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チベット医学と仏陀の道

4年前の記事から・・・

チベット医学の尿診と尿占は、今でも続けています。
そのお陰で、
ポン教の五大元素の教えも素直に読み解くことができました。

昨年秋からは、ゾクチェンの夢の修行が始まり、

チベット医学には欠かせない仏陀さまの教えにも、
どんどん引き寄せられています。

顕教、密教、ゾクチェン、あるいはポン教のどれでも構わないので、
チベットの人たちが篤く信仰している仏教を学ばなければ、
チベット医学はペラペラのまま、
洗濯ばさみのない洗濯物のように、いずれ風が吹き抜けると、どこかへ飛んでいってしまうでしょう。

それは私たち日本人が、お正月に初詣し、お彼岸にはおはぎをいただき、お盆に墓参りしたり、送り火を灯して合掌したり、年末に除夜の鐘を聞いたり・・・そんな日本人DNAに染み込んだ「何か」を肌で感じてみないと、日本人とは? が分からないのと同じです。

コロナ騒動をチベット医学などの伝統医学で解決してしまうことはできません。

でも、コロナ騒動に翻弄され傷つき疲れ切った身心頭魂を解毒浄化しながら、元気を注入してあげることは可能です、

下記のタナトゥク:仙人の薬城はどこにあるのか?

夢の修行の中で、仏陀さまに万病平癒の法を教えていただきました。

仙人の薬城への入口は、空と無の世界にあります。

空性へ、光明へ、そして涅槃へと至れば、万病平癒します。

空性に湧き出してくる光の滴をひとつ、つかみ取れば、それは瞬時に
その病人の病を癒やす妙薬に変容するでしょう。

光明に至れば、生老病死は消え去ります。輪廻も消え失せます。

そして涅槃に戻ります。
とても懐かしい涅槃・・・自分が創造した涅槃なのですから。

生老病死、輪廻転生の中にドップリと浸からなければ、
チベット医学は分からないし、使いこなせません。

とは言うものの・・・世界で最も幸せ度が高かったブータンでも若者たちの幸福度はどんどん下がっていますし、チベットの人たちも、今ではまずは西洋医学の病院へ・・・だと聞きました。
国を追われる とは、そういうものなのでしょうか・・・

日本もそのうちに、初詣もお彼岸もお盆も消えてなくなるかも・・・
おっと 除夜の鐘はすでに迷惑千万なものにされてしまってますか(^_^;

ごきげんさん 2018.1.27.
去年の秋から大きな流れに導かれるままにチベット医学を学んでいます。
その中で、チベット医学の現状がとてもよくわかった本が、日本人で唯一のチベット医になられた小川康先生の「僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと」径書房 です。
薬剤師である小川先生は今、信州上田の田舎住まいをされているので、お目にかかるのは難しいな、と思っていました。
そこに小川先生の「チベット四部医典」講座のお知らせが舞い込んできて、この土日に四部医典のチベット語での暗唱を聴かせていただくと共に、親しくお目にかかれることになりました。
講座後の懇親会でも夜遅くまで、いろいろな裏話を聞かせていただきました。
やはり生情報はすばらしいですね。
小川先生にお尋ねしたかったことは、
(1)現地で実際に行われている尿診とチベット脈診のこと
(2)鬼神の診断と治療法
(3)チベット占星術と医学
今のチベットの尿診は、寒熱、湯気、膜・・・くらいしか診ないそうです。尿占なんて、もう誰もやっていないとか・・・
鬼神の診断も占星術と医療との繋がりも、今ではあまりないようでした。
チベットの若い医者たちの目は、やはり新しいもの・体系化されたものに向いているようです。
お話をうかがいながら見えてきたことは、私が華佗老師に連れられてチベットの山々を眺めた時代は、現代ではなく、ずっと昔のチベットだったということです。
華佗老師は後漢末期時代の人ですが(没年西暦208年)、私に漢方鍼灸氣功のあれこれを伝授してくださっているのは華佗老師の意識体(智慧の集合意識体)ですから、どの時代と特定することはできません。
イェシェー・ドゥンデン師の「チベット医学」などの著書には、詳細な尿診と尿占が載っているということは、ひと昔前までは普通に用いられていた診断方法だったと思います。
四部医典を小川先生の仮訳で日本語で読めたのは、とても大きな喜びです。
ここからはあくまでも自分のお勉強用に書き出しますね。

