『「エルマーのぼうけん」展』に行ってきた【8/4】
2023年8月19日に別サイトで公開した記事を、このnoteで改めて公開しています。
8月4日(金)、立川のPLAY! MUSEUMにて開催中の『「エルマーのぼうけん」展』へ行ってきました。
「エルマーのぼうけん」は何歳の頃かはっきりとは覚えていないけれど、幼い頃に読んでおもしろくて好きだったのは覚えていました。表紙のライオンの立て髪が三つ編みされていて、おかしくてかわいくて印象的だったのです。
※この先ネタバレだらけですので、ご理解の上お読みください〜
※写真は色味など加工を施しています
ぼうけんの始まり
入口では『「エルマーのぼうけん」展』のキービジュアルとPLAY! CAFEのコラボメニューがお出迎え。着いたぞー!とテンションが上がります。
早速中へ入り、チケットを購入。土日祝日など混雑が予想される日はオンラインチケットの発売もしているそうです。
チケット購入者だと判断するためのシール(胸などスタッフさんの目に入るところに貼る)と、おみやげの「ぼうけんスタンド」(立体カード)、次期展覧会の割引券(これもエルマーのぼうけん仕様!)を受け取り、いざMUSEUMの入口へ!
キービジュアル二種類を撮影し、
次はりゅうの子・ボリスと一緒に記念撮影ができるエリア。「エルマーと16ぴきのりゅう」の表紙のようにボリスとハグしながら撮影するとエルマー気分になれてとてもいい。
また、展示内容は自由に撮影していいということが書かれていました(注意書きの写真、撮り忘れ…)。PLAY! MUSEUMでの展示だとよくあることなのかな。一部撮影可は出会うけれど、全て撮影可って私は初めてでした。
エルマーのぼうけん
まずは渡板をイメージした通路を通ります。
「音を感じる展覧会」ということで、動物たちの鳴き声が響き渡ります。結構大きめかつ、動物園でも聞けない本当に威嚇しているときのような音声です。
動物たちの間を抜けていくと、挿絵の原画展示エリアへ。
挿絵の画材は、鉛筆・絵具・紙。鉛筆の優しいタッチを、濃淡の細やかな表現を、間近に見ることができてうれしかったです。
また、キャプションは紙を破ったような形になっていて、更に本に出てくる小物(トラのチューインガムとか!)が添えられていることもあります。
渡板の先は、「エルマーのぼうけん」終盤に出てくるワニの背中を渡っていくシーンの再現!これ、実際に乗って大丈夫!ちびっ子たちが楽しそうにしていました。
エルマーとりゅう
「エルマーのりゅう」のエリアでは中央に島の地図があり、その周りにはみかんの皮が捨てられています。
このみかんの皮はPARKの関連企画として開催している「みかんを持って、美術館へ冒険にいこう」というワークショップの名残と思われます。ほっこりする。
他にもワークショップがあるみたいなので気になる方はぜひ。→ワークショップ情報
また、この2作目からは絵具で着彩された表紙と地図を見ることができます。絵の周りには鉛筆のメモ書きが残っています。
続いて物語に沿って嵐に巻き込まれていくことになります。左右真っ暗で少し寒いスペースに挿絵が映し出され、雨風の音に包まれます。
そこを抜けるとカナリヤたちの住む島に到着します。挿絵のカナリヤたちは白の絵具で表現されている(たぶん)ものもあります。
エルマーと16ぴきのりゅう
ボリスの家があるそらいろこうげん周辺を表現したエリアです。りゅうが飛んでいる音が聞こえます。
様々な模様のりゅうの原画。まるくすわっている挿絵が印象的であー覚えてる!と思いながら見てました。色んな模様のりゅうがいてわくわくした記憶。
次のエリアではエルマーがラッパや笛を使ってりゅうを助けるシーンを再現しています。
特に説明がなかったのでよく分からなかったけれど、りゅうのパネルとレコード、ボタンが並んでいる装置?が置いてあってボタンを押すと音楽が鳴る仕組みのようでした。
パネルの奥にも原画があるので見逃さないように〜!
