早期発見した病気(ステージ0乳がん)のこと④(MRI・生体検査)
おはようございます。セトナツキです。
今回は再検査の結果から、さらに検査が必要となりMRI検査と生体検査を受けるまでのことを綴りたいと思います。
1. MRI検査
(1)MRI検査とは
MRI検査はなかなか混んでいて予約が取れなかったため、前回の再検査から約2週間後となりました。10月下旬、またしても秋晴れの気持ちの良い日でした。一年で一番好きな季節だなと思いながら、病院に向かいました。
MRI検査は初めてで、この日は乳腺科の医師に挨拶することもなく直接放射線科へ向かいました。
検査着に着替え、テレビで見たことのあるドーナツ型の機械がある検査室に通されました。検査室ではなぜか有線放送(?)が流れていてポップな感じのBGMが流れていました。病院っぽくないなと思いましたが、このBGMでよかったとこの後思うことになります。
MRI検査とは、こちらのサイトによると以下の通りです。
検査の目的:治療前にがんの有無や広がり、他の臓器への転移がないかを調べたり、治療の効果を判定したり、治療後の再発がないかを確認するなど、さまざまな目的で行われる精密検査
検査の方法:強力な磁石と電波を使って、磁場を発生させて行います。強力な磁場が発生しているトンネル状の装置の中で、FMラジオなどで用いられている周波数の電波を体にあて、体の内部の断面をさまざまな方向から画像にします。検査の目的によっては、造影剤を使用する場合があります。
強力な磁石を使用する検査のため、金属類を身につけていないことをスタッフの方から念入りに確認されました。準備が整うと、白衣を着た男性の医師が来られ、私の右手に注射器をさし、造影剤を流すチューブが外れないようにテープで腕に貼りつけました。
造影剤の投入が始まったかと思ったら、スタッフの方から大きなヘッドフォンをつけられました。
(2)検査開始
検査室は、一部がTVのディレクター室(音響室?)のようなっていて、TVのスタジオの様子を見守るような感じで検査の様子を確認することができるようになっていました。スタッフの方はその「ディレクター室」に移動され、そこからマイクで検査の説明をしてくださり、私はヘッドフォン経由で聞きました。
検査が始まり、私がうつ伏せ(胸の部分に二つ丸い穴が開いていて、そこに胸がおさまるようにうつ伏せになりました)で寝ているベッドが、ドーナツの形をした機械の中に移動すると、「ジージー、キーキー」という大きな音が聞こえてきました。ヘッドフォン越しにも関わらず、かなり大きな音でした。検査後にスタッフの方に教えていただいたのですがこの機械音は電磁音とのことです。
また機械音の後ろには有線放送のポップなBGMも聞こえ、ものすごい合わないミックスでした。が、機械音だけだったら頭がおかしくなりそうかもと思い、この時ポップなBGMのありがたさを知ることになります。
不規則な機械音とポップなBGMのコラボを聞きながら5分くらい経った頃、ヘッドホン越しに「これから造影剤流します。動かないでください」とのアナウンスが入りました。検査終了かなと期待しましたが、「これからが本番なので頑張りましょう!」とのことでした。
(3)造影剤投入
造影剤の前に水が投入されました。水が流れると体が水の冷たさを感じ、水がどこを流れているのかがわかり、不思議な感覚でした。水から造影剤に切り替わったタイミングというのはわかりませんでしたが、その後は機械音とポップなBGMとの物凄いハーモニーを聴きながらひたすらじっとしていました。
10分くらい過ぎた頃でしょうか、「はい、お疲れ様でしたー」の声がヘッドフォンから聞こえ、検査は終了となりました。
朝一番の検査でしたが、一気に目が覚めました。でも機械音のせいか検査後も頭がボーッとしてしまいました。
(4)検査結果
MRI検査の結果は翌日わかるため、検査翌朝に乳腺科に向かいました。
仕事ではテレワークが基本でしたが、この10月は出社よりも通院のために電車に乗っていることがほとんどでした。
MRI検査の結果から生体検査が必要となりました。「MRI検査で何ともないことが判明する」と思っていたので、ちょっとショックでした。
2. 生体検査
(1)見た目だけ痛そうだった検査
MRI検査の結果に落ち込む間も無く、生体検査を実施することになりました。生体検査は、実際に石灰化している部分を摘出し、がん細胞かどうかを検査する検査になります。
麻酔をして感覚がなくなっている左胸に、医師が30センチくらいの長細い棒(針)を3回ぷすぷすと突き刺しました。
麻酔が効いているので、痛みは全くありませんでしたが、とにかく見た目だけ痛い検査でした。
検査後はサラシのような物を胸に巻いて帰りました。この日は入浴を控え、シャワーのみにするようにと言われました。
またこの検査の結果は1週間くらいかかるとのことでしたので、11月初旬に次回の予約を入れました。
(2)心境の変化
今まで、どこかでかつての女性上司のように、私も「何ともなかったー」と安心して検査を終えられるだろうと楽観的に思っていましたが、ここまで検査が続くと流石に少し不安になってきました。
この時期何もしていないと検査結果のことばかり考えてしまうため、頭を別のことで埋めようとしていた気がします。仕事をしている時間や子供と遊んでいる時間は「乳がんだったらどうしよう?」と考えずに没頭できました。
退職決意後、仕事へのモチベーションがかなり落ちていましたが、皮肉にもこの時期は仕事の集中力が高かった気がします。
そしてもうすぐハロウィンという時期でもありました。
その前の年に続き、子供とピニャータを作りました。ピニャータを作るのは割と手間ひまがかかるのですが、逆に考えないように没頭している自分がいました。
続く。
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