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 商流、金融(金流)、情報流が互換性のある標準化されたシステムで一気通貫に「面」として展開されるEDI(電子データ交換)が必要であることは昨日、本稿に記したとおりだ。
cf.必要なのは商流、金融(金流)、情報流が互換性のある標準化されたシステムで「面」として展開されるEDI。
 しかし、中小企業や小規模事業者の業務の効率化と生産性の向上を図るにあたって、ここにもう一つ大きな課題がある。
 それは販売費及び一般管理費にかかる取引だ。

 仕入元から購入し販売先に売上げる、いわゆる仕入勘定、売上勘定で処理される取引については、仕入元から販売先まで一気通貫に「面」としてEDIを展開すれば、業務の効率性はドラスティックに改善する
 しかし、販売費及び一般管理費にかかる取引はそうはいかない。
 販売目的で事務用品を卸売商から仕入れた場合、この取引は上記のEDIで処理される。しかし、事業所内で使用するために事務用品を小売店から購入した場合、このEDIの仕組みからははずれてしまう可能性があるのだ。
 大口の取引先で、一定期間の購入に対して請求書が発行されるような取引であればEDIに乗せることも可能であろう。ところが小口の取引、例えば町の文房具屋さんで事務用品を購入した場合はどうか?電話料金や水道料金、電気代等はどうだろう?大企業ならばともかく、中小企業や小規模事業者であればそのような取引は少なくない。これらについても電子インボイスとしてやり取りするにはどういう仕組みを構築しなければならないのか?
 大きな課題である。

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