何にも染まらぬように。何にでも溶けるように。
晴れた空の蒼さだけじゃ
もはやかばいきれはしなくて
このままではボロが出ると
黒く染まり色を仕舞い込んだ
されど黒に身を預けるほどの懐などなくて
どちらにせよ潔さが求められることを知った
聖者も僕も同様に照らしてくれるのが救いだよ
太陽が照らす相手選んだら
きっと僕に色は与えられるない
ただ一つを貫く人
幾色にも塗れる人
それぞれなけなしの正しさを振り絞っているのに
僕は
白と黒の狭間で今日も
見事なまでの灰の色
涙一つこぼしてみても色は教えてはくれない
賢者も空も凡人もそれぞれの色に染まる中
太陽に光纏った君は
無色透明に輝いていた
何ににも染まらぬように
何にでも溶けるように
心と声の隙間に
裸で立っていられるように
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