LL教室

2015年、チューターに憧れる非常勤講師たちが意気投合。独自の切り口で音楽を提示すべく、構成作家の森野誠一、会社員のハシノイチロウ、批評家の矢野利裕の3人によって結成されたユニット。現在、市川うららFMで「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(土曜深夜25時〜)放送中。

LL教室

2015年、チューターに憧れる非常勤講師たちが意気投合。独自の切り口で音楽を提示すべく、構成作家の森野誠一、会社員のハシノイチロウ、批評家の矢野利裕の3人によって結成されたユニット。現在、市川うららFMで「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(土曜深夜25時〜)放送中。

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新番組「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」

これまでトークイベントとして行ってきた「試験に出ないJ-POP講座」が、4月より市川うららFMにてラジオ番組としてスタートします。 毎回テーマに沿った良質な音楽をお届けします。この番組を聴けば、たった30分で音楽偏差値がみるみるアップ! ▼市川うららFM 83MHz(毎週土曜日25:00〜25:30) 『LL教室の試験に出ないJ-POP講座』 ・インターネットのサイマル放送でもお聴きいただけます。 ・iPhoneの方はNicoRadioというアプリで「JCBA」→「関東

¥1,000
    • ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座~特集:チャイナ」放送後記座談会(6/20土25:00~O.A)

      https://open.spotify.com/playlist/2ENyI9mW8pwu3B7nlIaZ9n▼今週の1曲 M-1 Wool & The Pants「Bottom Of Tokyo」森野:坂本慎太郎が去年のベストの1枚に選んだというデビューアルバムなんだけど、先月のミュージック・マガジンで巻頭に載っていて、これかあと思って。 矢野:たしか、「江戸アケミ」っていう曲があるんですよね。 ハシノ:そういわれたらじゃがたらっぽさを感じなくもないね。 森野:アルバムで

      • ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座~特集:デュエット」放送後記座談会(6/20土25:00~O.A)

        **▼今週の1曲M-1 milet「Grab the air」 ** 森野:これは洋楽だよね。 ハシノ:ですね。アメリカ人のど真ん中のリスナーが聴いてそうな感じっていうか。 森野:どういう人なんだろう? ハシノ:帰国子女…ではないけど英語が得意な人らしいです。先行シングルがぜんぶタイアップついてて、絶対売るぞっていう気合を感じます。 森野:曲も本人が書いてるの? ハシノ:基本シンガーソングライターらしいですが、この曲はマンウィズが書いてます。 森野:なるほど〜、そう言われて

        • ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座~特集:雨」放送後記座談会(6/13土25:00~O.A)

          <iframe src="https://open.spotify.com/embed?uri=spotify%3Aplaylist%3A2ENyI9mW8pwu3B7nlIaZ9n" width="300" height="380" frameborder="0" allowtransparency="true" allow="encrypted-media"></iframe> ▼今週の1曲 M-1 長谷川白紙「LOVEずっきゅん」 森野:(オンラインで聴いていたので)

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        • ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座~特集:チャイナ」放送後記座談会(6/20土25:00~O.A)

        • ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座~特集:デュエット」放送後記座談会(6/20土25:00~O.A)

        • ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座~特集:雨」放送後記座談会(6/13土25:00~O.A)

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          10本

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          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座~ラテン特集」放送後記座談会(6/6土25:00~O.A)

          ▼今週の1曲M-1 宇多田ヒカル「誰にも言わない」ハシノ:ここ最近の宇多田ヒカルの新曲で続いてる天然水のタイアップのシリーズです。 森野:最新の音楽だね。 ハシノ:パーカッションとかサックスとかの置き方がJ-POPっぽくないからですかね。天然水のネイチャー感がよくあらわれてると思います。 矢野:現代ジャズの要素が入っている感じがしますね。 森野:一聴して、いわゆる”ジャズ”って感じには聴こえないようなジャズだよね。 矢野:サックスの入り方とかは現代ジャズを経由してアシッドジ

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座~ラテン特集」放送後記座談会(6/6土25:00~O.A)