インドの言葉では、アムリタ・フリダヤ・アンガ・アシュタ・グハヤ・ウパデッシャ・タントラとされる。
チベット語では甘露の精髄なる八支部の秘訣タントラとされる。
世尊、如来、阿羅漢、無上正覚である薬師瑠璃光の王に帰依いたします。
その大いなる御慈悲により、衆生すべての願いを叶えてくださる世尊。
そのお名前を耳にしただけで、三悪衆の苦しみを救い、三毒から生じる病を消除してくださる正覚薬師瑠璃光に帰依いたします。
この言葉を私が話した、時、場所とは次のようでした。
仙人が暮らすタナトゥクと呼ばれる薬の城は、五種類の高貴な宝石で建造されている無量宮でした。
その館は多種多様な薬の宝石によって装飾されており、高貴な宝石の力により、ルンの病、ティーパの病、ベーケンの病、それら二種類合併の病、三種類合併の病、それら四百四種類の病を消除します。
熱性の病は冷やされ、寒性の病は温められます。
一千八十の邪鬼は鎮められます。
望むものはすべて意のままに叶えられていました。
城の南側には賓陀山という、太陽の力を具えた山があり、そこにはザクロ、コショウ、ナガコショウ、唐辛子などの寒の病を消除する薬があります。
薬の味性は、熱と酸と塩辛、力性は熱と鋭が具わっています。
その薬の森の根、幹、枝と葉、花、実は薬効に満ち、ふくよかな香りがし、見て美しく、心地よく、つまり、その香りが満ちるなどにより寒性の病は生じないのです。
城の北側の雪山と呼ばれる月の力を具えた山には、白檀と楠木と沈香木と栴木などの熱の病を消除してくれる薬があります。
その薬の味性は、苦味と甘味と渋味で、力性は涼性と鈍性が具わっています。
その薬の森の根と幹と枝と葉と花と実に薬効が満ちており、その薬の香りはふくよかで、見て美しく、心地よく、その薬の香りが充満することによって熱性の病は生じないのです。
その城の東側には香気山と呼ばれる山があり、そこには訶梨勒(アルレー)の森があります。
根は骨の病を治します。
幹は筋肉の病を治します。
枝は脈管と腱の病を治します。
樹皮は皮膚の病を治します。
葉は六腑の病を治します。
花は五感の病を治します。
果実は心臓の病を治します。
木の先端には五種類の訶梨勒が熟していて、六味八力を具えています。
消化後の三味を具えています。
十七の効能を完全に有しています。
病という病をすべて消し去ります。
森にはふくよかな香りが漂い、見て美しく、心地よい、それらの香りが充満することにより四百四の病は生じないのです。
城の西方にはマラヤと呼ばれる山があります。
その山には良質の六つの薬果が育っています。
すべての病を鎮める五種類の方解石と五種類の瀝青と五種類の薬水と五種類の温泉が具わった山があります。
城のすべての方角には、サフランの草原の丘があり、お香の香りに満ちています。
すべての岩には石薬と塩薬のあらゆる種類が揃っています。
薬の森の樹頂には、孔雀とシャンシャン鳥とオウムなどが心地よい声で鳴いています。
樹の根本には象と熊と麝香鹿などの良質な薬を有する動物がすべて存在しています。
タナトゥクは、薬として育たないものはなく、揃わないものもないという装飾品で飾られていたのです。

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