その後はエルマーが汽車に乗って家に帰ったように、出口に向けて汽車の線路が投影され音が鳴っています。最後は「エルマーと16ぴきのりゅう」表紙の原画展示です。
ここまでで「エルマーのぼうけん」3作に沿った展示は終了します。
作者の紹介エリア
続いて作者について紹介するエリア。幼い頃は当然かもしれませんが、作者のことは気にしていませんでした。
お名前すらちゃんと把握していなかったような私ですが、初めて知って驚いたことが二つありました。
お話作りが自由にできる学校で学ぶ
3歳の時に「遊びや仕事を学ぶ学校」に入学したとありました。そこでは授業はせずに、お話作りと積み木遊びをしていて、お話を作ると先生や家族が書き取ってくれるという特別な学校だったようです。
自由に発想・思考して形にしていくことを幼い頃からしていたから、こんなにも長い間愛される作品が生まれたのかなぁと思いました。
家族ぐるみでの制作
物語を作ったのがルース・スタイルス・ガネットさんで、挿絵を描いたのが継母であるルース・クリスマン・ガネットさん。そして児童文学に詳しい父、恋人のピーター(後に夫になる)と協力して、家族ぐるみで制作をしたということを今回の展示で知りました。
また、ルース・スタイルス・ガネットさんは挿絵を描いてもらう時に、イメージを共有するためりゅうのぬいぐるみを手作りしたそうです。
ぬいぐるみを作るだけでもすごいのに、さらに手足が動くようになっていてポーズがつけられるという完璧さ。うまい…うますぎる。すごすぎる。
ぼうけん図書館
次は100人が推薦した「ぼうけんの書」と冒険にまつわる本を紹介するエリア。
絵本や児童書はもちろん、辞典や大人でも難しいのではと思うような本までたくさんの本が紹介されていて自由に読むことができます。
座るところもあるのでゆっくりできるよ。
エルマーのぼうけんシリーズの各国翻訳版の展示もあります(こちらは表紙が見れるだけで読むことはできません)。
ただ、使うイラストは同じでも本のサイズや綴じ方、イラストのトリミング位置や色味などのデザイン、それぞれが違うので見比べるだけでもおもしろかったです。
グッズとカフェ
最後にグッズを見て、ついカフェにも入ってしまいました。
グッズは全体的に挿絵に合わせてちょっとレトロな雰囲気でおしゃれ。
ミニタオルはりゅうも、らいおんもどっちも買ってしまった。タグもかわいい。
ちずハンカチも欲しかったけれど売り切れ…悲しみ…
ぼうけんサイダーはサイズ感が可愛くてつい。味はお祭りのラムネに近い。三ツ矢サイダーではない。
飲み終わった後はペン立てとか花瓶にするものいいよって書いてあったんだけれど、ラベルの劣化ってどうやったら防げるんだろ。
あとは図録ー!よかった〜!内容は挿絵がたくさんで、見てきたものを思い出しながら振り返れる。
さらにルース・スタイルス・ガネットさんが「エルマーのぼうけん」を作るまでのお話が展示内容よりも詳しく書かれていました。
そして、やっぱり箔押しよき!てなるし、しっとり柔らかな触り心地の本文の紙がよかった。
さらに花布はきいろとそらいろのしま!ボリス色!見返しには地図のイメージスケッチ…作品へのリスペクトを感じる素敵な作りになっています。紙っていいなぁと改めて感じた。買ってよかった。
その後はカフェに入りました。ライオンプレートが可愛かったんだけれど、16ぴきそろってるパフェも可愛くてこっちにしてみた。
16ぴきがプリントされてる白い丸は多分赤ちゃんおせんべい?みたいなものと思われます。それ自体には味はほぼなくてアイスにつけて食べました。
ラズベリーのシャーベットやサイダーのゼリー、フルーツが入っていてさっぱりしてて美味しかったです。
まとめ
行ってよかった〜。
これまでに紹介してきましたが、渡板やワニの背中、嵐に巻き込まれる、など実際にやってみたり音が聞こえたり、体感できる展示で楽しかったです。
親子で見ている方もたくさんいましたが、室内は薄暗い(嵐のところはだいぶ暗い)こともあって、小さい子の中には怖がる子もいるかも(私が見ていたときは怖がっている子はいなかったよ)。
展示は身長153センチ+ヒール5センチで目線の高さに丁度原画が展示してある状態です。子どもが近くで見たい!と言ったら抱っこしないとだめかなぁと思います。
立川での会期が終わったら巡回展をするようなので機会があればまた行きたいな。
グッズもぬいぐるみ、マスコット、くしとか…実は欲しいなぁと思いつつ買わなかったものもあるからそれも狙いつつ続報を待ちます。
「エルマーのぼうけん」展
会場:PLAY! MUSEUM
会期:2023年7月15日(土)~10月1日(日)
詳しい情報は公式サイトを確認してください。