TWICEのFeel Special、「もし自分がJapanese Verを作るとしたら。。。?」に挑んでみる


TWICEのFeel Specialが大好きです。

これがリリースされた時、何回リピートしたかなという位に聞きまくりました。
いまだにカラオケでも歌います。
JYPさんのグッジョブ作品だと勝手に思っています。
「これミナの復帰作なんだよね」
っていう背景込みで素晴らしいよね、っていうのは
ONCEの皆さん共通の想いであろうと思います。

2024年末の紅白でも歌ってくれて嬉しかったー。。。
いや改めて名作よなFeelSpecial。。。
と、久しぶりにJapanese verを聞きながらふと思いました。
「自分がJapanese Verを作るとしたらどんな風にするかな。。。」
と。。。

もちろん歌詞の翻訳などやったことのないズブズブの素人なので、
商業翻訳を生業とされている方々が、
どんなところに気をつけて翻訳されているのかとか、
「これはタブーだぜ!」みたいなことがあるとは思うのですが、
全くわかりません。

そういうことは全て完全無視をした、
いちファンの二次創作だと思って、
そして初めてJapanese verとしての歌詞翻訳に挑戦したやつの戯言だと思って
お付き合いいただければ幸いです。

作業の流れは以下の通りです。

  1. 韓国語オリジナル歌詞を日本語に直す。 ※この段階ではあくまでも直訳っぽく

  2. メロディーに合うようにJapanese verにしてみる。

  3. 実際のJapanese verと比較してみる。

また、この作業が終わるまで、本物のJapanese verの歌詞は見ません。
せっかくやるなら本物に影響されちゃうのは面白くないなと思ったので。。
でき上がった段階で比較をします。

1.まずは韓国語オリジナル歌詞を翻訳してみる

これは歌詞の意味を理解するための作業なので、
あくまでも直訳を意識して翻訳します。

作業結果は以下3枚の画像にまとめました。


作詞:J.Y. Park "The Asiansoul"

直訳を意識して翻訳してみたわけですが。。。
これをメロディーに乗る範囲でJapanese verにするってことよね。。。
大変だな。。。

と、すでに挫けそうになりながらも
紙とペンを持って作業スタート!!!!

2.メロディーに合うようにJapanese verにしてみる

さて。。。

그런 날이 있어
갑자기 혼자인 것만 같은 날

Feel special韓国語オリジナル歌詞

日本語直訳だと。。。
「こんな日がある 突然一人のように感じる日」…
ためしにメロディーに乗せてみると
「こんな日があーる 突然一人のようにかんーじる日ー」…

い、いやおかしいよな。。。
思いっきり早口かつ字余りだぜ。。。どうしよ。。。

그럴 때마다 내게

Feel special韓国語オリジナル歌詞

これはー日本語直訳だとー
「こんな時があるたびに 私に」
。。。いやいや無理よ!
この文字数をあのメロディーの長さに入れ込むのは無理よ。。!!
韓国語ズルいよ!短い音で意味伝えられすぎだよ!!!

。。。みたいに、
思った以上に
「韓国語の意味を損なわない」かつ「メロディーに乗せて日本語に直す」
ということがものすごく難しかったです。

「韓国語と日本語で同じ意味を伝える際にかかる必要音数の違い」※
をどう超えていくかがとても悩ましかった。。。
※少し補足です※
1つの単語を発音する際の音の数は、
日本語より韓国語の方が少ないものが多い、、はずです。
例えば、「私」という意味を表す単語について、

韓国語→나(저) 音にすると:na(jo)
日本語→私 音にすると:watashi

というように音の数の差が3倍くらいあります。
言語学者ではないのでふわっとした説明しかできずに恐縮ですが、
伝わりますでしょうか。。。?

