P2y、その始まりを辿る② - Wikipedia工作騒動 -
はじめましての人ははじめまして!どっかで俺の事を知った人はこんにちは!前回から記事を読んでくれている方はありがとう!
前回のnoteではP2y、即ちプロジェクトパーティーが始まるまでの経緯、その当時代表を勤めていたアポロ船長という人物、そしてアポロ船長の活動のルーツについて過去のアポロ船長の発言や記録を元にまとめてみました。
今回からはそれらの一連の中で起きていた出来事についてより詳しく深掘っていこうと思います。今回の内容は過去にMOTHERファン界隈、任天堂ファン界隈で起きた出来事です。
手短に言うとアポロ船長の“弟”がWikipediaで複数のIPアドレスを使って大規模な工作活動を行っており、さらにそれらを一年以上に渡って行っていた可能性があった。という内容になります。
文章量が膨大になっていますが、インターネット工作というものの実態やそれらに対する反論がはっきりわかる内容になっていますので是非ゆっくり腰を据えて読まれる事をおすすめします。
なお、今回のnoteについてもまとめサイト等商用ブログ、商用コンテンツへの無断転載を固く禁じます。(内容や知見を持ち出してもらう分には前回と同様に一向に構いません。)
また前回の記事と比べてもアポロ船長とそのサイト周りの環境がさらに複雑化するため、前回の記事を読まれてからご覧になることを強くおすすめします。
1. MOTHER連合による工作?外部リンクファンサイト一律削除の背景
アポロ船長がMOTHER partyを運営し始めた2000年代は今ほどSNSが発達しておらず、個人がブログやホームページを開設して情報を発信するのが主流でした。
そのため、今ではあまり例がないように思いますがWikipediaでも個人のファンサイトが発信している情報をソースとしていた事が多々あったようです。
任天堂のゲーム、MOTHERのWikipediaでもその傾向があったようですが、その中には自身のサイトを広めるために自作自演であるかのような書き込みも少なくありませんでした。
2005年6月頃から匿名のユーザー(Wikipediaの仕様上ユーザーのIPアドレスは確認可能?)がMOTHERのWikipediaにてMOTHER連合という個人のファンサイトに対して非常に恣意的且つ中立性を欠いた編集が執拗に行われているとWikipediaユーザー間で話題になっています。
(やり取りが多岐に渡り、且つその量が膨大なため、まず下記リンク先、「ファンに関する記述について」を参照してください。また、その後のやりとりについても他の項でも触れていますので参照してください。)
一部Wikipediaユーザーはこの匿名で編集を行っているユーザーに対し、その意図を確認するために接触を試みていますが、匿名ユーザーはこれらの呼び掛けを一方的に無視する形で「MOTHER連合が如何にファンサイトとして強い影響力を持っているか」、「MOTHER連合というサイトがMOTHER界隈のみならずゲーム業界全体に如何に一目置かれているか」といった内容をWikipediaに記載させようと執拗に編集を加えていました。
このMOTHER連合に対する過度な評価はこちらの当時のWikipediaの編集履歴に残っていたに部分が一番わかりやすいと思いますのでその“一部”を載せておきます。
※ 全文はこちらのリンクから参照できます。
この黄色の色掛けされている部分はWikipediaから削除された部分であり、上記によると1万文字以上のMOTHER連合に関する記載が不当として削除されています。
この削除対応したユーザーもそれに加えてコメントアウト(一時的にWikipediaから非表示にする機能)を使った上で匿名ユーザーにノート(Wikipediaの編集方針をユーザー間で話し合うための議論の場)への参加を呼びかけていますが、これらの記述を行った匿名ユーザーはその再三に渡る呼びかけを無視しています。
またこういった匿名ユーザーによる編集は複数のIPアドレスによってされており、彼らはMOTHERのWikipedia以外でも似たような主張をしていたため、その編集の内容や記述の傾向が似ていたこと等から、これらの複数の匿名ユーザーは一体何者なのか?とその素性を疑うユーザーが現れています。
こういった背景もあり約半年が経過し、2005年年末にMOTHER連合について執拗に編集していた匿名ユーザーによる編集が毎回差し戻しになる事に痺れを切らしたのかこの匿名ユーザーはノートでの議論を求めています。
他のWikipediaユーザーによって反論されますが、この匿名ユーザーは彼らの反論をさらに無視する形で再度別の差し戻しに対して議論を乞うというあまりに礼節を欠いた行動に出てていたようです。
