図書館は戦場です 予約資料確保編
公共図書館は戦場です。
図書館戦争(著者 有川浩 ,出版社 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス URL https://promo.kadokawa.co.jp/toshokan-sensou/arikawahiro/ )
という本がありましたが、実際に私たちが戦っているのは利用者です。
図書館員vs利用者
こんな風に書いてしまうと界隈の方々からお叱りを受けそうですが...
利用者の方はカウンターにいる図書館員に直接頼んだり、図書館内にある端末(資料を検索できる機器)を自分で使ったり、またお家のPCやスマホから、あるいは図書館に電話することで図書館にある資料を予約することができます。
図書館の資料を予約するとはどういうことかと言いますと、例えば利用者の方が利用する図書館に自分の読みたい資料がない場合に他の図書館から取り寄せたり、他の誰かが既に借りていた場合はその方が読み終わった後に借りていただけるようにする、それが人気の高い資料であった場合は予約をしておくことで順番が来るのを待ってもらう、自分で探す余裕がない人や探すのが難しい人なんかのためにスタッフで館内を探し、利用者が図書館に来館した際にはすぐに提供できるようにしておく等のサービスのことを言うんですね。
これは利用者の求める資料をスタッフが代わりに探ことで利用者自身の手間を省いたりといった時間の節約にもなります。
この予約というサービスの中に含まれる利用者に代わって本を探し提供する作業というのは結構シビアで大変だったりする作業の一つなのです。
今回はこの作業について具体的に伝えていきたいと思います。
利用者の予約した本が棚にある場合やスタッフのみが入れる書庫にある場合もあるのですが、とにかく確保しなければならない量が半端ではなく、効率よくスピーディにこなさなくてはなりません。
こんな時、意外と図書館における予約というサービスについて知ってる人が多いんだなと感じます。
僕はたぶん大学生くらいまで知らなかったと思います。
近年の公共機関の経費削減もあいまって人員は少ないですし、本当になんというか物量戦です。
小説や文庫、学術書や新書・実用書、料理本やライフスタイル関連の本、医療・健康に関する本、雑誌や芸術・美術の本、ヤングアダルト系の書籍やマンガ、子ども向けの絵本や紙芝居、他にはCDやDVDもあったり、探すものは多岐に渡ります。
多くの方が予約サービスを利用しているので、ゆったりやっていてはいつまで経っても終わりません。
1日のうちに終わらせなければならないノルマみたいなものもあります。時には走ってぜいぜい言いながらいろんな方が予約された本を探し回ります。
もちろん見つからない時もあります。そんな時は視野を広くして探します。
それでも見つからない時は何でこんなところに...?なんていうこともあります。
見つからない時は見つからないです。
図書館資料を多く持つ大規模館だと、所定の位置にあるかないか、すぐに見つかるか見つからないか結構運勝負だったりします。
少し離れた場所にあって、それを見つけた時は超嬉しい気持ちになります。
利用者のために1日も早く提供できるようにしたい。そのためにも利用者が予約した本を見つけ出す力をつけて効率よく探す必要があります。
予約された本は自身の働く図書館で渡す場合もありますし、他の図書館に送ることもあります。
それら一つ一つの作業も結構大変だったりするのです。
そうした作業を日々していると本当にここは戦場だなと感じてしまいます...笑
ちなみに確保したことをお伝えするために今はメールや電話で確保できたことを利用者の方に伝えたりしています。
電話希望の方も多いので一人一人電話していくのが大変だったりもします。