何事も変わったあとに気づくの
駅で学校にした欠席の電話、いつもは学校にいる時間に乗るバス、家の鍵、無条件に暖かい日差し。
それらを通り越してもう1年が経つ。
泣きながら学校を休んだ日のことを思い出してなんとなく寂しくなった。
クソみてぇな学校を辞めて、通信制に転校して、バイトしたり髪染めたりピアス増やしたり男と遊んだりなんかもういろいろした。
この田舎でできるあらゆる遊びをやりつくした気がする。
それくらいの勢いで過ごした1年。
前の学校に通ってた頃の私はとても純粋で美しかったと思う。
全ての物事に敏感だった。
全て悲観してたし怖かったけど、それなりに綺麗な世界が見えてたと思う。
などと朝の日差しをカーテン越しに浴びてたら思った。
あ、そういえば、住む家は変わったけど、浴びる光の感じとか季節の匂いとかは変わらないんだなぁ。
やっぱり、寂しいなあ。
あの純粋な気持ちは失っちゃった気がする。
計算で生きてるというか、ずっとずっと先を見て勝手に不安になって死んでる気がする。