ガチガチの安定志向だった自分が、積極的にリスクを取れるようになった理由
怠惰に生きるためには、あらゆることのリターンを最大化し、リスクを減らすことが鉄則です。
その中で、もっとも向き合うのが難しいのがリスクです。安定が大好きな性格のわたしにとって、リスクは何よりも回避したいものですし、できればリスクは負いたくありません。
そんな安定志向のわたしがリスクと向き合えるようになったのは、投資信託をはじめたことによるものでした。
投資信託を始めてみると、リスクを取らないとリターンは得られないという原理原則が分かってきます。
リターンはリスクとの兼ね合いによって生じることが分かると、リターンのためには一定のリスクを取らないといけないという思考回路になります。
あれだけ恐れていたリスクに対して、むしろ今はリスクを積極的に取りに行くようになっているのは、投資信託や株のおかげかなとさえ思えるようになりました。
次に大事になるのは、リスクの許容度です。投じた私財に対して、どれくらいのリスクを背負えるか。これを正しく見積もることが賢明な行動です。
わたしの場合は、本当にざっくりなのですが、例えば100万円分の損失が出ても、最悪戻ってこなくてもいいと割り切れるようになっていました。
これは貯金の仕組みを整えたたまもので、100万円ならいま人的資本をフル投資すれば、わりと早期に回収できると感じた金額です。
30%までのリスクなら仕方ないと割り切れるようになりました。これは、一定額の貯金があるからこその決断です。
貯金がある程度貯まるまでは、「お金を減らすことなんてとんでもない」と思っていましたし、毎月増える貯金が何よりもうれしかったものです。
ですが、貯金が一定額を超えると、物足りなくなりました。銀行にお金を預け入れているだけだと、お金は単利でしか増えません。
複利の力を生かす投資信託はリスクこそあれど、ほったらかしで安定して資産を増やす可能性があることに気づきました。
しかも、アセットロケーション、アセットアロケーションを決めてしまえば、あとはほったらかしでオッケー。これぞ、お金に稼いでもらって怠惰に生きるための仕組み作りそのものでないかと。
「怠惰に生きるための仕組み>リスクと損失額」という感じで、目的のためなら一定のリスクは取ってもよいと判断できました。だからこそ、株式や投資信託を一定額購入できています。
リスクとリターンの関係性を正しく認識し、どれくらいのリスクを取れるかを見積もる。その範囲内でリターンを取りに行くことが、自分なりの資産の安定につながる。いまはそう信じています。