その結果、2006年1月26日にMOTHER関連のWikipediaでは外部リンクに個人のファンサイトの掲載は一律で禁止という対応がされることになります。
後にその約一ヶ月後の2006年2月、自分の編集がことごとく差し戻しになる事に痺れを切らしたのかこの匿名ユーザーは他Wikipediaユーザーからの呼びかけについに応じます。
ただし、匿名ユーザーの反論は「外部リンクにファンサイトを載せないのはあまりに神経質になりすぎなのではないか?」というものでした。
おおよその議論の内容からはかけ離れた逆ギレするかのような訴えでしたが、「Wikipediaの性質上、査読が厳密になりすぎると感じることの方がおかしい。議論への参加を拒否しているにも関わらず検閲とまで感じるようであればWikipediaに参加を控えることの方が得策なのでは?また別のIPアドレスによる匿名ユーザーが同じような書き込みが頻発している事から全て同一人物が編集しているのでは?」と他ユーザーから一蹴されることになります。
※これらの会話の全文を確認したい方は以下のリンク「ファンに関する記述について」「編集全般について」から参照してください。またリンク先のその他の項目についてもこの匿名ユーザーによる書き込みに対する指摘がされています。
そしてMOTHERの新作、MOTHER3発売を直前に控えた2006年3月頃、MOTHER連合は何故か突如としてサイトを閉鎖しました。そして前記事でも紹介したのちのP2yの元オーナー、プロジェクトパーティーの代表、アポロ船長の運営するMOTHER partyとしてサイトが再開されることになりました。
2.アポロ船長の“弟”による煽動工作活動
2006年4月、ファンの長年の待望だったMOTHER3が発売され、MOTHERのファンコミュニティーは活性化しました。MOTHER3専用のWikipediaが作成され、賑わいを見せますが程なくしてMOTHERとは別のコミュニティーが不穏な空気を見せることになります。(記事の都合上時系列が多少前後します。予めご了承ください。)
2006年夏頃、当時は複数の個人で運営されており、のちに企業に買収され企業運営となった当時任天堂系のニュースを扱っていたニュースサイト、インサイド(正確には当時はNintendo iNSIDE、以降はインサイドで統一。)やゲーム雑誌、ニンテンドードリームのWikipediaに匿名ユーザーによる中立性に欠ける編集が同時多発的に目立つようになってきていた事がWikipediaユーザーの中で話題になっていました。
さらにそれらと同時期にMOTHER3のWikipediaではMOTHER連合らしき人物による不審な書き込みにより、編集ルールとして取り決められていた個人運営サイトの外部リンク化一律禁止について疑問を投げるユーザーが現れます。
※ここからのスクショに表示されている書き込みは特に明記がない限り、後に全てアポロ船長の“弟”の書き込んだ内容だとしてアポロ船長自身が謝罪した発言になります。
またそれ以外の会話の全文を確認したい方は以下のリンクを参照してください。
インサイドのWikipediaではアポロ船長の弟が「インサイドは個人が運営しているサイトであり、インサイド自身での宣伝行為である可能性があるためWikipediaの項目自体を削除するべきでは?」という削除の提案が本人を名乗らず匿名ユーザーとして書きこまれました。
この当時インサイドは真偽不明の噂が流れており、この噂による是非とインサイド自体が個人運営であり自演による宣伝行為の可能性があるため(アポロ船長の弟の主張は完全に自分を棚に上げている発言ですが)Wikipediaに追加させるかどうかで賛否が分かれたようです。
またインサイドの項目削除の議論を持ちかけたユーザーとは別のIPアドレスのユーザーが「インサイドの項目として載せるのであればMOTHER partyやその他個人運営サイトもWikipediaの項目を作るのが妥当なのでは?」という提案もさています。(後にこれもアポロ船長の弟によって書き込まれたものである事が判明します。)
さらにこのインサイドに対する真偽不明の噂を元に編集している人間の編集履歴を見ると後述するニンテンドードリームも含めて全て同じ傾向の編集履歴であることが見受けられたため、この時点でこれら全て同一人物が行っている可能性を指摘する人も出てきました。
しかしアポロ船長の弟はそれについてもさらに第三者になりすます形でアポロ船長の弟自身の主張を擁護、同一人物説を否定し反論しつつ、インサイドへの悪評を執拗に書き続けるという悪戯は許されないとここでは言っていますが、その悪戯もアポロ船長の弟本人によるものであることものちに判明します。
