ピンクが嫌いな女性のあなたへ

「好きな色は水色とピンク」と言っていた記憶がふと蘇った。
弾むような声で言っていたのは、小学校一年生の頃の私。

しかし、私の記憶では一旦ピンクを嫌いになったはず。
小学生三年生の時に学校で使用する絵の具セットを頼んだ時、ピンクは嫌と言って水色と悩んで結局パープルにした。
それからも、好きな色と聞かれて水色と黒と白と答えていたはず。
あれ、いつからだろう。
私がまたピンクを好きになったのは。

なんかピンク好きって言うと、ぶりっ子とか可愛い子しかピンク好きって言ってはいけないみたいな先入観があった。
事実、なんとなくそんな暗黙の了解が小学生の中学年から中学生にかけては強く同調圧力があったように今振り返ると思う。

それに似たような例で、adidasの3本線のシャカシャカパンツ(私たちはシャカパンと呼んでいた)が流行った頃、シャカパン履いていると上級生から締められるという噂が出回った。
今考えると滑稽な話だが、私の中で上級生に締められたくないからadidasのシャカパンは穿いたら危ないと思っていた。
確かにadidasのシャカパン穿いた子は、見事に上級生に締められていた。
理不尽極まりない。
余談だが、私はシャカパンは諦めてジャージ素材のadidasの3本線を穿いて毎日何本かを色違いでローテーションしていた。
もちろん、上級生には締められていない。
締めるってなんだろう。
シャカパン穿いてはいけないってなんだろう。
同調圧力もいい加減にして欲しいと今ならきっぱり言える。
しかし、まだあの頃の私にはきっぱり言えるどころかadidasのシャカパンを穿く勇気すらなかったのだ。

話を戻そう。
そう言えば、高校二年生の頃には恐る恐る入った横浜ビブレのセシルマクビーで、ショッキングピンクとオレンジのボーダーニットを購入して、デニムとヒールに合わせて一張羅にしてたはず。
これまた高校二年生の頃、渋谷109の上の方の階で黒地にショッキングピンクのリボンがあしらわれたポーチを購入して、かなり長い間化粧ポーチとして使用していたはず。

ん、いつが私のまたピンクを好きになったきっかけは…

書いていてなんとなく思い出してきた。
恐らく高校一年生あたりからだ。
きっかけはあれしかない。
「CanCam」を読み始めたからだ。

気がつけば中学生から、SEVENTEENに始まりnon-noや minaを休み時間に読んでいた。
ラフォーレ原宿も初めて中学生の時に母と行った事は今でも鮮明に覚えている。
"ファッションやメイクで自分を表現したい"
"自分が好きなものを身につけたい"
どこにでもいる中学生の私は、これまたどこにでもいる中学生の思考回路をしていた。

高校生になった。
相変わらずnon-noや minaを読んでいた。
テスト終わりや夏休みには横浜ビブレやラフォーレ原宿へ友人とショッピングへ行った。　

高校一年生の秋、スーパーでタウンページのような厚みのあるキラキラした雑誌を手に取った。
それがCanCamだった。
確か山田優さんが表紙だったはず。
ちゃお読者だった私には、あの優ちゃんがお姉さん雑誌のモデルさんしていると開いた口が塞がらなかった。
レジに直行してCanCamを購入したのは言うまでもない。

家に迅速で帰宅。
CanCamを何度も何度も教科書や参考書より読み込んだ。
当時は長谷川京子さんが絶大な人気で、誌面でもとにかく可愛い可愛い可愛い！
そこで私が一人のモデルさんを見て衝撃を受けた。
それが蛯原友里さん、エビちゃんだ。
よし、私はこのCanCamのお姉さんみたいな雰囲気の人になる！
即座に決めてから現在に至るまで、私はモデルヲタクであり、なによりエビちゃんを神のように崇め、ありがたくメディアで見入っている。
蛯原友里さんが好きすぎるので、この話はこれくらいにしておく。
無駄話にお付き合い頂きありがとうございます。

恐らくピンクが嫌いな女性の心理は、
なんか女を武器にしている感が出ているから苦手。
ピンク好きだったのに似合わないと言われた。
あくまで推測だが、この二つの理由が大半を占めるのではないだろうか。

私の考えはこうだ。
武器なんか人を傷つけなければ何個あっても構わない。
なんなら、武器はあればあるだけいい。
いろんなピンクがあるから、きっと似合うピンクがあるから沢山試して欲しい。
可愛いしかないと思われがちなピンクだが、明度や彩度や色相でいくらでもかっこよくもなる。
あとは合わせる色やテイストを計算すればいい。
可愛いしかないと思われる色をかっこよく魅せるのって最高だ。
もちろん、これが赤でも青でも同じ事が言える。

物事は正面からしかみないのではなく、後ろや左右斜め…色んな角度から見てほしい。
もちろんすぐに判断しなくてはいけないもの以外は、時間を置いてから見ても、その時の深層心理によって物事の捉え方は変わってくる。
簡単そうでとても難しい。

数日前、しまむらでパトロールをしてこんなことを思ったので殴り書きしてみた。

皆さん、またピンクを身に付けたくなりましたでしょうか。

では、今日はこの辺で…