早期発見した病気(ステージ0乳がん)のことVol.26(乳がん判明後の健康診断)
入院前に遡りますが、会社で年ーの定期健康診断を受けました。会社での乳がん検診は、過去に乳がんと判断された人は受診できないことになっていたので、乳がん検診以外を受診しました。退院後にその結果が返ってきたのですが、胃部X線と心電図で再検査が必要となりました。再検査の結果は「異常なし」だったのですが、乳がんが判明したことで、会社の健康管理室の対応も変わるのだということに気付き、改めて健康への意識が高くなりました。
今回は乳がんと直接関係はないですが、健康診断からの気付きをまとめておきたいと思います。
1.健康診断結果
退院してから約1週間が経った頃、入院前に会社で受けた定期健康診断の結果が返ってきました。
結果、胃部X線と心電図に所見があり再検査が必要となりました。心電図は昨年も再検査を受け、結果「異常なし」だったので、おそらく今回も大丈夫かなとあまり不安にはなりませんでした。でも、胃部X線検査(バリウム検査)は乳がん同様任意受診となっていたため、過去数年受診しておらず今年は前年の乳がん検診の反省から受診したこともあり、少し不安になりました。
退院後でほっとした時に受け取った検診結果だったので、最初は「またか」とショックを受けてしまいました。
2.再検査をどこで受けるか?
会社の検診で再検査となった場合、婦人科系でなければ、会社と提携している医療機関にて無料で再検査を受けられます。
心電図に関しては、左胸を再建中ということもあり問題なく検査できるのかが気になり、会社の健康管理室に確認の連絡をしたところ、「乳房再建中はMRIは禁忌ですが、心電図は問題ない」との回答だったのですが、乳がん手術をした病院で再検査を受けることを強く勧められました。
最初は何故このような提案をされたのかは分かりませんでしたが、後から転移の可能性を視野に入れた提案なのだと気付きました。
結局、会社提携の医療機関での再検査は日程が合わず、有料でお世話になった病院で再検査を受けることにしました。退院後の経過観察で乳腺科の診察を受けた際に、健康診断結果を印刷して持参し、乳腺科の医師から循環器科と内科の医師を紹介していただきました。
3.人生初の胃カメラ
心電図検査は形成外科の診察日と同日に受診しましたが、結果は「異常なし」でした。入院前の心電図検査も「異常なし」だったので、おそらく問題ないのでは?と乳腺科の医師にも言われていましたが、その通りでした。ただ、割と頻繁に再検査になっていたので、これからも定期的に検査を受けようと思います。
胃部X線(バリウム)検査は、一度受けた際に腹部の気持ち悪い感じが続いたことや、医療関係の友人から「バリウムよりも胃カメラの方が良い」と強く勧められていたこともあり、任意検診ならば受診しなくても良いと判断し受診してきませんでした。かといって、代わりに自分で外部の医療機関を予約して胃カメラ検査を受けることもしておらず、乳がん検診同様約5年間検査しておりませんでした。
今回の所見は「胃穹窿部圧排」との全く読めない漢字が並んでおり、内容もよく理解できませんでしたが、もしかして「胃がん」だったら、。と少し不安になりました。診察してくださった内科の医師は「多分大丈夫かと思いますよ」と言っていましたが、良い機会だと思ったので人生初の胃カメラ検査を希望しました。
胃カメラ検査は別日に受けましたが、多くの経験者からのおすすめで麻酔付きにしました。ですので、検査は眠っている間にあっという間に終わりました。
検査の結果から、胃部にカンジタ菌が見つかりましたが、内科の医師からは、経過観察で問題ないと言われました。そしてこの胃カメラ検査を毎年忘れずに受けようと思いましたので、一年後に予約を入れておきました。
健康を過信してきた私は、胃部X線検査も受診してきませんでしたが、今回の定期検診結果はそんな私に警鐘を鳴らしてくれました。
4.定期検診に対する意識が変わる
定期健康診断の再検査は、いずれも「異常なし」または「経過観察でOK」という内容でしたが、乳がんという病気を罹患したことで、転移の可能性を視野に定期検診を受けることになるのだなということに気付きました。
今までの健康診断は、とにかく面倒くさいと思って必要最低限のものだけ受診していましたが、これからは少し自分の体に注意を払って検診を受診しようという気持ちになりました。そして検診結果に関しては、恐れるのではなく「悪い箇所があれば治療すれば良いのだ」と肝が据わった考え方もできるようになりました。
こんな風に意識が変わったのも、乳がんのおかげかなと思います。
悪いことばかりではなかったなと改めて思いました。
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