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グレート・コメットが断然楽しみすぎる件
久しぶりの更新。
先日、私が今一番楽しみにしているミュージカルの公演詳細が発表されました。
何かというと、来年1月に上演する「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」。
(タイトルが長いです…)
昨年ブロードウェイ旅行へ行った際に観劇し、ものすごく楽しかったこの作品。
舞台セットや演出が特徴的でとてもインパクトを受けたのです。
そんな舞台のまさかの日本版の公演。どうしても魅力を語りたい!
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内容はトルストイの小説「戦争と平和」をベースにした作品…ですが、ミュージカルで出てくるのはあの長い小説のほんの一部分。
原作を読んだ人ならわかると思いますが、ヒロインのナターシャと放蕩男アナトールとの駆け落ちの部分を中心に、別のエピソードも組み合わせた作りとなっています。
ただし、原作を読まなくても十分楽しめます。…実際私も原作は読んでいません。←
楽しみ方や魅力に感じるところは人それぞれだと思いますが、私は特に舞台のつくりというか、演出に面白さを感じました。こんな奇抜な舞台見たことない!
どのあたりが奇抜なのか?
まずは劇場の座席表を見るのが一番早いです。(PLAYBILLの記事より)
座席表と各席位置からの舞台の見え方を詳細に解説してくれています。
座席表からしてカオスですよね。。
一言でいうと、客席とステージの境界がほぼ無いんです。
通常の劇場のステージ部分が大改造されおしゃれなバーレストランのような雰囲気になり、その中のテーブル席やひな壇(のような)席に座れるようになっています。
ステージだけではなく、客席側でも通路という通路でキャストがパフォーマンスしているためとても距離が近い!
さらに特徴的なのがステージと2階席をつなぐ階段が設置されているところ。
(先ほどのリンク先の「SEAT LOCATION: REAR STAGE RIGHT BANQUETTES~」の写真がよくわかります)
これのおかげで、2階席といえど(静かなシーンを除き)ほぼ常にだれかしらパフォーマンスしている状態。
私は2階席に座りましたが、とあるメインのシーンが2階席で行われることもあり十分楽しめました!
ただ、ステージ上の座席だとキャストがお客さんに絡んだり…なんてこともありました。羨ましい。笑
こんな舞台で、場面転換などの際セットはどうやって出し入れするのか?
と思いきや、これ以外のセットはほぼないので無問題でした。
馬車から降りたり、屋敷を訪ねたり…全部フリや歌で説明されます。
(ちなみに、セリフは無くオペラ座やレミゼと同じように全部歌で話が進みます。)
オフブロードウェイでは、本当にバーレストランを模したようなもっと小さな会場で上演していたそうです。
会場が大きくなってもできるだけその雰囲気を壊さないような、そんな印象を受けました。
実際、オンの劇場でもお酒を飲んだり飲食OKな雰囲気でしたし。
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もう一つ面白いな、と思ったのが音楽やキャストの衣装。
またまたPLAYBILLのこちらの記事。
衣装デザインのPaloma Youngさんのインタビュー動画の中で色々な衣装が紹介されています。
私もほぼ英語は聞き取れませんが、見てわかる通り皆さん「いやこの時代にそんな格好ねーよ!」なイケイケ衣装で登場します。(特にアンサンブルさん)
舞台設定は1812年のロシア…登場人物もロシアのやんごとなき身分の方々でさぞ重厚でクラシカルな内容かと思いきや、全然そんなことはありません。
東宝のホームページのキャッチコピーに「~二つの魂が21世紀の音楽の熱狂と興奮に乗せて響きあう!」とありますがまさにこれ。
この時代背景無視の現代的な演出が、やっぱりこの舞台の魅力のひとつだなあと思うのです。
衣装ももちろん、音楽もそのような傾向が。
ロシア民謡風(カリンカのような)の音楽が至る所で使用されていますが、場面によっては現代的な電子音も組み合わさっておりとても不思議だけどかっこいい音楽になっているんですよね。
音楽に関しては、説明するより聞いた方が絶対早い…早く1月にならないかなあ。
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今回日本版を上演する場所は東京芸術劇場プレイハウス。
東宝の持ち劇場じゃないの!?とちょっとびっくりしたのだけれど…、いったいどこまで再現されるのでしょうか。
舞台上の席はあるようですが。(コメットシートSはドリンク付き\16,000。笑)
私は存じ上げないのですが、知人曰く、今回の演出家の小林香さんなら結構やってくれるのでは…!とのこと。期待!
主演のピエール役は井上芳雄さん、ヒロインのナターシャ役は最近ばんばんヒロイン役を演じている生田絵梨花さん。
その他の役やアンサンブルにも注目の俳優さんが揃っていて、キャスト的な意味でも私としては大注目しています!
キャスティングも影響して、きっと何もしなくてもチケット難になることは今から必至…
それでも、私の浅い観劇人生で一番衝撃を受けた舞台だったので、どうしても面白さを語りたかった!
まさかこんなに早く日本で上演するなんて思いもよりませんでしたし。
それにしても、なかなか文章にして伝えるって難しい。。
そんなわけで、グレートコメット貯金をすることに決めました。
場所によって見え方ががらりと変わると思うので、どう考えても1回じゃ足りない。