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PWGバトル・オブ・ロサンゼルス、最後の一人に衝撃のエントリー

PWGで開催される大型シングルトーナメント、バトル・オブ・ロサンゼルスのエントリー者が続々と発表されていたのだが、今朝、衝撃的な名前が最後の一人としてインターネットを駆け巡った。

ここまでROH、AEW、CMLL、そして多くのフリーレスラーが名前を連ねていたのだが、突如発表された名前はなんと大日本プロレスの関本大介である。先月もアメリカ遠征をしており、海外での人気の高いレスラーの一人ではあるが、この選択はやはりPWGの嗅覚の良さと言わざるを得ない。

関本は日本インディー界屈指のパワーファイターであり、明徳義塾で野球をやっていた時には練習そっちのけで筋トレに明け暮れ、後の朝青龍に腕相撲で勝ったという逸話もある。関本がただのインディーというだけで終わらないのは、人知を越えたその肉体と記憶に残る真っ向勝負、さらに全日本でも世界タッグ、アジアタッグ王座、チャンピオン・カーニバル優勝、DDTのKO-D無差別級、KO-Dタッグ、NOAHでもグローバル・リーグを何度も沸かせて来た。新日本とは若手主体の興行で強過ぎる外敵役として海野などを叩き潰して来た。

特筆すべきは、今年の2月に開催された「ジャイアント馬場没20年追悼興行〜王者の魂〜」にて、全日の三冠王者宮原と組み、棚橋、ヨシタツと戦ったメイン。言わば周りはメジャーのトップクラスの選手ばかりが立つ中、堂々と渡り歩き、試合後の棚橋のコメントでもラリアット、逆水平について触れ、新日本vs関本が面白いんじゃないかと語ったのだ。

新日本を中心に見ている人にとっては馴染みの薄い選手かもしれないが、実は日本のパワーファイターの多くは、インディーにまだまだ多くいる。関本のタッグパートナーである岡林裕二も柔道、重量挙げ出身で、デビュー当時から新人離れした体の厚みを誇っていたし、以前NOAHの記事で触れた火野裕士(ZERO1火祭り優勝おめでとう)はK-DOJOの出身である。今や全日本プロレス所属で諏訪魔とタッグを組む石川修司はDDTでデビューをした。この人達がぶつかれば、リングが軋むようなプロレスが見れるのである。

 

今年のバトル・オブ・ロサンゼルスで言えば、兄のペンタゴンJrと共にケニーとのAAA世界ヘビー級王座戦が決まったレイ・フェニックスがAEW代表として、AAAからROHに移籍したバンディードがROH代表として、ドラゴン・リーがCMLL代表としてノミネートしており、00年代を代表するトップルチャドーラがなんとアメリカで交わる可能性があるという面白い事態になっている。

さらに、この中にROH代表としてあのジェフ・コブの名前もあるのだ。関本のフェイバリットムーブはジャーマンスープレックスであり、死ぬ時はジャーマンでブリッジをしたまま死にたいという名言を残すほどにこだわりを持っている。もしも、ジェフとのスープレックス対決が実現したら、それだけでDVDが1本作れるような大事になる可能性もあるだろう。

 

特に今年のバトル・オブ・ロサンゼルスは、AEWの動向によりアメリカインディーの中の風景が大きく変わったこと、過去の出場者の多くがWWE NXTに現在所属していることなどから、非常に注目度が高くなっていると見られている。そこにただ一人、最後のサプライズとして公開された関本の発表は非常に好意的に受け止められているようだ。一体、この大舞台でどんな戦いを見せてくれるのだろうか。

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