映画事故とトラウマ映画のはなし
ちょっと前にRRRの感想noteがバズっていました。アカデミー賞を取ったから観に行ったのに、思っていたのと違った、予想以上にショッキングな表現が多く、レーティングがなぜGだったのかとかなんとか、もともと暴力表現が苦手なひとがRRRを観てしまった話でした。(RRRはまだ観ておらず、ネタバレを避けるために全文は読んでいないのですが。)バーフバリを観たことがあるので、私自身は「お察し」みたいな感じでした。
映画でトラウマを負ってしまったことを映画事故と言うようです。個人的に過去にこれは事故ったなと思った映画がいくつかあったので思い出して書いてみます。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
映画
ドラえもん のび太とブリキの迷宮
子供の頃に負った映画事故でした。長らくトラウマだったのですが、コロナ禍に観返してみたところトラウマ自体は払拭できました。いまではだいぶ好きな映画です。
いまでいう人工知能に支配された世界の話で、なんともまあリアリティがあります。なんなら現在の状況の方が。
それにしても、海の底で石になったドラえもんがのび太に助けを求めるところとか、結構エグくないですか、あれ。
サンクタム
私、これで洞窟が苦手なんだなと知りました。臨場感と焦燥感が半端なかったです。何せ、映画館で観たので……。
だいぶ昔のことなので忘れているのですが、また観てみようかな……。
ゼロ・グラビティ
オデッセイが光の宇宙映画なら、ゼロ・グラビティは闇の宇宙映画。なにもかもが裏目に出て、途中からもうやめてあげてよ〜!と言いたくなる展開に鬱々して胃を痛めました。できることならちょっと思い出したくないくらいにはトラウマ。
ドント・ブリーズ
良い映画なんですよ。良い映画なんですけど、あの〜あのちょっと陰毛が絡まったアレがさ………、気持ち悪かったんですよね………………。最高に気持ち悪い映画です。良い映画なんですけどね。
2も観たいのですが、如何せん汚いものがだいぶ苦手でしんどくて、なかなか覚悟が決まりません!
花戦さ
時代劇や歴史映画が好きなのでよく観るのですが、好きなくせに晒し首がとんと苦手なんです。でも時代劇ではよく首が晒されます。これも首が晒されます。映画事故も映画事故、豊臣秀吉なので考えてみたら「そりゃ、そうだよね」となるのですが、でもだって予想していなかった子の首が晒されるとは思わなかったんだ…!
ダンサー・イン・ザ・ダーク
これでトラウマを負わなかったひとはこの世でいないんじゃないかと思います。私は大学のときに教授からDVDを貸してもらって観たのですが、つらすぎて10分おきに一時停止をしながら観ました。ミュージカル調なのが更に悲しさを増長してくるし、最後のシーンはいまでも鮮明に覚えています。
こんなのつらすぎる。
RRRのお気持ち感想のひと、ダンサー・イン・ザ・ダークなんか観たらどうなっちゃうんだろうか。人間の形は保っていられないんじゃなかろうか。
番外編
ラバージョニー
映画じゃないんですけど、これを大学の授業で観せられてダメージを負いました。クリス・カニンガムの映像、どれもショッキングなんですよね……。
※閲覧注意
お口直し
眉山
一番好きな映画です。あまりにも画が美しすぎて最初から最後まで涙が止まらなかったエピソードがあります。
中盤で主人公が会ったことのなかった医者の父を訪ねて診療所に行った際、診察室での間がすごく好きです。緊張感と希望と悲しみが入り混じってる感じが何とも言えない。阿波踊りのシーンは音がなくなった瞬間など、セリフがないシーンも美しいと思うし、心情描写が丁寧で好きです。
もっと短くできただろう映画だと思うのですが、それをやらなかったのが、なんかもう、全部良いんです。
ぜひ阿波踊りの時期に観て欲しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?