一方ニンテンドードリームのWikipediaでは同時期に過度に批判的な編集を行う人間が現れ、他ユーザーは一時的に静観する姿勢を見せていましたが、あまりに個人的な感情による怨恨を感じる温度感の文章だったため、他ユーザー同士議論の上でそれらの内容を削除しています。
そういった執拗な編集に疑問を呈するユーザーが頻出し、旗色が悪くなったと感じたのかはわかりませんがアポロ船長の弟はさらに別人、ニンテンドードリームの読者ですらないユーザーを装い、
「ニンテンドードリームの読者ではないが、今まで削除されていないなら問題ないのでは?批判的な書き込みは2chソースであり、そんな書き込みをする荒らし(そこにはアポロ船長の弟による工作行為が含まれていますかかま)のような不審な人物がいるようなWikipediaになるようならそもそも項目の削除が妥当なのでは?」
という全く筋の通らない、どの立場からこの議論に参加しているのかすらよくわからない理由で上記のインサイドのWikipediaと同様のWikipedia項目削除という提案をし、あくまでニンテンドードリームが不当な扱いになるように誘導しようとしています。
さらに、MOTHER3のWikipediaでは先述のとおり外部リンク個人サイトの一律削除についてアポロ船長の弟がその立場を隠したまま疑問を投げかけています。
これに対し、過去にMOTHER連合(この時点では現MOTHER party)に対して過度な編集を行っていた匿名ユーザーがいたことを理由にファンサイトを載せることを一律に禁止している旨を説明しますが、アポロ船長の弟はMOTHER連合はMOTHER partyとは事実上別のサイトだと主張の上、MOTHER partyは兄である管理人のアポロ船長がMOTHER連合のドメインを買い取る形で新たに新設したサイトである事を改めて強調しています。
さらにMOTHER連合の人間ではない旨(この時点ではアポロ船長の関係者である事すら名乗っていません)を主張し、MOTHER連合の工作活動によって被害を受けていた事、MOTHER連合のスタッフの内部分裂が起きていた事など何故か外部リンクの議論とは全く関係のない、MOTHER partyは無関係&MOTHER連合に責任を転嫁という自身の主張を正当化させようとする言い訳としても成立し得ない主張をしています。((笑)で煽り返している部分も議論の場で疑われている人間がやるにはだいぶ品性が欠けている発言だと思いますが)
あえて意識してわざと繰り返して書いていますが、最初の説明の通りこれら全てアポロ船長の弟による書き込みです。
宣伝行為そのものを問題視しているWikipediaユーザーに対し、誰が宣伝行為を行っていたか?というWikipediaの記事の信憑性の担保という観点を一切無視しているこれら一連の主張は完全に筋違いであり、当時のWikipediaユーザーの大多数の人もこの一連の主張を疑問を感じたのではないのでしょうか。
一方そうした中でインサイドのWikipedia項目削除についての議論の中でユーザーの一人がある事を指摘します。
2006年の夏頃から約二ヶ月続いた複数IPアドレスによる特定の項目にへの過度に批判的な編集や項目そのものの削除の提案、MOTHER partyを過度に擁護しようとするこれらの書き込みは全てMOTHER partyを運営するアポロ船長と同じアクセスポイント、同じプロバイダーである、つまりこれらの一連の書き込みは全て同一人物であり、アポロ船長本人によるものなのでは?という指摘でした。
そしてこれらの動向を見ていたのか上記のMOTHER3で外部リンクについて議論を展開していた匿名ユーザーもMOTHER partyのアポロ船長と同じアクセスポイント、同じプロバイダーである事が他Wikipediaユーザーによって指摘されます。
これらを受けて2006年9月21~23日頃(記名をつけていないので具体的な日にちは不明)、今回のnoteの一番最初にある通り、MOTHER partyの管理人であるアポロ船長が全て“弟”が書き込んだとして謝罪しました。
※余談ですがMOTHER partyは閉鎖することなく、2024年現在も運営がされています。
3.一連の騒動で感じた疑問点
今回のアポロ船長の弟が起こした騒動について個人的に抱いた疑問点についていくつか述べたいと思います。
・MOTHER連合とMOTHER partyの関係について
前回のnoteにも載せたMOTHER partyの沿革では他のサイトと合併についての記載はあるものの、MOTHER連合のドメイン買収についてはその記載はありません。なぜドメイン買収までしているにも関わらず、その記載がないのでしょうか?
