第2次世界大戦、中国東北部ハルピンで細菌兵器の研究を目的に人体実験をしていた旧関東軍731部隊に所属していた和野武男 氏。18歳で陸軍に志願し入隊。1941年暮れに大陸に渡り731部隊本部で赤痢やペスト菌を培養する作業に従事。軍施設の煙突からは毎日、捕虜を焼いた煙が上がっていた。その後、モンゴルに近いハイラル支部に移動し水質検査を任された和野武男 氏。現地住民が使用する井戸に菌を投げ入れた話を隊員から聞いた当時を語る。【731部隊】元隊員の証言を集め後世に残す会の会長:高橋龍児 氏曰く…【共同通信社を介して私の電話番号を全国の新聞に掲載したら翌日から三日三晩、30分おきに嫌がらせの電話が入り妻や子が眠れない日が続いた】。【悪魔の飽食】の著者:森村誠一 氏の場合も自宅に街宣車は来るわ、窓ガラスは割られるわ、ドアにペンキはかけられるわ、の被害に遭ったという。森村誠一 氏曰く…【作家の条件にも書いたが戦争中の犯罪を書くには火の粉を浴びる覚悟が必要だ】。因みに、鈴木邦男 氏の【言論の覚悟】という著書もある。