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処理速度が遅いと職業選択の自由が大幅に制限される
処理速度が関係ない仕事はない
処理速度という能力は、全ての仕事において必要不可欠です。
なぜなら納期や締め切りがない仕事は存在し得ないからです。
それらを無限に引き伸ばす場合、もはや何もしていないと同義であり、それをビジネスと言い張るのは無理があります。
というのはやや誇張表現ですが、いずれにしても仕事の成否においては、処理速度が重要なファクターであることは言うまでもありません。
生成AIの台頭により、ますます環境変化が激しく不安定な時代になりました。
そのような時代にビジネスの主体(経営者)が従業員に対して何を期待するかは火を見るより明らかです。
99点の仕事をダラダラとやられるよりかはたとえ60点でも、ASAPで仕事をこなしてくれる人を企業は出迎えたいのではないでしょうか。
特にブルーカラーの場合は人海戦術が封じられていますから(人手不足による)、より一層一人一人が処理速度を高めてタスクを処理しなければならないのでしょう。
処理速度の遅い発達障害者は向こうから願い下げって感じですね。
私みたいのが現場に入ったら怒号が飛び交うことは必至でしょう(場合によっては物も)。
地獄のライン作業時代
かくいう発達障害当事者の私も派遣バイトでパチンコ台製造工場のライン作業にぶち込まれた経験があります。
PSI(処理速度指標)が70ちょっとの私がそんな現場にいると何が起こるかもうお分かりでしょう。
ベトナム人が器用に素早くパーツを組み立てているのに対して、私は全力であくせく指先を動かしていたにもかかわらず不良品を乱発していました。
もう思い出したくもありませんが、現場責任者のため息と舌打ちに私は居た堪れない気持ちになりました。
「君みたいなのが一人でもいると迷惑なんだよね、やる気ないならもう来ないでくれる?」
その一言で私の積み上げてきたプライドのようなものは瓦解しました。
才能がないってこういうことなんだなと改めて実感した瞬間でもありました。
こっちは必死になって食らいつこうとしてるのに、向こうからしたらナマケモノが木登りをしているように映ったのでしょう。
バイトがセーフティネットにならない辛さ
バイトは誰にでもできるという風潮がありますが、そんなことはないと思います。
私のように処理速度が著しく低い人間にとっては、たとえ単純作業だとしてもスピードが求められる仕事は耐え難い苦痛です。
フリーターにすらなれない苦しみを味わったことがある人は少ないのではないでしょうか。
ピッキング、仕分け、レジ打ち、品出し、皿洗いなどは、田舎であっても求人数はそれなりにあります。
健常者であれば、たとえ職を失ったとしてもそれらの仕事をすれば食いつなぐことは可能でしょう。
しかし私のような人種はそれらがセーフティネットになることはありません。
適職に就けなければ、即生活保護or障害年金orホームレス確定ということです。
高速音読と有酸素運動がどこまで処理速度向上に寄与するのか私にはわかりませんが、もがけるところまでもがいてみようとは思います。