そもそも論ですが、MOTHER連合のドメインはmother-jpであり、MOTHER非公式のファンサイトがmother-jpを使用するのは相応しくないように思いました。2024年現在のMOTHER partyでもそのドメインを継続しているのはどういう意図があるのでしょうか?
そして別の人間が運営するにも関わらずドメイン変更なしという事実上サイト名改名のみで運営しようとした事に疑問は抱かなかったのでしょうか?
MOTHER連合は国内のMOTHER3再開発署名運動の主催者であるかのような書き方がされていましたが、同じくMOTHER3再開発署名運動にまるで主催者本人であるかのように当時勤しんだことをしきりに話していたMOTHER party及びアポロ船長は実際はただの協力者だったという事でしょうか?前回のnoteでは国内のMOTHER3再開発署名運動の規模感について疑問を感じましたが。
・アポロ船長自身の謝罪対応について
一連の流れを見て大多数のWikipediaユーザー(特にMOTHER3のWikipediaユーザー)はMOTHER連合時代からの過度な編集について疑いの目を向けているのは明白に見えますが、アポロ船長の謝罪は具体的に何に向けての謝罪だったのでしょうか?アポロ船長の弟は具体的にどこまで工作を行っていたのでしょうか?
そもそもアポロ船長の弟が兄に成り代わってわざわざそんな工作活動を行った理由とは一体何だったのでしょうか?
4. 今回のまとめ
当時のMOTHER連合の影響力に対する不審な書き込みを再度載せます。(これも再度説明しますが文章中盤以降の黄色の色掛け部分に注目してください。)
もし仮にこのMOTHER連合に対する評価が当時から罷り通っていた場合、MOTHER連合はゲームファンだけでなくインターネットの歴史として色々な意味で後世に語り継がれててもおかしくないような存在になっていると思われますが、2024年現在そういった風潮は全く存在しない事を踏まえるとやはりこれら一連の編集はMOTHER連合の自作自演だったのではないかと疑うのは当時のこの書き込みを見た人を含めて当然だと思います。
またその関係性はなくMOTHER連合はドメインを買い取っただけでMOTHER partyは別運営だとアポロ船長の弟本人の口からは言ってはいるものの、アポロ船長の弟個人が実際に行った工作行為はまとめると以下のようになり、相対的に自分(正確には身内ですが)のサイトと自身の論調をマジョリティー側であるかのように工作する。という点はMOTHER連合と非常に酷似しています。
ただ、MOTHER連合閉鎖後のアポロ船長の弟が工作していた内容は仮にそういったMOTHER連合の工作との類似性を除いたとしても、
10人近くの架空の人物を登場させて、それぞれが自分の論調を他人をなりすます事で展開、支持、擁護することにより自身の論調が多数であるかのように印象操作させて世間に誘導しようし、かつ他のメディアや他のサイトを過剰に貶すことで相対的兄であるアポロ船長(MOTHER party)の影響力がさも大きな影響を与えるかのような印象を誘おうとしていた。
という非常に悪質なものだったと言えるのではないでしょうか?(手段や方法は非常にMOTHER連合と同様に幼稚かつ稚拙だと思いますが)
今回のMOTHER界隈に関する騒動はいったんここで終了しています。ただこの約一年半後、アポロ船長に関係する周囲の記者によって今度は初音ミク・ボカロ界隈である騒動が起きます。
次回はP2y第一チームの流れを汲むサイト、任天堂ニュースタイムズから分派し、後にアポロ船長が代表を務めるプロジェクトタイムズによってそのドメインごと引き継がれる事になるクリエイティブ情報サイト、うらなか.netというサイトが起こしたアポロ船長がプロジェクトパーティー始動する前に起きた関連サイト最大の炎上について書いていこうと思います。
(記事が完成次第またこちらにリンクを貼ります。)
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