怠惰に生きるための浪費削減。無理なきコツコツこそ生きる道
怠惰に生きることを極めるためには、なるべく毎日の不安要素を取り除くこと。不安要素として誰にとっても大きなものは、ズバリお金ではないでしょうか。
わたし自身もそうでした。働き始めてすぐのころは、生活に使ったお金の残りを貯金していましたが、なんだか思ったようにお金が貯まりませんでした。
それでもなんとか生活はできていたので、当時は特に気にしていませんでした。ですが、一時期、転職の間で無職になったことがあり、給料が得られなくなった時がありました。
わずか数ヶ月で次の職を見つけてことなきを得たのですが、当時は生きた心地がしませんでした。
何より、目に見えて貯金残高が減っていくことが、精神的に苦痛でした。働かないとお金は増えず、かつ、減るときは一瞬で減ることをまざまざと実感したわけです。
そこで、また働き始めてからは、しっかりと貯金をするようにしました。とにかくしっかりと貯める体制を作り上げる。目的意識を持って貯金することを心がけたのです。
当時、まだそんなにお金が稼げていなかったときのわたしは、支出を減らすことから開始しました。入ってくるお金が増えないなら、出ていくお金を絞るしかない。貯金自体は、入るお金と出ていくお金の引き算でできます。簡単です。
支出はショウロウトウの3つで分け、浪費に注目しよう
当時読んだのは横山光昭さんの本です。そこでは支出を、消費、浪費、投資の3つに分けて説明していました(それぞれの頭文字を取って、ショウロウトウと呼んでいました)。
ショウロウトウのうち、もっとも削るべきものは浪費です。浪費とは、自分の生活にとって意味をもたない消費のこと。意識せずに使ってしまうムダ金のことです。
家計簿をつけるなり、マネー管理アプリをつけるなりして、支出の割合を可視化します。すると、削れる要素がいっぱい見えてきます。
あとは、それを生活に無理のない範囲で少なくしていくだけ。コツコツ続けるのが性に合っている自分には、やりがいのある作業でした。
みるみるうちに、とはとてもいえませんが、毎月の収支が改善していきました。と同時に、少しずつ貯金が増え、精神的にも安定していったように感じます。
ここで意識したのは、無理をせずに目標額を貯めることでした。怠惰に生きるを極めるためには、お金を貯めることにストレスを感じてはいけません。
つまり、支出についても、ストレスのない削減が必須ということです。だから、わたしは支出を減らすことは意識しつつも、無理して爪の火をともすような生活をしたり、支出を減らしたりすることはしませんでした。
まずはいくら浪費をしてるかを可視化するだけで十分です。