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ファンレターが届く

ノート提出をデジタルで行っている。とは言ってもデジタルのノートを使っているのではなく、アナログの紙ノートの写真を授業の最後に撮影して送ってもらうだけである。(もちろん授業の最後に「先生に見せて帰りましょう」と関所を作って確認するのもあり)

これを続けているうちに、いつの間にかノートの写真に加え、カードを加える子が出始めた。これが私に対する嫌味や抗議であれば気分もわるくなるところだが、実際には、楽しかったことや、ためになったことなどが書き連ねてあるので、嬉しくなってしまう。(そう、単純なのである)これをファンレターと都合上呼ぶことにするが、ファンレターには鉄則があるので、それについては雑談と称して指導する。

ファンレターの鉄則は次の通りである。
①とにかく目立たせる。
②相手が嬉しくなることを書く。
③返事を求めない。

①は色を工夫するとか、デコるとか…要するに読んでもらえるような工夫をすることである。

②は説明の必要もないだろう。

問題は③である。人間とは不思議なもので、どんなに温かい手紙をもらっても「返事」などのいわゆる「見返り」を求められると負担に感じるようにできている。これはおそらく「見返りを求めるということは、結局、返事をもらうことで、自己達成感を得ようとしているのだな」と察知する力が働いているのだろうと思う。

これを指導(というか雑談)したところ、ファンレターが減るだろうとの予測に反して、増えてきているではないか。

人の心って複雑ですね…

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