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(5/30土25:00~O.A)

          ▼今週の1曲 M-1 あいみょん「裸の心」4:56 矢野:松山千春みたいですよね。 森野:ハナミズキ感もあるなあ。あいみょんの「マリーゴールド」はいい曲だよね。 矢野:「マリーゴールド」はカラオケで歌うといい曲なんですよ。そこにチューニングを合わせている。 ハシノ:つまりもう「民芸J-POP」の域に達してるってことですね。 森野:生まれたそばからその領域にいるって感じもするな。 ハシノ:ちゃんと着地するコード進行がいまどき珍しいフォークソング感なんだけど、これおじさんが作っ

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(5/30土25:00~O.A)

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(5/16土25:00~O.A)

          https://open.spotify.com/playlist/5mu8TGTnkIlOmaBYEG4cSo ▼今週の1曲 M-1 betcover!!「NOBORU」 森野:去年、ラジオ番組の1コーナーを担当した時に、パーソナリティーの能町みね子さんがかけてて気になってたbetcover!!という、まだ19歳くらいのひとりユニット。ソカバンっぽいというか、尾崎豊っぽくて最近にない感じの熱さなんですよ。 ハシノ:たしかに尾崎っぽいですね!腹じゃなくて喉で歌ってる感じ。

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(5/16土25:00~O.A)

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(5/9土25:00~O.A)

          ▼今週の1曲 M-1 横沢俊一郎「誰にもわからない」矢野:ネクストブレイクの気配をびんびんに感じます。去年かおととしにココナッツディスク吉祥寺の店長がTBSラジオ「Session 22」に出たときに紹介して一部で評判になりました。そのような期待を背負って今回出たセカンドが良い作品です。 森野:最近どこかで名前を聞いたな〜、なんだっけ。 矢野:九龍ジョーさんがインタビューをしていて、タイムラインとかでも名前がちょこちょこ出ているかもしれませんね。 森野:ああ、そうかも。あ、あと

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(5/9土25:00~O.A)

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(5/2土25:00~O.A)

          ▼今週の1曲M-1 でんぱ組.inc「もしもし、インターネット」ハシノ:4月15日リリースのニューアルバムから。諭吉佳作/menが提供した曲です。 矢野:年始にJ-POPをめぐるシンポジウムみたいなものに参加したのですが、そのときも「今年ブレイクしそうな人として諭吉佳作/menの名前が挙がっていましたね。 ハシノ:この人、曲の作り方が他のアーティストと全然違う感じがする」 矢野:色々と感覚が新しそうですよね。去年、崎山蒼志のアルバムに諭吉佳作/menのほか、君島大空や長谷川

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(5/2土25:00~O.A)

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(4/25土25:00〜O.A)

          ▼今週の1曲M-1 スチャダラパーからのライムスター「Forever Young」矢野:ライムスターとスチャダラパーが一緒にやるのは初めてですね。意外と言えば意外。 森野:どちらかというと、両組ともコラボを仕掛ける側だもんね。 ハシノ:「スチャダラ大作戦」から30周年記念ということで満を持してって感じで。 森野:いつものスチャダラって感じ、安心感があるな〜。 矢野:チェンビ(「Change The Beat」)など定番の声ネタが使われていて、そこにオールドスクール魂を

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(4/25土25:00〜O.A)

          爆音でかかり続けるよヒット曲#13『アルバム再現ライブが流行った理由』(ハシノイチロウ)

          LL教室のハシノです。 90年代が始まったのがもう30年前っていう事実をまだ受け入れきれていません。しかし、世の中的には90年代が回顧の対象となって久しいわけで、自分が10代の頃にリアルタイムで見聞きしたものが、どんどん一周して再評価されてくるのは、なんだか不思議な気持ち。自分も年をとったなって思い知らされます。再評価といえば、数年前から「アルバム再現ライブ」というものが行われるようになってるのをご存じでしょうか。今日は「アルバム再現ライブ」が流行った背景について考えてみよう

