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2015年🇯🇵存命中の千葉智 氏(85歳)に聴く【731部隊】証言

『話したくない…。でも、話さなければいけないと思う』と続けた14歳当時、少年兵として所属した旧関東軍防疫給水部(731部隊)の凄惨たる記憶。飛行機乗りになりたかった千葉智 氏は少年兵に志願。北朝鮮から731部隊が本部を置く旧満州・ハルピンに着いたのが1945年3月。【少年隊】に配属された千葉智 氏はロシア語や中国語を勉強し軍事教練に従事した。終戦後に知ったが、ペスト菌入りのドーナツや饅頭や飴玉を渡され地元集落の視察を命ぜられる。『細菌兵器開発の部隊だとは知らなかった。だが、秘密部隊らしい事が徐々に分かった』と、収容所に入れられた【マルタ(丸太)】を人間ではない、と教育される。8月8日、日ソ中立条約を破棄しソ連軍が攻め込んで来た。証拠隠滅の為、約150人の【マルタ(丸太)】は朝食に毒薬を入れられ殺害された。【少年隊】の仕事は死体運びと焼却であり大八車に5,6人の死体を乗せ塹壕に並べ油をかけて火を点けた。命令には従わざるを得ない、無我夢中だったと千葉智 氏は語る。残骸は家畜の骨捨て場に混ぜて隠した。解散時、身分が分かる物(身分証明書)は全て捨てさせられ、帰国後の戦友との交流禁止🈲。公職に就かない事などを命令される。最後に、捕虜にされた時に飲む致死量の【青酸カリ】を渡された。戦後、菓子職人として働いた千葉智 氏。報道や小説で間接的に731部隊の実態も知った。4年前には戦友と再会し地元勉強会で体験証言もした事があるが、頻繁に嫌がらせの電話が入り、閉口した。戦後70年(当時)が経過し部隊の記憶が社会から薄れつつある。再び重い口を開いた、と千葉智 氏は語る。中国湖南省での人体実験細菌部隊は戦後、米軍406部隊に研究データが提供され幹部が戦争犯罪責任を問われる事は無かった。現代の厚生技官が末裔との事。



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