─贖罪と優しさのパフェ─ デリシャスパーティー♡プリキュア 18話 感想
「わたし、パフェになりたい!輝け!キュアフィナーレ!」
みんなを笑顔にしたいと思ってきたのに、ジェントルーとしてみんなをキズつけてしまった。本当は優しいからこそ過去の自分を許すことができないあまねの葛藤は、きっと自分自身を直視できないような辛さがあって、見ているだけで痛切だった。
ウバウゾーから助けようとするみんなに「キズついて欲しくないから私のことは放っておいて」と言う姿には、やっぱり彼女は優しいんだってことが在々と伝わってきた。だけど、同時に自己犠牲を以ってでしか優しさを伝えられない脆さや自分を愛せない姿に優しさとは正反対の哀しさを感じてしまう。
だから、プレシャスの「未来はこの瞬間から作っていける、あまねちゃんは明日にはどんな自分になりたい?」って言葉が響く。いつまでも過去の自分に囚われて罰し続けなくてもいいんだよって許しを与えてくれた。プレシャスの言葉があまねを自己嫌悪や罪悪感の呪縛から解き放ってくれた、そして進むべき光を見せてくれた。
「私はみんなを笑顔にできるパフェのような人になりたい」
彼女の答えには自己犠牲から削り出した哀しい優しさじゃなくて、幼い頃に感じた素直で暖かい優しさが溢れていた。
そして、みんなをキズつけてしまった暗い過去があるからこその正義感と、みんなを笑顔にしたいという心の奥底からの優しさを宿すキュアフィナーレは強く、美しく、そして輝いていた。
それに変身バンクやエピローグ、EDで見せた彼女の笑顔には、どうしても自分を解き放ってずっとなりたかったヒーローになれた嬉しさを感じてしまって思わず涙を零してしまう。