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心室中隔欠損だった娘が就職したこと〜出産から成人・自立の軌跡(2)

娘は 平成14年の春 出産予定日ぴったりに生まれました

待望の第2子です。上のお兄ちゃんとは5歳の年齢差です
2人目不妊で あきらめかけた時に授かりました。
私は子宮内膜症でチョコレート嚢腫ができ結婚前に手術しています。
その後も子宮筋腫ができ、医師からは 「子どもが望めないかもしれない」
と言われていました。
そんな私が2人も子どもを授かることができて 本当にうれしかったです。

実は第1子である長男も 第2子である娘と 出産予定日が全く同じでした。
なんて偶然!
長男は出産予定日待たずして生まれましたので、「きっとこの子も予定日より早く生まれてくるだろうなー。」なんて思っていたら、ぜんぜん生まれる気配がありませんでした。

娘が生まれた時

 深夜2時頃トイレに起きたら、「おしるし」。
「こりゃ今日生まれるのね!」と思い、まずは今日1日の段取りを考えてました。

まずは洗濯して、干してから病院連絡すればいいかな。
長男の幼稚園…。幼稚園に送って行ってから病院行けるといいんだけど。
幼稚園のお便り帳に 書いておかなきゃ。
お迎えはお義母さんに頼まないと。

のんきに考えてたのは、長男が生まれた時は先に破水して入院。1日陣痛来ず余裕だったから。今回はおしるしだけ まだ余裕!と思っていたのです。

しかし、甘かった!!!いったんもう一度寝て5時に起き、洗濯機を回しはじめてから陣痛が始まった。しかも、結構 痛い。
7時に長男と夫(のちに元夫になりますが)を起こした時には 10分おき。
夫に「病院連れてって。もうまずいかも。」「幼稚園無理。お支度できない。」

洗濯機の中には干してない出来上がった洗濯物…。息も絶え絶えで幼稚園の連絡帳にお休みと書き、お向かいに住んでるママ友(同じ幼稚園)に電話すると連絡帳取りに来てくれました。
 病院はすぐに来ていいよ とのこと。急いで車の後部座席に乗り込む。病院まで15分くらいの距離だけど、めちゃくちゃ長く感じた。曲がるたび体がゆれて、「いやぁー。ムリムリ!揺らさないでー。」と心の中で叫んでました。

到着8時10分頃。まだ、午前の診察やってなくて静まり返った待合室。這うようにして入り口入ったけど、誰も出てこない。
1階は診察室 2階が分娩室や病室
「上に行って誰か呼んできて〜。」夫に呼びにいってもらい助産師さんが降りてきた。
私の様子を見て すぐに 分娩室へ行きましょう。と言ってくれた。
そこまではよかった。
なんで?エレベーターないの?
昔からある産婦人科で(ドラマ撮影に使ったことあり)エレベーターがなかったのです。
助産師と夫に両脇つかまれて「いい?陣痛の合間になったら、せーので一気に上がるよ!」
 なんの罰ゲームですかぁ?!!!! ぎゃー。
すぐに分娩台に上がると「もう生まれちゃいそう。先生呼んでくるね。」と1人にされた。  ひとりにしないでー。
夫は長男の時に時間があったので、私があんなに余裕ない顔してたのに「じゃあ、生まれそうになったら電話ください。」と帰ろうとしてたらしい。助産師さんに「何言ってんの?もう生まれますよ。帰っちゃダメですよ。」と止められた。

先生登場。
3回くらい息んだところで、
「心拍が下がってきてる。早く出さないといけないから吸引で出すよ」
うなずくしかない。
シューっと音がした。
引きずり出される感覚があった。…………。泣かない?泣き声がしない。
怖くて聞けない。足元、見れない。
長男が生まれた時はすぐに泣いた。
なんでこの子は泣かないの?なんで男の子です とか 女の子です。って言わないの?
頭の中がグルグル。
ジュルジュル。吸引の音がして数秒後、「みゃぁー。」
泣いた。
「女の子だね。ちょっと泣かなくて色悪くなってびっくりしたけど、大丈夫だよ。」

8時31分 3320g 娘誕生
ちょっとしもぶくれたお顔の可愛い女の子だった。

それからは何にもなく予定通り退院できました。
だから、生まれた時泣かなかったけど普通のあかちゃんだと思っていました。
生まれた時泣かなかったから、母子手帳には
「新生児仮死」と記入されてました。

うちに帰り、新生児との生活が始まりました。
母乳が幸い出たので、母乳とミルクの混合で育てていました。
自分が看護師ということもあり、授乳の前後にスケール(乳児用の体重測るもの)で体重測定してなんグラムくらい飲んだか記録してました。

1ヶ月検診


あまり体重が増えていないのが気になっていました。なんだか飲んでる量が少ない気がしてました。ミルク飲ませても60ccくらいしか一度に飲みませんでした。
出産した産婦人科へ。
「新生児黄疸だと思いますが、ちょっと黄疸が強いよね。母乳?母乳だとそういう子が結構いるんだよね。2〜3日預かって様子見させて。」
娘だけ入院となりました。

私はなにか嫌な予感がして 不安でなりませんでした。
家に帰り、キッチンの床に泣きくずれました。
夫「え?なに泣いてんの?」「気にしすぎ」
義母 「(夫に)お前がひどいこと言って泣かせたのか!?心配で泣いてるの?
大丈夫よきっと。」


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