鈍行の片隅の旅人コラム 2、【青春18きっぷの使い勝手が変わる件についで】
お久しぶりのブログです。
今日(10月24日)、15時頃に、旅行仲間からLINEが来た。
就業時間内にLINEする様な人でないから、就業時間内に送るとは、ただならぬ内容だなと直感し、LINEを開いたら、Twitter(現X)をスクリーンショットした画像が添付されていた。
青春18きっぷの規約・約款の変更で、連続する5日間(3日間用は3日間)利用に変わるという。
これには私は腰を抜かした。値段は5日間用は従来通り12050円たが、新たに新設された3日間用は10000円、日割りで3333円。元々、日割り2410円だったから、923円の値上げ。使い勝手以前に高い。
冷静になり、JRプレスリリースをダウンロードし精読し、自分なりに整理してみた。
1、販売される券種は2種類。
5日間券は従来通り12050円
(その代わり、5日間連続利用に限る)
新規設定された3日間券は10000円
(同様に3日間連続利用に限る)
5日間券は、日割りで2410円。
3日間券は、日割りで3333円。
5日券が安いが、5日連続利用だから、使える場面は限られる。3日券は高いが、週末利用を想定した設定だろう。連続利用の縛りにした結果、5日券は売れないと見込み、3日券の設定に至ったのだろう。
土日利用なら、2日券を設定した方が喜ばれると思うが、2日券だとJR各社が出している特別企画乗車券と被り、青春18きっぷ2日券に旅客が流れ、特別企画乗車券や普通乗車券等、本来入るべき収入が減る恐れがあるから、3日券になったのかと思います。
青春18きっぷは、JR共通企画乗車券だから、収益はJR各社、それだけでなく特例乗車出来る第三セクター鉄道に分配される。その分配額は、恐らく1冊販売されても、各社数千円程度、各社の企画乗車券より収益が減る。故に3日券になったと思われる。
3日券は土日休みからしたら、微妙に使い勝手悪い。
私が3日券使うとしたら、こうゆう使い方になると思う。
・金曜か月曜を有給入れて三連休にする。
・3日券で2日利用し、1日分損切りする。
・金曜仕事明けから使い始め、金曜夜に距離稼ぐ。
どっちにしろ、一長一短だ。
また、5日連続は、使える人がかなり限られるかと。5日連続休み取れる人は、学生除けば限られるし、社会人は盆暮れ正月ぐらいしか使えない。
2.複数人同時利用不可に
今までは、青春18きっぷに5回分の日付記入欄があり、複数人同時利用の場合は、人数分の日付入鋏スタンプを捺印してもらえば、複数人同時利用が出来たが、今回から発行される青春18きっぷは、回数という概念が消える。
1枚の青春18きっぷ5回分を、1枚券5日連続に変わったから、複数人同時利用は物理的不可能になった。
一人で全ての回数を使い切る人はともかく、複数人で折半して購入し、同時利用していた人々からしたら、文字通り切り捨てられる。
私は購入した青春18きっぷは、全ての回数を自分で責任持って使い切ったりし、他人と同時利用はしないが、やはり不便だなと少し感じる。
どっちにしろ、SNSやブログ、ニュースコメント等々で、【改悪】【青春18きっぷ終了】との声が溢れかえった理由がここにあるかと。
改悪ばかり記したが、改良された点も。
3、自動改札利用が可能に
青春18きっぷは、有効日を券面にスタンプの形で入れる為、例え青春18きっぷの券紙自体が磁気対応だが、物理的に青春18きっぷに磁気情報を入れる事は不可能だった。
しかし、今季から発売される青春18きっぷは、予め乗車日を指定して発券される。
予め、日付指定しての発券だから、裏面の磁気データに、有効期間データが記憶されるから、今まで青春18きっぷ利用者で混雑した係員改札を通る事無く、自動改札を通れるから、長年の青春18きっぷ利用者の願いであった【自動改札対応】が、ようやく実現する。
最近のJRは、都心部だけでなく、地方都心やローカルな区間まで自動改札が普及しており、やはり自動改札対応は時代の流れだと実感する。
4、発売期間がギリギリまで延長
従前、青春18きっぷ発売期間は、冬場を例に例えば、12月31日までだったが、今季からは、青春18きっぷ利用ギリギリまで発売される。
有効期限は、3日券・5日券両方とも1月10日迄だが、発売期間が。
3日券‥‥1月8日迄発売
5日券‥‥1月6日迄発売
つまりは1月10日までに使い切れるギリギリの日まで発売される。
これなら、正月明けでも購入は出来るので、購入に関してのハードルは下がる。
5、最終日は0時超え終電まで利用可
連続利用や複数人同時利用不可の影に隠れて、目立たない改善だが、今までは青春18きっぷは記入された日付のみ有効で、0時を超えて最初に停車する駅まで有効(東京近郊・大阪近郊の電車特定区間は0時超えても終電まで有効)で、その駅から先は別途運賃が必要か、新たに青春18きっぷに日付捺印が必要だが、3回券・5回券最終日は0時超えても終電の終点まで利用できるように改善される。終電までガメつく使う人は少ないだろうが、色々改悪されたから、せめてものJR担当者の親心だろうか?。
