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悪役登場 黄泉医学から
拙著「黄泉医学」から・・・
天の大いなる光へと昇りながら今生を神の目で見下ろしている魂の意識体には、今生のさまざまな人間関係の本当の意味も見えてきます。
なぜ今生ではこの両親の下に生まれてきたのか?
なぜこの伴侶と結ばれたのか?
なぜこの子供たちを授かったのか?
なぜか人生の節目節目に当然現れて助けてくれる人がいたり、迷いや未練を振り払えるように引導を渡してくれる人もいます。
なぜか自分にだけ攻撃的に突っかかってくる人や異常なまでに依存してくる人もいます。
今生を生きている間には、そんな「なぜ?」の答えはわかりませんでしたが、今生を終えて自由な魂の意識体になると、そんな人間関係の本当の意味がわかります。
あの時、あの人から何を学ぶべきだったのか。
伴侶や両親、子供たちは私に何を学ばせようとしていたのか。
あの人と一緒に本当は何を成し遂げる人生プランだったのか。
あの嫌な人、困った人に本当はどのように対処すればよかったのか。
神の目で今生を見直すと、今生の節目節目での模範解答が見えてきます。
それは今生を始める前に、伴侶や両親、子供たちの魂たちと「一緒にここまで学ぼうね」と話し合って決めた模範解答です。
あの人の魂に「今生でこれを学びたいので、この役柄を引き受けてくれますか?」とお願いした模範解答です。
今生での悪役や敵役を引き受けてくれた魂は、縁の深い魂です。
ほとんどが自分よりも波動が高く美しい魂です。
あなたの魂の成長のために、今生での悪役や憎まれ役を買って出てくれた魂です。ソウルメイトというよりも、魂の先輩、魂の先生ですね。
悪役は、波動が高く美しい魂にしかできません。
魂を包み込む思念の意識体を、憎悪や怒りや攻撃心でいっぱいにしなくてはいけないからです。
悪役の汚れた思念は、魂の波動を下げます。
少々波動が下がっても汚れても平気なくらい高く美しい波動を持った魂にしかできないのが悪役です。
悪役に攻撃された時、泣いても落ち込んでも内に閉じこもっても構いません。
悪役に向かって憎しみや恨みや嫌悪感を持っても良いのです。
そのための悪役です。
その場から転職や転居で逃げ出しても構いません。
もし大切な気づきや学びを携えた悪役ならば、転職や転居をしても、新たな職場や住まいに別人として再び現れてきて、同じ攻撃をしかけてきます。
悪役から自由になる方法はふたつあります。
ひとつは、悪役より強くなることです。
悪役を撃破できる防御力と攻撃力を身につけることです。
腕力、経済力、地位権力、人気度などを高めてもよいですが、残念なことに次から次へともっと強い悪役が現れるのは世の常です。
自分の魂の波動は上がるどころか、どんどん汚れて下がっていくことが多いので、最後は自滅で終わってしまう人生に行き着きます。
もうひとつは、悪役の攻撃に負けない心身となることです。
悪役の攻撃に落ち込んだり泣いたりしながらも、意識の中の静寂な部分で、悪役がなぜ自分にだけ攻撃してくるのか? にフォーカスしておきます。
打たれて泣かされては涙を拭いて立ち上がることを繰り返しているうちに、必ず気づきが天から降ってきます。
あぁ あの人はこうこうだから、私を攻撃してくるんだな・・・と気づけます。
この気づきこそが、悪役があなたに気づいて欲しかった学びです。
悪役とあなたの魂が生まれる前に約束した大切な学びです。
一気にすべてを気づいてしまえばよいのですが、ほとんどの場合、一歩一歩気づいていくことになります。
あなたの気づきがゴールに近づくほど、悪役の攻撃は熾烈を極めてきます。
攻撃がどんどんエスカレートしてきます。
陰惨なイジメを被ることもあります。
もうダメだ・・・とあきらめかけたら、まわりを見渡してみましょう。
まわりに助けを求めても構いません。
必ずどこからか助けてくれる人が現れます。
力づけてくれる人、支えてくれる人、悪役との間に入ってかばってくれる人・・・遠慮は要りません。
助けてくれる人にすがりましょう。
これも人生の計画通りなのですから。
そんな助けてくれる人のひと言の中に、気づきの最後の扉を開けるキーワードが隠されていることが多いです。
依存心が強いと聞き逃してしまいます。
こころの中のわずかなスペスで十分ですから、意識の静寂さを最後まで保つことが大切です。
七難八苦の末、ようやく悪役からの気づきを学び取れると、悪役は自然とあなたの前から消えてしまいます。
嫌な人だな、困った人だな、苦手な人だな・・・そんなうちは悪役とは言えませんが、なぜこんなに私だけを攻撃してくるんだろう? とムカッときたら、それは魂の先輩や先生があなたのために悪役を演じてくださっているのかもしれません。
この人は私に何かを気づかせようとしているのかな?
この人から何か学ぶべきことはないかしら?
神の目は、こころの中に静寂なスペースを創ることができれば、生きている間でも身につけることができます。
神の目で人間関係を見れば、情や欲に流されずに、その人間関係に秘められた気づきと学びを得ることができます。
両親との関係も、伴侶との関係も、子供との関係も同じです。
それぞれに大切な気づきと学びが秘められています。
その気づきと学びをクリアーしていけば、深い縁で結ばれた幸せな関係を享受することができます。
死に方の極意 その11「悪役に感謝しよう」