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2020年8月の記事一覧

コンテンツガイド 風景1 〜風景の日本 第1回「富士そば 三光町店」

歌舞伎町とゴールデン街の雑踏の奥にひっそりとたたずむのは、江戸以来の新宿の総鎮守、花園神社だ。猥雑な熱気と境内の静謐な雰囲気が混じり合うこの不思議な区画は「新宿5丁目」という。街の猥雑さとは裏腹に、とても静かで、システマティックな名前だ。でも、その町名はまだ若い。東京の町名は幾度の市区改正を経てさまざまに変化し、「新宿5丁目」という町名が名付けられたのも、その変動を受けてのことだった。かつてこの辺りは「三光町」といった。花園神社の別名「三光院稲荷」が由来だという。1920年に

LOCUSTコンテンツガイド(映像1)〜見てない映画の映画批評1 イトウモ

コンテンツガイドで映画批評を書く。となると、きっとこれは「みんな」に面白い映画を紹介するコーナーかなにかになるのだろう。みんな。って誰? きっとそれは映画に興味のある人もない人も、映画をよく見る人も見ない人も、映画が好きな人も嫌いな人も映画ってなに?って人もみんな含めた「みんな」になる。ただ、もうすでにそんな映画批評の文章は溢れている。今更書くことなどなにがあるだろうか。

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LOCUSTコンテンツガイド(書籍1)〜 『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等』 谷 美里

本書は、アイヌ最後のクマ撃ち猟師であった姉崎等さん(1923-2013)の語りを文字に起こしたものである。

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LOCUST コンテンツガイド(音声1)〜この沼とは違う沼 伏見 瞬

 ロカストプラスで毎週いくつかのジャンルに分けて短評を掲載する流れになり、私は音声コンテンツのメイン担当となった。最初に何を取り上げるか少し悩んだが、今一番気楽な音楽について書くことに決めた。というわけで、Kassel Jaegarが7月に発表したアルバム『Swamps/Things』。

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絵本から経済を考える 第8回 「続・鬼の経済学」 谷 美里

 前回の連載では、現代の発展途上国における貧困問題を扱った代表的な絵本2冊『Beatrice’s Goat』と『Cloud Tea Monkeys』を取り上げ、それらの物語形式が昔話でお馴染みの「長者譚」と「報恩譚」であることを指摘した。そして、他者に親切にすればやがて報われ、貧しさから抜け出せるというストーリーは、貧しき世の人々の願いを反映した昔話ならいざ知らず、現代の英米で制作された途上国を舞台にした絵本としては、致命的に着眼点がズレているということを述べた。私たちが見る

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LOCUSTコンテンツガイド(美術1)〜ヨコハマトリエンナーレに未来はあるのか?  南島興

LOCUST+では、毎週数本、編集部員によるその時々の注目すべきコンテンツを短く紹介・批評する「LOCUSTコンテンツガイド」を始めます。 最初は、南島興による、よこはまトリエンナーレ評から。お楽しみください。

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ロカストボイスvol.10(第四回)『BUMP OF CHICKENの批評しづらさ』

購入後に全編(40:51)を視聴することができます。

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ロカストボイスvol.10(第三回)『バンプのためにケンカはやめて!』

購入後に全編(51:32)を視聴することができます。

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ロカストボイスvol.10(第二回)『BUMP OF CHICKENはサザンロックでセカイ系?』

購入後に全編(47:38)を視聴することができます。

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終わる世界の終わりなき日常――#5 具体的なもの 灰ミちゃん

新宿のゴールデン街にはジャン・ジュネというバーがある。 店名は無論、フランスの作家から取っているのだろう。女装サロンバーのような空間というのがわかりやすい説明だと思うけれど、良心的な価格設定やママである浜野さつきさんの人柄もあってか年齢やジェンダー/セクシャリティを問わず多くの人が出入りしている。 さつきさんは長くゴールデン街や二丁目の文化を知っている方で、おそらく伝え聞いたであろう街の歴史や自身の持ってきた店のこと、ゴールデン街の経営事情などを話してくれる。 これらの語りは

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