6、北海道新幹線オプション券の利用区間変更
青函トンネルが在来線の津軽海峡線から新幹線に変わった際に、従来は青函トンネル内の特急自由席利用が認められていたが、北海道新幹線開業により、青函トンネル区間は、別途北海道新幹線オプション券を購入し、津軽線で津軽二股駅へ行き、隣接する北海道新幹線奥津軽いまべつ駅〜木古内間を北海道新幹線利用し、木古内〜五稜郭間を道南いさりび鉄道に乗り継ぐようになった。
しかし、津軽線の蟹田〜三厩間が災害不通で、列車では物理的に奥津軽いまべつ駅に辿り着けない事態になっていたが、今季からは北海道新幹線オプション券は、奥津軽いまべつ駅から利用ではなく、新青森から木古内まで、北海道新幹線利用可能になった。
奥津軽いまべつ駅からの時代は、2490円だったが、新幹線利用区間が延びたからか、今季からは4500円に値上げされた。
しかし、奥津軽いまべつ駅、つまりは津軽線津軽二股駅まで向かう列車の便数が1日5便で、しかも奥津軽いまべつ駅に停車する新幹線も数時間に1便だから、全新幹線が停車する新青森と、大半の新幹線が停車する木古内をダイレクトに結ぶのを考えたら、利便性は遥かに向上したが、4500円という値段を考えたら、青森〜函館を結ぶ青函フェリー(繁忙期2700円、通常期2200円、割引クーポン利用1800円)と天秤にかけてしまいますね。
また、青春18きっぷに拘らずに、各社が発行しているフリーきっぷを組み合わせるのも、手段の一つかもしれませんね。それらの一例を記します。
・北海道東日本パス
JR北海道・JR東日本全線と、一部の第三セクター鉄道線の普通・快速列車が乗り放題。
青春18きっぷ同様に、北海道新幹線オプション券もある。
「北海道&東日本パス」の概要
・JR北海道、JR東日本の普通列車が「連続する7日」乗り放題。
・おねだんは大人11,330円、小児5,660円
・青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線、北越急行線の普通列車もご利用可能。
・別に特定特急券をお買い求めいただくことで、北海道新幹線(新函館北斗~新青森間)の立席(空いている席)がご利用可能。
ただ、現時点で冬の発売がアナウンスされてないのが気になる。まさか廃止?。
11月4日追記
北海道東日本パス、通年通り発売されるのが発表されました。
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Otoku/007059/
・北陸おでかけtabiwaパス
https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/smt/tokutoku/detail.html?shnId=124000149
JR西日本アプリtabiwaから発行するデジタルチケット。
えちごトキめき鉄道上越妙高駅〜直江津〜金沢〜敦賀〜小浜線青郷駅までの普通・快速列車が2900円で乗り放題という、大判振る舞いなチケット。
過去に、JR時代に北陸おでかけパスとして発売されていたが、敦賀まで第三セクターにされてからも、デジタルチケットで発売。第三セクターの運賃の高さを考えたら、2900円は破格値かも。
・休日乗り放題きっぷ
https://railway.jr-central.co.jp/tickets/holiday/
JR東海・豊橋〜甲府・熱海・御殿場線経由国府津までの普通列車が2720円で乗り放題。また、別途料金券購入で、特急・急行に乗車可能(新幹線乗車不可)。
・旅名人の九州満喫きっぷ
九州の全鉄道乗り放題(除く新幹線)
発売日から有効期限3ヶ月以内に3回(3日)、九州内のJR・私鉄・第三セクター・路面電車が、11000円で乗り放題。青春18きっぷとは微妙に意図はずれるが、選択肢に入るかも。
・JR九州株主優待券
また、株式上場しているJR九州の株主優待券は、JR九州1日乗車券になっており、別途料金券購入すれば、新幹線や特急にも乗車出来るから、青春18きっぷの代替に使えるだろう。
色々つらつらと自分の考えを記しましたが、今まで33年間、230冊1150日分使った私ですら、今後はどの様に青春18きっぷとお付き合いせなあかんのか悩みますし、使い方も変えて行かなければならないと実感しました。
さて、冬の計画、どないしようかな?。
今まで、長年青春18きっぷとお付き合いしたが、これから、どうお付き合いするべきか。
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