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Film Photo Gallery #1 - 鳥取砂丘
1. Statement
東京で写真を始めてから、いつも、撮りたいと思い続けていた場所が「鳥取砂丘」だった。
まだまだまだ、カメラの経験もその理解も、極めて浅い時分、撮ること自体に楽しみを覚えているばかりだけれども、"なぜ撮るのか" はいつも念頭に置くようにしている。写真家の Joel-Peter Witkin(ジョエル=ピーター・ウィトキン)は、とある記事で次のようにコメントしている。
それ(作品)は意味のあるものでなければなりません。
目的を持っていなければならず、社会的に強力でなければなりません。
カメラ、そして写真を勉強していく中で、できる限り世に名を馳せている写真家の作品や記事に目を通すようにしているが、作品として(中には自身が撮った写真を作品と呼ばない方もいるようだが)何らかのメッセージ、つまり伝えたいことを、ストーリー性を持たせた構図作りや被写体選び、カメラの設定、と下流工程の選択を進めていく必要があると考えている。
モデル撮影やブツ撮りなどの実務経験に至れるほどの実力がない今、ストリートスナップ写真がほとんどを占めるがその撮影工程にもなるたけ意味 / メッセージを持たせるよう心がけてはいる。
しかし、鳥取砂丘を撮影して回った時、撮る意味などを考える前にその雄大さ・荘厳さに圧倒され、シャッターを押さざるを得ない心持ちに幾度となく陥った。(12月末の鳥取砂丘では日本海から吹き荒れる豪風と降り止まぬ雨雪に見舞われ、心境もいくばくか感じやすくなっていたかもしれない…笑)
2. Photo Gallery
前置きが長くなった。
未熟者で、ちんけな初心者が、そんなことを考えながら撮った2021年見納めの鳥取砂丘がこちらです。(写真はいずれも NIKON F501 / Kodak UltraMax400)
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3. Owarini
現在の鳥取砂丘近辺に住まう住人はなく、観光名物の販売店やキャンプ場などが広がる。だが、かつてはこの近辺にも農村があった。
ただ、砂丘からの飛び砂が原因で農作物がうまく育たないことから、防風林として砂丘近辺にアカマツが植えらえれた。元々鳥取砂丘にはハマゴウやハマヒルガオなど独自の生態系が生み出されていたのだが、アカマツの植林の他防波堤や漁港の設置などにより生態構造が崩壊、年々砂丘は後退・緑化の道を余儀なくされている。
隣国からの漂流物や違法投棄などによる砂丘汚染問題も無視できないが、奇しくもSDGsなどの認知拡大に伴い緑化を推進しようという世界的な潮流がある中、その緑化に鳥取砂丘は苛まれているのだった。