体感ですが、他の単語についてもこういった傾向が見られまして、
更には助詞を省略して表記、発音※することもしばしば行われるため

ex)「私は」を表す韓国語の省略表記 前→後 ※()内は発音
나는(naneun)→난(nan)
→の前後はどちらも同じ意味を表します。

韓国語は日本語と比べて
短い音の中でたくさんの意味を表すことができる言語だと思います。
そしてこれが韓国語→日本語に歌詞翻訳をするときの難しさの一因となっているのでしょう。。。(実際難しい)

歌詞翻訳に戻ります。

冒頭から翻訳の難しさに打ちのめされた私。
悩みに悩み抜き、やり直しすぎて紙をぐちゃぐちゃにしながら、
最初の二行を私はこうすることにしました。

うーーーん。。早速オリジナルの歌詞と訳の順序を変えてしまった。
個人的にこっちの方がしっくり来たんだよな。。
これはオリジナルを冒涜していることになるのだろうか。。

などと思いながら次へ進みます。

お、これは韓国語をほぼ変えずにいけそう。

とこんな風に進めていきまして。。
ついに個人的超絶悩ましかった箇所が登場しました。
(今思えば結構序盤にピーク来たな。)

まずは韓国語そのままでいけるか考えます。

「こんなっとっきーわったしーにー」…いや無理やりすぎる。
「こんなわったしーにー」…これは「毎回(=あるたび)」感入れられてないからダメ。。

いやーどうしようかなあ。

今回翻訳二次創作にチャレンジするにあたって
個人的に意識したことが2つありまして、
1つ目は「韓国語の意味を損なわないこと」
(これは当たり前か。)
2つ目は「韓国語オリジナルVerのリズム感を守りたい」
だったんですよね。

どの曲もそうなのですが、Japanese Verを聴いたときの違和感?
ってオリジナルとのリズム感が違う時に発生しがちじゃないですか。。?

「얼마나 내가 소중한지말해주는 너의 그 한마디에」
(おるまーなねーが そじゅんはんじーまる
へじゅーぬんのーえ くーはんまーでぃえーえー)
…無理矢理日本語読みにしちゃいましたが、
この曲の中でここのリズム感超大事だと思っております。(私だけか?

この感じは守りたいよな。。。

ということで、
消せるボールペンで何度も何度も消し続けた結果、
摩擦で擦れまくった紙が滑って書けなくなるくらいにやり直した結果がこれです。

わあ、オリジナルと訳が全然違うね。
結局「毎回」感入れられてないしなーー!
それに「どれほど私が大切か」を
「代わりなんていないよ」ってしちゃった私の罪は大きい気がします。

が、個人的にリズム感は気に入っております。
かわーりなん「て」 いなーいよっ「て」 いっ「て」ーく「れ」た。。
と、「e」を多用して韻を踏むなどしてみました。
…オリジナルへの冒涜ですね。はい。。。すみません。。

同じようにリズム感を意識したラップ部分。。。
「구름이 쫙 낀 햇살 한 줌 없는 날」
(くるみーっちゃっきーん へっさーる はんじゅーむ おむぬん なるっ)
ここも音感めっちゃ好きで、とてつもなく守りたかった結果が以下です。

「曇りがち」ってなんやねん。。。
って思いながら音を優先させてしまいました。
また、낮は昼間のことなんですが、
「昼より朝の方がいいよな」という私の勝手な判断により、
朝にさせていただきました。

と、こんな風に
韓国語の意味とリズム感の狭間で右往左往し続けた結果、
出来上がった私なりのFeel Special Japanese Verは下の表の通りです。
※本物のJapanese Verと左右比較しております。

3.実際のJapanese verと比較してみる

日本語訳:Natsumi Watanabe

本物のJapanese verが、いかにオリジナルの意味を重視して作られているかがわかります。
一方のわたくし、入れるのを諦めて省いちゃった部分結構ございます。。

私が散々悩んだ
「그럴 때마다 내게」は
「その度いつも」にすればよかったのか。。!
本物はちゃんと「毎回」感入っているなあ。。。

あと、助詞は必ずしもいれる必要はないんだなあ。。

などなど。。。
比較して初めて分かる学び、気づきが満載でした。

4.翻訳作業をしてみて…

あとがきです。
実際に韓国語→日本語への歌詞翻訳を行なってみて。。。
いやーーー難しかったーー!

先でも述べましたが、
オリジナルの意味を大切にする
かつ
リズム感を保つ
ことがいかに大変かを実感しました。

今回はお正月休みを使って作業したのですが、
長期休みかつ新年にありがちな
「何か新しいこと始めたい」的ノリでやってみたものの、
思った以上に時間がかかるし頭使うしでかなり疲れました。。。

この自由研究まとめ作業も結局休み明けにやっちゃってますしね。

とはいえ、大変だったのですが、同じくらい楽しくもあったので、
またやってみよーと思ったタイミングで挑戦してみようかなと思っています。

翻訳って難しいね!
以上です。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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