          爆音でかかり続けるよヒット曲#13『アルバム再現ライブが流行った理由』(ハシノイチロウ)

          爆音でかかり続けるよヒット曲#12『何度でもされるべきビートルズ再評価』(ハシノイチロウ)

          LL教室のハシノです。 2020年でビートルズ解散からなんと50周年だそうで、『アビイ・ロード』のリマスターなど関連企画が盛り上がってきてますね。 そういえばビートルズの再評価って定期的に何度かされてきてるんだけど、個人的には、1995年。ジョン・レノンの未発表曲を残りのメンバーが完成させた新曲「フリー・アズ・ア・バード」がリリースされたときの世界的な盛り上がりが印象に残っている。そのあと『アンソロジー』の1~3が順次リリースされることになって。   当時、わたくし大学生で、

          爆音でかかり続けるよヒット曲#12『何度でもされるべきビートルズ再評価』(ハシノイチロウ)

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(4/11土25:00〜O.A)

          ▼今週の1曲 M-1 NEWS「何度でも」 矢野:僕は『ジャニーズと日本』とか『ジャニ研!』とか、ジャニーズの音楽性について書いた本を出しています。今回NEWSの『STORY』という新譜が3月に出たんですけど、すごく良かった。だから、その中から「何度でも」という曲を選びました。 ハシノ:最近のJ-POPにしては音数が少ない感じがするよね? 森野:90年代ぽいのかな? 矢野:SMAPの「ライオンハート」とか、2000年前後のR&Bの感じをアップデートしていて良い曲だなと思い

          ¥1,000

          ラジオ「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(4/11土25:00〜O.A)

          ¥1,000

          1990年のブルーハーツの転向(矢野利裕)

          ※本記事は、2009年5月に執筆した「90年代音楽論・イン・ジャパン――ブルーハーツの転向を手がかりに」(『POST』)と題した論考の後半部を抜粋したものです。 ザ・ブルーハーツのアイロニカルな政治性 ザ・ブルーハーツと言えば、セックス・ピストルズのように、破壊的なパンクバンドとしての印象が強いかもしれない。しかし、ブルーハーツ結成以前、甲本がザ・コーツ、真島がザ・ブレイカーズというモッズのバンドを組んでいたことは、ファンにはよく知られている。もちろん、イギリスやアメリカの

          1990年のブルーハーツの転向(矢野利裕)

          新番組と音楽の民主主義化を開始する――ジャンルに貴賤なし! (矢野利裕)

          LL教室というユニットを始動したのはいつのことだったでしょうか。ラジオ日本で放送されていた『マキタスポーツラジオはたらくおじさん』(通称:はたおじ)に構成作家で入っていた森野誠一さんの呼びかけで、おそらく最多出演していたハシノイチロウ先生(会社員、バンドマン、音楽コレクター、日本語カヴァー)と、同じく複数回出演していた矢野利裕(批評家、DJ)の3人で結成されたのがLL教室というユニットです。 過去にはDJをしたりもしましたが、最近はもっぱら、荻窪ベルサンで「LL教室の試験に

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          新番組と音楽の民主主義化を開始する――ジャンルに貴賤なし! (矢野利裕)

          爆音でかかり続けてるよヒット曲#11『エルトン・ジョンに出会えなかった理由』(ハシノイチロウ)

          LL教室のハシノです。 先日、映画『ロケットマン』を観ました。 世界的ポップスターであるエルトン・ジョンの数々の名曲と数々の奇行、その影にあった成長や苦悩、家族や友人との関係がミュージカル仕立てで描かれており、話題になりましたよね。 特に、作詞を担当する盟友バーニーとの出会いをきっかけに、アーティストとして成功を掴むところまでのサクセスストーリー部分が個人的共感ポイント。 初のアメリカでのライブで圧倒的なパフォーマンスを見せつけ、エルトン・ジョンは一躍売れっ子になっていくん

          爆音でかかり続けてるよヒット曲#11『エルトン・ジョンに出会えなかった理由』(ハシノイチロウ)