
三浦と大根
年末年始の光景といえば、私の中で幾つかある。
そのうちの一つ。
神奈川県の端にある三浦海岸のこの風景。
たくあんを作るために、十二月に入ると三浦海岸にはこのような光景が何箇所か見られる。
冬の空は真っ青で雲一つない空が好きだった。
そして冬の空はそのイメージだった。
毎日ベビーカーを押したり抱っこ紐を駆使して数時間散歩するようになって気がついたこと。
実は私がイメージしていた雲一つない真っ青な空は、意外にもあまりそんな空模様ばかりではない。
冬の空模様は私が知らなかっただけで、繊細に変化していく。
人間を四十年近くやっているのに、まだまだ知らないことはたくさんある。

この写真の後、雲はみるみるなくなっていった。
もちろん綺麗な澄んだ青のグラデーション。
真正面に見えるのは千葉県の鋸山あたり。
この風景を見るたびに今年もお疲れ様でしたと自分自身を労いたくなる。
「2024年の私、今年もお疲れ様でした。」