私が旅に出る理由、そして青春18きっぷの行方
◎私が旅に出る理由
こんにちは、読まれてる方々によっては、こんばんはですね、鈍行の片隅の旅人です。
私は名前の通り旅行好きで、しかも安く上げたい為に青春18きっぷを愛用してきました。
青春18きっぷ、これを読まれている方々は、解説不要でしょう。学生の冬・春・夏に発売される、JR在来線全区間の普通列車が乗り放題のディスカウントチケット。このチケットを駆使し、日本国内は線路がある所は、大体乗りました。
学生時代は、ホームで安物のカメラを片手に特急列車を追い掛けて撮影した、今で言う【撮り鉄】というジャンルで趣味活動していました。
しかし、カメラ片手に列車に乗る人々を指くわえて眺めるのは、なんかつまらなく感じ、地下街レストランの洗い場のバイトで旅費稼ぎし、学生時代の終わりに青春18きっぷで日本一周旅行に出ました。
日本一周旅行に出た理由も、時刻表を購入し、何処に行こうかと考えていた時、何処に行くにしても全国路線掲載時刻表を使うのだが、逆にこの時刻表のページをフルに使ったら、どんな旅行になるのかという思いが先立ち、なら日本一周しかないと考え、日本一周旅行をしました。
青春18きっぷ日本一周旅行をし、社会人になればもうこんな旅は出来ないだろうと思ったが、現実は逆でした。
それなりの財力、そして不自由ながらもそれなりの休みを手に入れた私は、学生時代以上に旅に出ました。
毎回毎回、青春18きっぷを数冊買い、毎週の如く仕事終わったその日に大垣夜行や【ムーンライトながら】【ムーンライト九州】等の夜行快速に乗っては遠くに行き、日曜日の晩に帰っては翌日から仕事というローテーションを繰り返していました。
そして行き着いたのはJR全路線乗車。1997年9月にJR東海名松線伊勢奥津駅で全路線乗り終えました。
それからも、飽きる事無く青春18きっぷシーズンの度に、あちこち乗り歩きました。
飽きるどころか、JR全路線完乗する為にスルーしたスポットを重点的に回る事になりました。JR全路線完乗までが第一章だとしたら、それ以降はいわば第二章ですね。
そんな私が旅に出る理由、それは、行きたい場所に行き、その場に身を置いて五感を感じたい、それに尽きます。ガイドブックや旅行雑誌、ネット等でみた場所に行きたくなり、そして気が付けばまた行きたくなる。また、行きたい場所に行ったとしても、現地でまた行きたいスポットを発見したりして、また行きたくなる事もあります。いわば、私の旅には、終わりが見えてこないのです。
◎青春18きっぷの今後の行方
青春18きっぷ、度々廃止論が飛び出しますが、私は無くならないであろうと考えています。
1つ目は、青春18きっぷの売上か無視できないから。
毎年、コンスタントに60〜70万枚を発売しており、年間総売上は単純計算で70億は上回ります。
それをJR各社に分配しても、各社10億以上の収入になります。10億円は世界一の鉄道会社であるJR東日本からしたら、はした金かも知れないが、万年赤字のJR北海道やJR四国からしたら、無視できない金額です。
2つ目は、青春18きっぷを出すに当たり、余計な経費は、ほとんど掛からないんです。
今や、夜行快速列車が運転されなくなった現在は、青春18きっぷを出すにあたり、列車の運行経費はほとんど上がらないんです。青春18きっぷを発行するからと、普通列車を増発したり編成に増結する事は、ほとんどありません。稀に繁忙期対策名目に増結したり、同じ理由でワンマン列車に車掌を乗務させる程度です。つまりは、きっぷ発券経費以外はほとんど経費がかからないのが、青春18きっぷなのです。
3つ目は、仮に青春18きっぷが廃止されたら、それに代わる収益源が無いのも理由のひとつ。青春18きっぷ利用層は、青春18きっぷを廃止したら新幹線や特急に乗らずに、格安高速バスや格安航空会社に移るが、そもそも旅行に行かない方々が多いです。つまりは青春18きっぷの収益丸々減収になる可能性が高いです。青春18きっぷが廃止される時は、青春18きっぷに代わる、その数十億の収入を確保出来る商品が登場し、それが青春18きっぷより売れた場合です。
しかし、この不景気の最中、数十億も売上が見込める商品をイチから企画するのは並大抵な事ではないし、普通列車乗り放題の青春18きっぷの売上を上回る商品は、もう出ないと思います。
私は、これからも、青春18きっぷが続く限り、日本国内を旅するでしょう。
追記
現時点での使用枚数
226冊、1130日分。
1991年夏から使い始めたから、通し計算で、約10日に1日は青春18きっぷ片手に旅の空の下にいた計算ですね。