暗闇メソッド20230312

暗闇メソッド

2023年2月23日から書き始める

■暗闇の中で暮らすこと

 ジャスムヒーンは9日間暗闇にいるというメソッドをやっているらしい。わたしのyoutubeのコメント欄にそういうことを書いていた人がいる。暗闇の中に放置するようなメソッドは、昔からたくさんあって、わりにポピュラーなメソッドだ。オショーは、アナハタチャクラが開発されると、目をつぶると、ヴィジョンが見えると言ったが、これも目をつぶると、視界においては暗闇があるというふうにとってもいい。しかし、人体の皮膚は光を受信するので、たとえば、飛行機が着陸態勢に入った時、乗客のふくらはぎあたりにランプの光を当てて起こすという例があるように、目をつぶっても、明るい場所の中にいると、身体全体は、周囲の光景や光に影響を受ける。これはアイマスクしても、あまり眠れないということもあると思う。オショーの目をつぶると、ヴィジョンが見えるというのは、ちょっとだけ目をつぶる程度で、視覚情報と、ヴィジョンの情報の比率が変わって、ヴィジョンのほうが優勢になるということだ。なので最初からヴィジョンが見えるような態勢になっている必要がある。同時に、視覚にも気を配り、それを無視しようとはしていない。ジャスムヒーンの暗闇メソッドは、体験者によって違いが大きく出ると思うので、そのあたりをみな記録するか、レポートしてもらうと、なかなか興味深いものになると思う。

■光の中でできた自我はぐらつく

 コリン・ウィルソンは、暗闇に人を放置しておくと、最初はパニックになる。しかし、暗闇に慣れてくると、自分からイメージを作り出す働きが活性化すると書いている。いつもは周囲の光景を見ていることで、脳が活性化するように習慣化しているので、この周辺の光景依存が強すぎて、暗闇になると、この周囲の光景依存によってはじめて作られた自我がぐらつく。暗闇を怖がる人は、光の中で作られた自我が、暗闇の中では崩壊するかもしれない危機を感じるからだ。
 ジャスムヒーンではないと思うが、原宿で暗闇メソッドに参加した神田昌典氏は、自分の人格が壊れるような気配を感じたと聞いた。(社のスタッフからのまた聞き)。短時間なら大丈夫だが、長く暗闇にいると、光の中で暮らしている時に形成していた人格は確実に壊れる。
 光が見えるところで形成してきたプライドは、部分から少しずつ崩れていくので、大きな不安を感じる。逆に、暗闇の中で働く知覚の上に、自我を形成してきたタイプは、暗闇になると、これ幸いとばかりに、元気に起き上る。見える身体の上に自我を構築するのでなく、身体の周囲の見えないところに自我を構築するとは、悟性魂、またみずがめ座のことを示している。
 アイソレーションタンクは、暗闇メソッドにさらに、ほかの感覚のいくつかをオフにするので、ここでは、暗闇の中で自我を形成してきた人たちは、目を開いたまま、たくさんの映像を生々しく見るが、オショーが目をつぶるとヴィジョンが見えるというのは、アイソレーションタンクほど大げさな感覚遮断をしなくてもいいということだ。大塚のアイソレーションタンクが気に入ったので、あるヨガの先生に薦めてみたが、感想を聞くと、とくに何もなかったという。
 わたしは暗闇の中で、身体の周囲に紺色の蔦が広がってゆき、紺色ボディになったのだが、これは第三エジプト・カルデア文化期の時のボディだ。エジプトからヨーロッパに行く時に、このボディだった。(男女がなかった。)それが身体皮膚の奥に、まだ記録として残っていたのだ。光と周囲の風景を見る時の視覚は、皮膚のレベルだと言える。これは三木成男の、体壁系、動物系の知覚意識であり、脳がセンターであり、目は外界に対する好奇心によって、脳から飛び出した器官、つまり脳の出先器官だ。紺色ボディの記憶は、この皮膚が遮蔽したものが、奥のほうから染み出してきた。蔦が広がるように、という点では、いきなり剥き出しになるのでなく、徐々に奥から染み出してきたということだ。紺色の蔦が広がる光景は、ブルーブラックのインクをこぼしたかのようだ。

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