散文1.1

私は死んだ。人生中道にして倒れるといったところに見えたかもしれない。
私はきっと物心のついていない赤ん坊だったのなら、
生きていたように思う。

私は死んだ。学生という社会身分でありながら、勉学に励むことなく人間様の生活を堪能していたから。

私は死んだ。誰も忘れるような普遍性を持っていた。私は多くの場面で笑顔を見せるように心がけていたから。

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