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本作りの悩み事:「掲載される人」について
茨城界隈の先輩方といろいろお話をしながら思考していった本づくりのメモ。
目的にに向かってまっすぐ向かえないままならなさは、実践するからこそ体感できるんだな、と歪んだポジティブ思考を抱いています。
掲載されるプレッシャーに対する編集的なケア
自分のインタビューが掲載される、っていうのは、発言への責任感がそれなりに生じるんだな、と今更ながら感じました。
これまで、インタビューに応じてくださる方々や、一緒に記事の完成形づくりに付き合ってくださる方々とのやり取りが多かったせいか、そういう感覚が薄れておりました。
本にご出演いただくのは4~5組かな、と思いつつも、それはつまり「県内にいるたくさんの01した人の中から代表して4~5組」という「まさにみんなの代表!」みたいな発言ともとれる感じになりかねません。
そう考えると、自分が話したことを書籍で出されるのは、たしかにプレッシャーがあるかも。
と、茨城の先輩とハンバーガー屋さんでブリトーやプルドポークライスを食べながら話していて感じました。
もちろん、本が出ることで出演された方が不利にならないように取材や執筆、記事確認などで配慮しますが、記事内容如何だけでなく「代表して取りあげられる」状態は、読まれた後に自分はどう評価されるか、という不安もある。
なので、みんなで渡れば何とやら理論とは言いませんが、たとえば
掲載を10名にする(一人の重圧が薄れるかも)
10名で一つ、みたいな一体感を作る(一人の取材記事の中で、他の方の発言や活動に関しても言及してみる等)
これはちょっと迷い中ですが、制作費用と相談しながら解消したいです。
そして、10名ってなると、もっとたくさん候補者を探さなくてはならない………………….!
「キラキラ」って結局なんなんだ?
本を売り切ることを目標に作るので、ご出演いただく方の人選も考えねばいけません。
そのとき「やっぱり事業やその見せ方、業種、稼いでいる金額、自分自身の見せ方が、いわゆる"キラキラ"したイメージのある方たほうが、みんな読みたくなるのだろうか?」という疑問も頭をよぎります。
あとやっぱり、若い世代の方を取り上げた方が魅力を感じてもらいやすいのかな、と思うことも。
そもそも「キラキラ」って言葉あるけど結局なんなんだろう、みたいなところもありますが….
お仕事の内容や役割として、「憧れを持って頼ってもらえるように、いきいきと、華やかな印象を伝える」ということも時に必要であり、それは事業を続けていくうえで大切な要素だと思います。
私としては、取材したい人を選ぶ基準としては、華やかさではなく、まずは「01で事業をはじめ、苦しいことがありつつも楽しみながら事業を続け生活している人」を一番に持ってきたいです。
そのうえで、業務にとって必要な華やかさの話を伺ってみたいです。
「若さ」に関しては、登場人物の属性を広げる以外の理由では、こだわらないつもりです。
若いうちから活躍している方は素晴らしいですが、みんながみんなそうなるわけではないし、歳を重ねて自分の在り方を見出した人だっているはず。
みたいなことを考えると、いわゆる「キラキラ」や歳の若さにこだわらず人選して伝えたい。写真や文章できちんと出演者の魅力を伝えるためにどうやってやるか問題はありますが…..
個人的には、上手くいかないときや悩むことや腹立つことがあっても、それでも自分にとって大事な仕事だから、試行錯誤したり、弱音吐いたり、たまに事業を離れ就職やバイトをしたりしながらも辞めずに続けている姿が、その人の魅力だろうなと思っています。
で、魅力というのは、「盛る」のではなく、事業の中身や、大切にしていることや、今に至ったプロセスを、本人だからこそ語れる具体的な言葉で書いていくことで伝わっていくんだろうなと思います。
という、そんな出演のプレッシャーと「キラキラ」に関する悩み。
ちゃんと落としどころを考えたいのですが、ひとまず吐き出しておきました。