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「1LDKの十訓」に込めた想い

“背中で語る”は伝わらない

僕には会社を経営する上で「人生これを成し遂げなければ死ねない」、「こんな組織でありたい」という理想像はありません。

一方で「こういう組織ではありたくない」、「最低限これができない人とは働きたくない」という強いこだわりがあります。

数ある会社の中で、せっかく1LDKで働くからにはこういう人間であって欲しいという、人としての在り方や事業として勝ち続けるために必要だと思う考え方、それらは代表自らが “背中で語る”だけでは伝わらないのだということに、ある日気が付きました。

それならばきちんと明文化したものを、みんながいつでも見ることができる場所に置いておこうと思ったことから、「1LDKの十訓」は生まれました。

元々は三十訓くらいあったものを厳選したのが、この十訓です。

1LDKの十訓

01. フラットに受信する。相手のことを良きように解釈し、すべての関係者と居心地良く。
02. 貸し借りを大切に。借りは絶対に返す、貸しは押し付けない。
03. 周りが引くほど早く、呼吸するようにインプットとアウトプットを繰り返す。
04. 面白くないものは売れない、心が動くものを作り続ける。
05. コスト意識。会社で使う一万円は、誰かが稼いでくれたもの。
06. 失敗を恐れない、苦しいことも含めてそのプロセスを楽しむ。
07. 気になるなら、口に出そう。自分と会社の作品に責任を持つ。
08. 51:49の意思決定で悩め、そして最後は感情で決める。
09. 「何ゲー」か考えよう。俯瞰して見る。何が肝かを捉える。
10. 最後まで立ってたやつが、勝ちだ。

©1LDK inc.

人としての在り方が仕事になる

人としての在り方を追求することと、事業として勝ち続けることは、違うレイヤーの話だと思われがちですが、僕の中では切り離せないものです。例えば、人と居心地よく仕事をしていくための努力を怠る人間が、チームをまとめ上げて圧倒的に面白いコンテンツを創ることができるでしょうか?時代が求めているものを世に生み出したいなら、話題の映画や漫画にはぜんぶ触れて、まず自分の心を震わせ続けなくてはいけないのは当たり前ですよね。

ベンチャーはスピードが命

僕は失敗することよりも、動きが遅いことによって生じる不利益のほうが大きいと考えます。他社が1か月かけて用意するものを1週間でやる。ベンチャーならではのスピード感を武器にチャレンジを続け、トライ&エラーを繰り返しながらいいものを生み出し続けていく。そうでなければ1LDKは生き残っていけません。

リスペクト ≠ 言いなり

他者へのリスペクトを忘れずに。そして「お互いさま」の精神で、「次に困ったら助けてね」と言い合える関係性を目指す。もちろん、クリエイターやパートナーのみなさんの理想を形にすることは大前提ですが、「リスペクト」と「言いなりになること」は“イコール”ではない。自分の仕事に責任をもち、少しでも気になることがあればきちんと言葉にして、同じ熱量を持ってぶつかり合うからこそ、いいものが生まれるのだと信じています。

会社も作品の一つ

僕にとって会社とは、メンバー全員が一丸となって作り上げる一つの作品のようなもの。一人ひとりが主体性、責任感、相手へのリスペクト、そして「やるんだ」という強い意志を持ち、苦しいことや辛いことも楽しみながら、共に乗り越えていく。ただ同じ船に乗り合わせるのではなく、一緒に船を漕いで同じゴールに向かって進んでいきたいのです。それが個人としての、そして会社としての成長につながります。そして会社のメンバーだけではなく、クリエイターやパートナーの皆さんとも同じ関係を築き、この時代に多くの人の心を震わせる作品をともに生み出していきたいと考えています。

勝ち続けてみんなで幸せになる

元々は会社のメンバーに対して、「これくらい当たり前にやってくれよ」という葛藤から生まれたこの訓、全員に理解されなくてもいいんです。時代錯誤と笑われても構いません。僕の最大の目標は、面白いものを絶えず生み出し、エンタメ業界で勝ち続けること。そして共に仕事をするクリエイターやパートナー、そして大好きな仲間たちが幸せになってくれること。はっきり言えば、それ以外はどうでもいい。
僕自身、まだ徹底できていないことも含んだこの十訓を日々心に刻み付けながら、これらの言葉に少なからず共感してくださる皆さんと、エンタメ業界の大海原を精一杯漕ぎ続けていきたいと願っています。

株式会社1LDK / LOCKER ROOM 代表取締役CEO
朝岡 優太


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