね。(私だけかな?)
この『人類滅亡的人生案内』ですが、1971年に刊行されたものを2013年に復刊し、昨年までに7刷と版を重ねています。
これNHKの「理想的本箱」という番組で紹介された作品です。「もう死にたいと思った時に読む本」というテーマでした。他に2冊紹介されてたのですが、これに物凄く惹かれました。これしか覚えていないのです。
映画化された『楢山節考』の原作者深沢七郎氏の作品ですが、ある雑誌で募集した一般の方々の人生相談への深沢氏の回答をまとめたものです。
う~んと、相談を寄せる方たちは本気で悩んでいたのか疑問ですが、虚無感いっぱいの10代20代の悩みが多数です。(学生運動全盛期の頃の)
それに対する回答がまたぶっ飛んでます。
「人間なんて食って寝て糞たれるだけの生きもの」という、毎回登場する深沢氏のこの言葉。
先月までに読んだ、考えさせられる数々の哲学書の中身が、全部ぶっ飛んでしまうような思いです。(T_T)
―――個性的な作品を世に出す人は、激烈個性の人生を送る。
シャネルのバッグも洋服も全く興味なかったのですが、本屋さんのベスト10のコーナーでこれを見て妙に気になり、何回か前を通り過ぎて引き返し結局手に取りました。名言の数々に唸りっぱなしです。
「彼女の最大の作品はスーツでも「シャネルの5番」でもなくて、
彼女自身の人生であると思います。」
著者の言葉です。個性的な作品を世に出す方は激烈で個性的な人生を送るということでしょう。
「女の人生。本番は40歳から。それまでは練習みたいなものよ。
そして40歳からが、本当におもしろい。」
「欠点は、使いこなしたら あなたの”強み”になる。
だって”欠点”があるということは、”特徴”があるってことでしょ。
隠せないなら”武器”にしなさい。
”特徴”を”欠点”でなく”武器”にするのよ。」
印象的な言葉です。読み終わると力が湧いてくるような気がしました。国も時代も違いますが、現代の私たちにも十分心に残るものだと思います。
以上。📚📙📕📔📖📗📘📚📙📕📔📖📗📘📚📙📕📔📖📗📘
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