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洋楽遍歴と最近の洋楽①
最近の洋楽もアツい。
いつもは最近の邦楽の事ばかりを書いている。それは、大多数が洋楽ばかりを挙げるのでじゃあ自分は最近の邦楽だけに絞って挙げようと思っているからである。
だからと言って別に洋楽が嫌いな訳でも何でも無く、そもそも洋楽の、特に70年代のロックが好きで一時期はその辺りのロックばかり聴いていた。だから洋楽も好きで最近の洋楽も同時並行でディグっている。
ここ何年かはアメリカやイギリスだけで無く、日本を含む東南アジア圏もかなりアツい。
台湾、韓国、中国、タイ、インドネシア、、、どの国にもカッコ良いバンドが沢山いるのだ。
その中でも特に台湾はかなり盛り上がっていて日本のバンドと対バンでライブをやっていたり、日本のみならず海外でも人気のバンドも沢山いる。
それらのバンドはまた別の機会で触れるとして、今回はアメリカやイギリスなどの欧米の最近の音楽について触れようと思う。
・洋楽の出発点
そもそも洋楽に最初に触れたのは、幼少期を振り返ると小学生の頃に無限ループで車の中で流れていた『マライヤキャリー』が始まりだと思う。この時に宇多田ヒカルの「First Love」にも出会う。
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ベストアルバム
今でも昨日の様に鮮明に覚えているが、小6の時にホンダのインテグラの車の中で洗脳かな?くらいにずっと無限ループで流れていた。おかんがこのベストアルバム「#1's」(1998)を買ってこれしかCD持ってないんかくらいに聴きまくっていた。
あまりにも死ぬ程聴き過ぎて空耳の適当な英語で歌えるまでになった。
それから自分でも進んで洋楽を聞く様になり中学生の時に『LINKIN PARK』にどハマり。それから色んな洋楽を聴くようになった。
高校生くらいになると段々と捻くれだし、人と一緒なのが兎に角嫌になり"如何に誰も聴いてない音楽を聴いているか"に重きを置き出した。その時に『コーネリアス』『BBQ CHICKENS』『nob』を始めとする日本の音楽に沢山触れ洋楽からは少し離れてしまった。
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・洋楽を教えてくれた大学生の時の先輩
その捻くれた反動なのか、あまりの暇さ加減にそうなったのかは分からないが大学生になると逆に皆が知っている、一度は名前を聞いた事がある洋楽を片っ端から聴いて行こうと思い大学の近くのレンタルCDショップで借りまくった。
レッチリからボブディラン、ビートルズ、ストーンズ、、、年代問わず借りまくった。ハマる物もあればハマらない物もあったが兎に角色んな洋楽を聴き漁った。
当時は大学生で当然お金が無いので借りるしか無かった。端から端まで片っ端から借りまくった。当然お金が無いので当日で返却する。
何十枚も借りて帰ってMDにダビングして返してまた何日か後に繰り返すみたいな事をずっとやっていた。正にヒマのなせる技である。
そんな事をやっていたら当時住んでいた寮の先輩に洋楽好きな先輩がいた。その先輩は自分の部屋の向かいに住んでいてある時、そのレンタルCDをどっさり借りて来た時に鉢合わせて「洋楽好きなん?」みたいな話から洋楽好きだと判明した。その先輩の部屋からはいつも洋楽、特にロックが流れていて好きなんだろうなーと思っていた。だが、先輩だし中々話しかけづらく思っていたのでこれは良いチャンスと思いその時に今自分がやっている事を話した。
するとその先輩がじゃあこれ好きと思うよ!と貸してくれた1枚が結構衝撃で今でも好きなバンドになった。それが『RAGE AGAINST THE MACHINE』(RATM)だった。
心臓をぶち抜かれた様な衝撃が走った。鳥肌がブワッと立った。
何て言っているかは分からないが"怒り"をとてつもなく感じた。この怒りと強烈な熱量と変態的なギターに兎に角魅了されたのだ。
それからRATMにハマり過ぎてずっとこれが収録されているアルバム「The Battle Of Los Angeles」(1999)を聴きまくった。
今聴いても当時の衝撃を思い出すし聴く度にヤラレる。
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・今まで聴いて来た音楽との繋がり
大学を卒業する頃にはそこからどんどん遡り『LED ZEPPELIN』と出会う。
そして、またそこでも衝撃を受ける。70年代の音楽とは到底思えなかった。全然古臭くなく感じ無いのだ。全然昔の曲だとは思えなかった。
そして、調べたらRATMはこのツェッペリンと『Public Enemy』を足した様な音楽性だと言う事が分かった。自分が聴いて来た音楽との繋がりが初めて明確に分かった瞬間だったかもしれない。そう言う経験から音楽の楽しさに更にのめり込んで行った。
その時にこんな感じ好きなんだけど、どこのバンドでこのロックはなんて言うジャンルなんだろう?と疑問に思い調べたらどうやらイギリスの"ブルースロック"や"ハードロック"、"サイケデリックロック"と言うジャンルらしい。
それだったら、
「これらのジャンルのロックって他にどんな人達がいるのか?」
「同じ年代のバンドってどんなバンドがいるのか?」
「アメリカでは同時代にどんなバンドがいたのか?」
「その時の日本の音楽って?」
と、どんどん疑問が湧いて来てとてつも無く興味が湧いたのだ。それから調べてみると『KING CRIMSON』や『PINK FLOYD』などの「プログレッシブロック」に行き着いたり、日本の60〜70年代のバンドに出会い欧米の影響をかなり受けていた事が分かったり、「日本語ロック論争」や当時の時代的にフォークが流行った事、日本でも欧米のロックを下敷きにして独自の解釈で発展させていっていた事、またそれらがめちゃくちゃカッコ良い事。
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それからかなり知る事が出来た。そこからまた日本の音楽も昔はカッコ良かったんだと思えたし、それからハマってディグりまくった。
誰も聴いて無い音楽を聴く事に重きを置いて来て、それだけではダメだと名前を聴いた事があるバンドを聴き漁って、結局また深みにハマっていった。それが未だに続いているのである。
・最近の日本の音楽
それから日本の70年代のロックにハマって聴く様になりまた洋楽からは少し離れてしまった。
今の曲は死ぬ程クソダサいけど、昔の曲はカッコ良い曲ばかりだと思っていた。
しかし、以前にも書いたが『glim spanky』に出会って最近の日本の音楽が死ぬ程クソカッコ良い事を知った。
そんな中で『ミツメ』と言う最近の日本のクソカッコ良いバンドと出会う。
その頃はサブスクも広がり出した頃で自分はSpotifyを使っていた。
その彼らのページで『ミツメ』を構成する上で影響を受けて来た音楽のプレイリストがあった。
そこでたまたま見つけたある洋楽のアーティストがあまりにもカッコ良過ぎて最近の洋楽も死ぬ程クソカッコ良い事を知りそこからまた最近の洋楽もディグり始めたのであった。。。
つづく